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編集前記
プラズマレンズのシミュレーション 渡米報告
菖蒲田義博 (KEK加速器)
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会合 2/19
プロシーディングス
ネットでお勉強
この「通信」は絶えず更新を繰り返し,月末にその結果をバックナンバーとして残すことにしようと思いますが,いかがでしょうか. この2月号は,2月初旬は1月号とほとんど同じですが,月末にはだいぶ変わったものとなり,その変わり果てた姿が,保存版としての2月号となるはずです.
1ヶ月間日米協力でSLACの方に滞在してきました。主にプラズマレンズのシミュレーションを行うこと目的としていきました。プラズマレンズの易しい概略とアメリカでの出来事を書きます。
プラズマレンズとは、ビームをプラズマに通すことによって収束させようとするもので、Pisin Chenが最初に提案しました。荷電粒子が飛んでいる場合、その荷電粒子からなるビーム自身が電場と磁場を作り出しますが、ビームが相対論的にとんでいる場合、磁場が荷電粒子に作用するローレンツ力と電場による反発力はほぼ相殺していると考えられます。そこで、ビームをプラズマに通過させることによって電場の力を消そうというのが、もともとのアイデアです。例えば、電子ビームがプラズマを通過する場合は、プラズマ中の電子はふきとんで、残ったプラスイオンと入ってきた電子ビームの電場の力が中和される形で、ビームの収束力を引き出します。また、陽電子の場合は、プラズマ中の電子を引き付けることによって、ビームの電場の力を中和させ、ビームの収束力を引き出します。
私が今回携わったのは、電子ビームを中性の水素ガスに通過させ、ビームとガスとの衝突によってプラズマを作り、できたプラズマによって元々のビームを収束させるというものでした。プラズマを扱うコードとしては、bpicと呼ばれているものがあって、この著者のJean-Luc Vayという人にかなり迷惑をかけたのですが、SLACのワークステーテーションで実行できないまま、帰ってきてしまいました。これはちょっと心残りのことで、こちらで続きをしなくてはいけないことです。
さて、アメリカの研究者ですが、みんな親切でした。困った時は時間を裂いて、快く相談にのってくれました。それから、みんなよく握手をします。会った時もしましたが、帰りもしました。Mermaid Innというところに泊まりましたが、ここのおかみさんも帰りに握手をしました。それから、むこうの人はおじぎのかわりに挨拶をします。日本の会釈のかわりが、むこうでは「How are you?」のようです。アメリカは危険なので、「夜は出歩くな。」とか、いってはいけない場所とか教えられましたが、昼間歩く分には、銃弾が飛び交っているようでもないようです。食事はアジア系がお勧めです。安くておいしい物が食べられます。わたしは、中華、インド、ベトナム、といきましたが、どれもよかったです。
以上簡単なアメリカ報告でした。
入会を希望する方は申し込み書に記入して、世話人会に申し込み、その承認を得てください.入会申し込み書の記入事項は、
1)姓名、同ローマ字綴り、
2)生年月日
3)勤務先、職名、就学先、学年、所在地、e-mail、現住所、紹介者名(世話人2名)です。(世話人の紹介を得られない場合は、世話人会に直接入会を要請してください。この場合、入会希望者は世話人会の要求する資料を提出してください、面接をお願いする場合もあります。)
連絡は
ビーム物理研究会SOKEN@BAROQUE.KEK.JP
へお願いします.
広島大学大学院先端物質科学研究科助手公募
1.公募する職名・人数
助手1名
2.所属部門,講座,研究室等
量子物質科学専攻 物質基礎科学講座(大講座) ビーム物理学研究室.当研究室には現在,教授・小方 厚,助教授・岡本宏巳が在籍.
3.専門分野,仕事の内容
レーザー・プラズマ・加速器によるビーム物理の実験的研究(当面の研究テーマはイオンビームのレーザー加速とレーザー冷却,非中性プラズマトラップなど).大学院教育及び理学部物理学科の学部教育も担当すること.
4.着任時期
決定後できるだけ早い時期.
5.任期
なし.
6.応募資格(望ましい経歴)
博士号取得者か取得見込みの方.
7.提出書類
○履歴書 ○業績リスト ○主要論文の別刷(5編以内)○研究業績の概要(2000字程度)○推薦書または意見を求め得る方2名の氏名と連格先.
8.公募締切
2001年3月16日(金).
9.宛先
739−8526 東広島市鏡山1-3-1 広島大学大学院先端物質科学研究科 量子物質科学専攻 物質基礎科学講座主任 小方 厚 電話0824−24-6292 Fax O824-24-2574 e-mail ogata@sci.hiroshima-u.ac.jp
封筒に「教官応募書類在中」と朱書し、簡易書留で送付のこと.
10.その他
当研究科の概要については http://www.adsm.hiroshima-u.ac.jp を参照.
■3/5-6 弥生研究会「極短量子ビーム&プローブ分析(II)」 東京大学工学部.
■3/26-30 HEACC2001 つくば.
■3/27-30 日本物理学会第56回年次大会. 中央大学.ビーム物理のセッションは 27aSM, 27pSM, 28aSM, 28pSM.
■6/11-15 ICFA Beam Dynamics Workshop on Laser Beam Interactions State University of New York, Stony Brook, NY.
■6/18-22 PAC2001 Chicago, Illinois.
■6/24-29 International Workshop on 2nd GENERATION PLASMA ACCELERATORS, Presqu'ile de Giens, France.
■6/30-7/21 SNOWMASS Snowmass, Colorado.
■2002/3/11−16 International Symposium on
Science of Super-Strong Field Interactions 京都関西原研 総合大学院大学の湘南レクチュアとのジョイント.2/19
以下の会合のプロシーディングスがpdf形式でダウンロードできます.
■第25回リニアック技術研究会 7/12-14/2000 SPring-8.
以下のビーム物理の教科書がpdf形式でダウンロードできます. すでにホームページに教科書を掲載していて,ここに取り上げても良いという方はご一報下さい.
■鎌田進 ビーム物理学入門 http://www-acc-theory.kek.jp/members/kamada.html
■平田光司 "Advanced Single Particle Dynamics" (RIKEN Winter School on Physics of Beam)(1998) (日本語:単粒子力学上級編) http://www-acc-theory.kek.jp/members/HIRATA.html
■小方厚 レーザー・プラズマ・ビームの相互作用 http://home.hiroshima-u.ac.jp/~beam/ogata.html
■J. Rosenzweig " Fundamentals of Beam Physics" http://www.physics.ucla.edu/class/00W/150_Rosenzweig/notes/index.html, 著者はUCLAのBeam Physics Labの教授.