第1巻 第1号***第2号***第3号***第4号***第5号***第6号***第7号***第8号***第9号***第10号***第11号***第12号
第2巻 第1号***第2号***第3号***第4号***第5号***第6号***第7号***第8号***第9号***第10号***第11号***第12号
第3巻 第1号***第2号***第3号***第4号***第5号***第6号***第7号***第8号***第9号
ビーム物理研究会へのお誘い
会合
募集
報告 レーザーとプラズマを用いる加速器に関するイタリア・ポルトベーネレのワークショップ
北川米喜10/21
報告 東大院のインターンシップ (USPAS03, OHO'02) 上坂 充
プロシーディングス
ネットでお勉強
ビーム物理同好会は1996年に結成され、同好会として特に規則ももうけずに活動してきました。この間、ビーム物理の重要性はますます高まり、より正式な、顔の見える組織を結成する必要性が認識されるようになり、2001年より、ビーム物理研究会と改名し、会則の整備等を行なってきました。
2002年の日本物理学会年次大会(立命館大学)から、「新領域」としてビーム物理の分科会も開催されました。今後、会員の確定、会員名簿の公開(所属、氏名)、総会の開催、等を行ないビーム物理の研究団体として活動していくつもりです. ビーム物理をさらに発展させ、分野としての成立を促進するため、関心ある方の参加をお待ちしております。
入会ご希望の方は,入会申込書を こちらからダウンロードして,上記事務局に郵送して下さい.メール添付とフアックスはお断りします. 世話人2名の紹介が必要です.紹介がない場合は審査をさせていただきます.なお,ビーム物理研究会は当分、会費を徴集しません.
■11/11-13 第14回加速器科学研究発表会, つくば国際会議場(エポカルつくば).
■2004/1/13-14 International Symposium on Portable Synchrotron Light Sources and Advanced Applications, 立命館大学(草津).ビーム物理研究会協賛
SPring-8高輝度光科学研究センター加速器部門職員・研究協力員募集
高輝度光科学研究センター 職員募集ページ http://www.spring8.or.jp/j/job_opp/ もごらんください.
財団法人高輝度光科学研究センターでは、放射光研究所の職員を以下の要領で募集 します。
1.募集人員
加速器部門 研究員:1 名
2.募集分野
加速器部門
「リング加速器グループ」
第三世代の高輝度放射光光源でエミッタンス、カップリング、軌道の安定度等電子
ビーム性能の高度化を進める上で重要となるビーム診断系の開発研究を実施するとと
もに、その維持改善を担当する。また、蓄積リングで計画されているcrab空洞を用い
たフェムト秒領域の高輝度・高強度短パルスX線の生成に関する開発研究も行う。
募集分野等については、後述の部門長に、事務手続きについては総務部人事課にお
問い合わせ下さい。
3.待遇
財団法人高輝度光科学研究センター規程による。
4.着任時期
できるだけ早い時期
5.応募資格
博士号取得者(予定を含む)又は同等以上の業績を有する者。
特に経験は問わないが、ビーム診断に関する研究開発に意欲のある若い方を望む。
いずれも過去に応募したことのある方でも再応募可能。
6.提出書類
(1)履歴書(当財団指定様式、自筆、写真貼付)
【履歴書用紙(*) PFDファイル 24kB】
http://www.spring8.or.jp/j/job_opp/resume_form_res.pdf
(2)推薦書(自薦可、様式は任意)
(3)研究業績(2〜3枚程度)
(修士または博士論文の要旨、あるいは現在の職務内容等)
(4)研究計画(または採用後の抱負)(1枚程度)
(5)業績リスト(発表論文と学会発表などのリスト)
(6)代表的な研究論文の別刷り(3編以内)
(2)〜(5)までの書類は、全てA4判で作成のこと。
(*)プリンタで印刷して履歴書用紙としてお使い下さい。
7.応募締切
平成15年11月28日(金)必着
8.応募書類送付先
財団法人高輝度光科学研究センター総務部人事課
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
Tel.0791-58-0951 Fax.0791-58-2794
e-mail:jinji-saiyo@spring8.or.jp
9.問合せ先
研究・業務内容については、以下にお問い合わせ下さい。
放射光研究所 加速器部門 部門長 熊谷 教孝
Tel.0791-58-0861
1.募集人員
加速器部門 協力研究員 1名
