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編集前記
報告 高エネルギー加速器セミナーOHO2001「大強度陽子加速器技術」
ビーム物理研究会入会案内
会合9/28
プロシーディングス
ネットでお勉強
この「通信」は絶えず更新を繰り返し,月末にその結果をバックナンバーとして残すことにしています.この9月号は,9月初旬は8月号とほとんど同じですが,月末にはだいぶ変わったものとなり,その変わり果てた姿が,保存版としての9月号となります.原稿は1ヶ月から2ヶ月掲載されます.
恒例の高エネルギー加速器セミナーOHOシリーズだが,今年はいくつかの点で大きくさまがわりした.まず,テーマを「大強度陽子加速器技術」としたこと.ここ数年間のOHOセミナーの性格「特定プロジェクトにこだわらない立場から加速器を学ぶ」とは異なる路線をとったことになる.おりしもKEKと日本原子力研究所の協同事業として茨城県東海村に建設が始まった大強度陽子加速器統合計画を中心に、そこで実現される加速器の技術的側面に焦点を当てた.受講者が具体的なイメージを持って加速器を学べるという点でよかったはず.また昨年はビーム物理学に重点を置いたので、今年は加速器の技術的側面に重点を置くことにした.
講師もKEKからだけでなく,半数近くを原研からも迎えた.十数人の講師がつぎつぎと登場することとなった.内容は「広く浅い」ものになった.これらも今までと異なる点である.今年のセミナー登録者数,特に企業のからの方は例年よりかなり多かったのだが,会場で受講する人の数はそれほど多くなかった.受講者は好きなものだけ選んで聴いたらしい.
第1日目には,プロジェクト全体の紹介と直線加速器および円形加速器の概要説明.これを受けた2日目以降は、線形加速器、電磁石システム、高周波加速システム、真空システムそしてビームトランスポートシステムといった陽子加速器の主要構成部に関した講義を行った.この間に、東海村への移設を前提にKEK敷地内で建設中の入射器装置、また加速器の古いアイデアに新しい光を当てようとするFFAG開発実験室を見学した.講義録はバックナンバーも含め,セミナーを主催する高エネルギー加速器科学研究奨励会から購入出来る.
OHOセミナーが始まった1984年当時と比べると,現在は加速器の学習環境は格段に改善されている.その分参加者の求めも多様化しレベルも高くなっている.加速器の学習環境改善の一端を担ってきたOHOセミナーだが,セミナー自身が転機に差し掛かっている.「さまがわり」も歴史的必然だろうか.
みんなでバーベキューの準備をした「手作りの」第1回セミナーが懐かしい.現在教授とかいって威張っている連中も当時は若手だった.ビーム物理研究会の現役「若手」の方々から積極的なセミナー案が出てきても良い頃だと思うが....
■10/2-3 ロシア/CISにおける加速器技術に関するISTC−RIKEN Japan Workshop,理化学研究所大河内記念ホール(和光本所内),yokota@postman.riken.go.jpISTCはロシア/CIS(独立国家共同体)の兵器研究者を平和研究に従事させる機会を提供することを目的として各国の資金分担により1992年に 設立され,基礎、応用、技術開発、研究推進のための様々な研究協力プログラムを実施している。
■10/11-12 「プラズマ科学のフロンティア」研究会,核融合科学研究所.プラズマ基礎分野が中心となっており,核融合の話はでません.オーラ ルを先生方が,ポスターを学生がやる,と言う雰囲気.毎年百人前後が出席し,半分くらいは学生です.
■10/11-12 第4回応用加速器・関連技術シンポジウム,東工大(大岡山).講演申込と原稿の締切は8/31.主催は同シンポジウム組織委員会,共催は(社)電気化学会応用加速器及び関連技術研究会.問い合わせは東工大原子炉工学研究所 服部 俊幸.arta@nr.titech.ac.jp
■10/11-13
Workshop on "Laboratory
Astrophysics Using High Intensity Particle and Photon Beams", Stanford Linear Accelerator Center (SLAC), Stanford University.9/28
ビーム物理、レーザープラズマ物理、高エネルギー物理の立場から最近の宇宙物理の
問題を
研究するための施設建設をめざした研究会.
■10/15-16 ワークショップ「加速器におけるビーム軌道安定化」 SPring-8.
開催主旨:近年の加速器要素技術や加速器モデルの高精度化にともなうビーム性能
の向上により、ビーム軌道のよりいっそうの安定化が求められている。今後必要と
なるサブミクロンの軌道安定化の実現に向け、本質的事項を明確にするために、振
動の要因から、その抑制の方法論までを含めた総合的な議論を行うことがこのワー
クショップの目的である。
■10/15-19 23rd Advanced ICFA Beam Dynamics Workshop on High Luminousity e+e- Colliders Cornell Univ., Ithaca, NY.
■10/29-31 第13回加速器科学研究発表会 大阪大学コンベンションセンター
「日本は昔加速器で元気だった」話から始まる「日本の加速器の歴史(仮題)」の招待講演や,懇親会における最近公開された,戦争直後の「サ
イクロトロンの破壊」のビデオの
放映企画があります.
■11/12-14
Workshop on Ion Beam Cooling --- toward the Crystalline Beam ---
,京都大学宇治キャンパス 共同研究棟.9/28
ビーム結晶化の最新の結果について、トラップでの
結果も含めて、実験、理論の両面から分析し、現状の統一的理解を深めるとともに、
3次元的なビームの結晶化を実現するための方向性を見いだすべく議論を深めたい.また、広くイオンビーム冷却とそれに関連する物理、冷却(結晶化)ビームのあらたな
応用についても、セッションを設ける.
■2002/3/11−16 International Symposium on Science of Super-Strong Field Interactions 原研関西研.
以下の会合のプロシーディングスがpdf形式でダウンロードできます.
■第25回リニアック技術研究会 7/12-14/2000 SPring-8.
Physical Review Special Topics-Accelerators and Beams (PRST-AB) をご存じですよね. The journal covers the full range of accelerator science and technology: subsystem and componenttechnologies; beam dynamics; applications of accelerators; and design, operation and improvement of accelerators used in science and industry. This includes high energy and nuclear physics, synchrotron radiation production, spallation neutron sources, medical therapy, and intense beam applications, among others.ということです.
ところで,以下のビーム物理の教科書がpdf形式でダウンロードできます. すでにホームページに教科書を掲載していて,ここに取り上げても良いという方はご一報下さい.
■町田慎二 Space Charge Effects http://hadron.kek.jp/member/machida/pub/pub.html
■鎌田進 ビーム物理学入門 http://www-acc-theory.kek.jp/members/kamada.html
■平田光司 "Advanced Single Particle Dynamics" (RIKEN Winter School on Physics of Beam)(1998) (日本語:単粒子力学上級編) http://www-acc-theory.kek.jp/members/HIRATA.html
■小方厚 レーザー・プラズマ・ビームの相互作用 http://home.hiroshima-u.ac.jp/~beam/ogata.html
■J. Rosenzweig " Fundamentals of Beam Physics" http://www.physics.ucla.edu/class/00W/150_Rosenzweig/notes/index.html,著者はUCLAのBeam Physics Labの教授.