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第1巻 第1号 2001年1月***第2号 2001年2月***第3号 2001年3月***第4号 2001年4月***第5号 2001年5月***第6号 2001年6月***第7号 2001年7月
編集前記
報告 原子力分野における加速器の研究開発ワークショップ
人事公募
ビーム物理研究会入会案内
会合
プロシーディングス
ネットでお勉強
この「通信」は絶えず更新を繰り返し,月末にその結果をバックナンバーとして残すことにしています.この8月号は,8月初旬は7月号とほとんど同じですが,月末にはだいぶ変わったものとなり,その変わり果てた姿が,保存版としての8月号となります.原稿は1ヶ月から2ヶ月掲載されます.
「21世紀における加速器・ビーム科学の研究開発の在り方」というサブタイトルつき.出席者は数十人. 日本学術会議・核科学総合連絡委員会・原子力基礎研究専門委員会「原子力分野における加速器の研究開発」ワーキンググループの主催であったらしい.世話人は九大の的場優氏.原子力と範囲を限らずに議論することを強調された.原子力という分野は(原子力学会も含めて)上意下達的にスタートしただけに,この研究会の出席者は物理学会系の研究会の出席者より世間の動きにずっと敏感だという印象を受けた.ただし日本の原子力予算は物理屋が考えているよりも遙かに巨大で,一見原子力に無関係な研究もサポートしているらしい.
一日半の日本列島北から南までの加速器の網羅的レビューは,いささかヘビーにして退屈.大学関係では「加速器の維持費が切れた...」という景気の悪い話が多い.パネルディスカッションは,加速器関係者がいちがんとなって文科省に働きかけようという方向付けのもとに行われたようであった.加速器関係の発表の場としての学会が必要との意見は多かったが,まとめる(まとまる)にはまだまだ時間がかかりそう.
2日目の冒頭に阪大産研の田川精一さんの「ビーム利用の広がりとその経済効果」と題する30分講演があった.一昨年科技庁の委託により原研の放射線利用経済評価専門部会が行った調査に基づくもの.アメリカでは原子力の,エネルギー利用対放射線利用の比率が2対8,日本では半分弱対半分強だそうです.もちろんこの分類では加速器利用は放射線利用の主役だが,加速器と原子力は別物じゃないの...という気もする.
広大院先端 小方 厚
東京大学物性研究所助手公募
1.募集人員 助手 1名
2.所属講座 附属軌道放射物性研究施設
3.専門分野 本研究施設は、次世代の真空紫外線・軟X線高輝度光源の建設計画を推進し、加速器やビームライン・測定器の設計・開発研究を行っている。今回公募の助手には本計画の加速器に関する設計・開発研究を行うとともに、同計画を積極的に推進して頂く。
4.着任時期 決定後できるだけ早い時期
5.任期 内規により原則として5年.この内規は、大学教員等の任期に関する法律(平成9年法律第82号)に基づくものではありません。
6.応募資格 修士課程修了、またはこれと同等以上の能力をもつ人。
7.提出書類 ○履歴書
○業績リスト(必ずタイプ)
○論文別刷約5編
○推薦の場合は推薦書(健康に関する所見を含む)
○応募の場合は所属長等による本人に関する意見書(宛先へ
直送)と健康診断書
8.公募締切 2001年9月25日(火)必着
9.(1)書類送付先 〒277-8581 柏市柏の葉5-1-5 東京大学物性研究所庶務課人事掛
電話:0471-36-3205
E-mail:jinji-kakari@issp.u-tokyo.ac.jp
(2)問合せ先 中村典雄 電話0471-36-3401 nakamura@issp.u-tokyo.ac.jp
10.その他 封筒に「附属軌道放射物性研究施設助手応募書類在中」と朱書し、
書留で送付のこと。詳細は http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/
人事公募参照。
入会を希望する方は申し込み書に記入して、世話人会に申し込み、その承認を得てください.入会申し込み書の記入事項は、
1)姓名、同ローマ字綴り、
2)生年月日
3)勤務先、職名、就学先、学年、所在地、e-mail、現住所、紹介者名(世話人2名)です。(世話人の紹介を得られない場合は、世話人会に直接入会を要請してください。この場合、入会希望者は世話人会の要求する資料を提出してください、面接をお願いする場合もあります。)
連絡はmailto:SOKEN@BAROQUE.KEK.JPへお願いします.
■9/17-21 APAC01 Beijing.
■10/11-12 第4回応用加速器・関連技術シンポジウム,東工大(大岡山).講演申込と原稿の締切は8/31.主催は同シンポジウム組織委員会,共催は(社)電気化学会応用加速器及び関連技術研究会.問い合わせは東工大原子炉工学研究所 服部 俊幸.arta@nr.titech.ac.jp
■10/15-16 ワークショップ「加速器におけるビーム軌道安定化」 SPring-8.
開催主旨:近年の加速器要素技術や加速器モデルの高精度化にともなうビーム性能
の向上により、ビーム軌道のよりいっそうの安定化が求められている。今後必要と
なるサブミクロンの軌道安定化の実現に向け、本質的事項を明確にするために、振
動の要因から、その抑制の方法論までを含めた総合的な議論を行うことがこのワー
クショップの目的である。
■10/15-19 23rd Advanced ICFA Beam Dynamics Workshop on High Luminousity e+e- Colliders Cornell Univ., Ithaca, NY.
■10/29-31 第13回加速器科学研究発表会 大阪大学コンベンションセンター
「日本は昔加速器で元気だった」話から始まる「日本の加速器の歴史(仮題)」の招待講演や,懇親会における最近公開された,戦争直後の「サ
イクロトロンの破壊」のビデオの
放映企画があります.
■2002/3/11−16 International Symposium on Science of Super-Strong Field Interactions 原研関西研.
以下の会合のプロシーディングスがpdf形式でダウンロードできます.
■第25回リニアック技術研究会 7/12-14/2000 SPring-8.
Physical Review Special Topics-Accelerators and Beams (PRST-AB) をご存じですよね. The journal covers the full range of accelerator science and technology: subsystem and componenttechnologies; beam dynamics; applications of accelerators; and design, operation and improvement of accelerators used in science and industry. This includes high energy and nuclear physics, synchrotron radiation production, spallation neutron sources, medical therapy, and intense beam applications, among others.ということです.
ところで,以下のビーム物理の教科書がpdf形式でダウンロードできます. すでにホームページに教科書を掲載していて,ここに取り上げても良いという方はご一報下さい.
■町田慎二 Space Charge Effects http://hadron.kek.jp/member/machida/pub/pub.html
■鎌田進 ビーム物理学入門 http://www-acc-theory.kek.jp/members/kamada.html
■平田光司 "Advanced Single Particle Dynamics" (RIKEN Winter School on Physics of Beam)(1998) (日本語:単粒子力学上級編) http://www-acc-theory.kek.jp/members/HIRATA.html
■小方厚 レーザー・プラズマ・ビームの相互作用 http://home.hiroshima-u.ac.jp/~beam/ogata.html
■J. Rosenzweig " Fundamentals of Beam Physics" http://www.physics.ucla.edu/class/00W/150_Rosenzweig/notes/index.html,著者はUCLAのBeam Physics Labの教授.