2.募集分野
サブピコ秒高輝度短パルス硬X線の生成に関する研究(超伝導crab空洞の開発、
フェムト秒タイミングシステムの開発、高精度ビーム診断系の開発等)、レーザーを
用いたMeVγ線の生成に関する研究開発、超伝導ウイグラーによるMeV光子の生成、短
バンチ電子ビームの生成等、SPring-8の高度化に関する研究開発のいずれかを担当す
る。
研究業務内容については後述の問合わせ先に、事務手続きについては総務部人事課
にお問合わせ下さい。
3.着任時期
できるだけ早い時期(平成16年4月1日までに着任)
4.任期
3年を限度とし、年度毎に契約更新
5.待遇
財団法人高輝度光科学研究センター規程による。
6.応募資格
博士号取得者(平成16年3月に取得予定者も含む)、または同等以上の実績を有
する者。平成15年4月1日で33歳以下であること。
7.提出書類
(1)履歴書(財団指定用紙、自筆、写真貼付)
【履歴書用紙(*) PFDファイル 24kB】
http://www.spring8.or.jp/j/job_opp/resume_form_res.pdf
(2)推薦書(自薦可、様式は任意)
(3)研究業績(2〜3枚程度)
(修士または博士論文の要旨、あるいは現在の職務内容等)
(4)業績リスト(発表論文と学会発表などのリスト)
(5) 代表的な研究論文の別刷(5編以内)
(2)〜(3)までの書類は、全てA4判で作成のこと。
(*)プリンタで印刷して履歴書用紙としてお使い下さい。
8.応募締切
平成15年10月31日(金)必着
9.応募書類送付先
財団法人高輝度光科学研究センター総務部人事課
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
Tel.0791-58-0951 Fax.0791-58-2794
e-mail:jinji-saiyo@spring8.or.jp
10.問合せ先
研究業務内容については、以下にお問合せ下さい。
放射光研究所 加速器部門 部門長 熊谷 教孝
TEL 0791-58-0861
平成15年度より5年間で、「相対論工学による超高強度科学への接近」なる研究テーマが 科研費特別推進プロジェクト(田島俊樹:研究代表者)として認可された。 今年度より研究員(主に博士研究員)を若干名募集。 来年度には更に若干名募集の予定。 レーザー加速、レーザー制御、X線計測などの実験研究者(特に若手)で 新しい領域へのチャレンジ精神ある方々を歓迎。 国籍は問わない。 研究は関西研光量子科学研究センター(京都府木津)における本来研究と相乗的関係で行われる。 (近く原研ホーム頁で公募がリストされる予定)。 ご興味ある方は、田島へメール/電話を:
tajima@apr.jaeri.go.jp / 0774-71-3002
東京大学大学院工学系システム量子工学専攻では、昨年のOHO出席および、今年のアメリカの加速器スクール参加に対してそれぞれインターンシップ1単位と2 単位のインターンシップを認めました。このように、そのような学外集中講義の単位化の実績ができつつあります。他大学でも励行していただきたく思います。専攻会議に提出、承認を受けた学生のアメリカの加速器スクールのレポートと,OHP'02のレポートがダウンロードできますので,ご覧下さい。
ポルトベーネレは、ビーナスの港という古い港町でピサの近くながら、ジェノアの支配下にあったらしい。海賊が這い登らないように、海に面した家は、屋上に屋上を重ねて5階6階とある。しかも正面は庇もない垂直の作り。今はほとんど地中海のリゾートのまちである。バイロンが詩作を練ったという突端の断崖の上に白と黒の大理石の教会がそのときから立っているが、そこには落書きが一杯。なんぼ捜しても日本人のがないので、ここは矢張り日本人として書かなくてはとおもったけれど、ボールペンでは歯が立たないのでやめた。
レーザーとプラズマを用いる加速器に関するワークショップの開催地で、パリ、ピサと乗り継いで行った先のこと。このワークショップは、南カリフォルニヤ大学トムカツレアスの肝いりで2年ごとにひらかれ、第1回ギリシャ、第2回京都、第3回フランスに続くもので、出席者約35名であった。間にもう一度ギリシャの開催が含まれていた様にも思う。
議長はトム・カツレアス。最初の2日で各国の現状、トピックスについての報告がLightning round talkというタイトルで45分ずつ有り、阪大から、超短パルスレーザー照射キャピラリーターゲットを用いた、高品質100 MeV電子の加速の世界初の実験成果を報告した。 バークレーのシュレーダーは、超短パルスレーザーをガスジェットに入れて、テラヘルツ輻射の強度測定を報告した。スペクトル範囲30から300ミクロンでパルス当たり10m rad の範囲で、100マイクロジュールとのこと。計算上プラズマ径を大きくすればもっと上がるとのこと。同じ実験を日本では宇都宮大の湯上氏がやっている。
後の2日で3つのテーマについてそれぞれワーキンググループ討論を行った。最初予定されていたのは、ビームローデイング、加速長の長尺化、高輝度放射光源、数値計算と理論だったが、各国報告の結果から、最近の議論すべきトピックスとしてまとめられたのは、ビームガイド、光源、バブルと数値計算である。
阪大のキャピラリーの成果が第1に取りあげられたのは、世界初の結果であり、他にこれに替わる成果がなかったためでもあろう。始めて世界の場で議論された事になる。 いままで世界各国でキャピラリーの研究はなされてきたが、電子加速の成果がなかったため、それ以上進みようがなかったみたいなのが、今回の成果はキャピラリー加速のリファレンスパラメーターが始めて与えられたということであろう。英国グラスゴウ大学からの放電プラズマでのガイデイングは、阪大のパラメーターを基に再構築する事となった。3次元数値解析においては、キャピラリー内部でのプラズマの分布形状について、平坦なものがよいとする阪大と放物線形状がよいとするUCLA,、ポルトガルリスボア大との意見が分かれた。阪大の最大の問題とされたのは、プラズマ源をどこに求めるかでプリパルスの問題、キャピラリー内部のプラズマ密度測定の可能性等について、詳しい議論がなされた。
新しい成果がでたときには、まず専門的ワークショップで議論をし、専門家集団(コミュニティ)に認知されないと論文になりにくいという現今の風潮が実感されるし、それがワークショップの意義となってしまっている。
中島氏(KEK,代りに黒川氏が講演)はレーザー加速の進展としてリビングストン図の30GeVに点を打っていた.実際はSLACスラックの30GeVビームにレーザーで細工ができたという UCLAの話であって、レーザー加速で正味30GeVを得たというわけではない。 宣伝が過ぎて,従来の加速器やさんから反発されるのが心配だ.
ワークショップ報告は、論文審査の後、Particles and Laser Beamsに掲載される。http://www.ipcf.cnr.it/plasma_accelerators/contributionsには、わざわざ紙と鉛筆で報告書を纏めるまでもないほどにほぼ全容が載せられている。
次回は2年後、高エネルギー物理学研究機構主催で沖縄で開催される予定となった。但しちょうど同じようなワークショップが最近英国であって、日本からもだいぶん流れたためか、こちらのテーマが狭すぎるのか、参加者が少なく、次は合同で行いたいと議長はしきりに向こうの気を引いているようなのであるが、どうなることか。
帰り道、空港で大道氏に会ったら、LOAのマルカは、200MeVで当てて、お金が入りそうで高繰り返しペタワットレーザーを作るという話である。フランスの話は半分にして聴くべきかもしれないが。
以下の会合のプロシーディングスがpdf形式でダウンロードできます.
■JACoW Accelerator Conference Proceedings. 1995年以降の EPAC, PAC, APAC, LINAC, ICALEPCS. EPAC2002 が最新です.
■Physical Review Special Topics-Accelerators and Beams (PRST-AB)
■ICFA Beam Dynamics Newsletter, edited by Drs Jie Wei and Lia Merminga.
以下のビーム物理の教科書がpdf形式でダウンロードできます. すでにホームページに教科書を掲載していて,ここに取り上げても良いという方はご一報下さい.
■生出勝宣 ビーム力学入門 http://www-acc.kek.jp/WWW-ACC-exp/KEKB/KEKB-home.html
■町田慎二 Space Charge Effects http://hadron.kek.jp/member/machida/pub/pub.html
■鎌田進 ビーム物理学入門 http://www-acc-theory.kek.jp/members/kamada.html
■平田光司 "Advanced Single Particle Dynamics" (RIKEN Winter School on Physics of Beam)(1998) (日本語:単粒子力学上級編) http://www-acc-theory.kek.jp/members/HIRATA.html
■小方厚 レーザー・プラズマ・ビームの相互作用 http://home.hiroshima-u.ac.jp/~beam/ogata.html