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Yano, Y.

Paper Title Page
WOPSA01 理研28GHz超伝導ECRイオン源の開発 375
 
  • Y. Higurashi, J. Ohnishi, T. Nakagawa, M. Kidera, M. Kase, A. Goto, O. Kamigaito, Y. Yano
    理化学研究所
  • T. Aihara, M. Tamura
    住重加速器サービス株式会社
 
 

理研仁科センターにおいて2007年度から、345MeV/u、1pμA Uビーム生成に向けて新しい超伝導ECRイオン源の開発を行っている。本イオン源は28GHzマイクロ波に最適な最大ミラー磁場3.6T,6極磁場2.2Tを発生させることが可能であると共に従来のECRイオン源と異なり、6つの超伝導ソレノイドコイルを有するため、ECRゾーンの大きさ、ECR点における磁場勾配を独立に変えられる利点を有し、従来のイオン源に比べビーム強度のさらなる増強が期待される。現在テストとして18GHzマイクロ波源を用いた種々のビーム生成実験を行っている。今回はイオン源構造の詳細、多価イオンビーム強度の種々のパラメーター(磁場強度、RFパワーなど)に対する依存性に関して報告する。

 
TOBDC04 高温超伝導電流センサーとSQUIDを用いたビーム電流モニターの実用化 744
 
  • T. Watanabe, N. Fukunishi, Y. Sasaki, M. Kase, Y. Yano
    理化学研究所
 
 

現在、理研仁科加速器研究センターにおいて、水素からウランまでの全元素のRIビームを発生させる、次世代の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー」が稼働中である。この加速器において、重イオンビームの電流値を正確に測定することは、加速器を効率良く運転し、運転性能を向上させ、ユーザーにビームを安定に供給する上で、極めて重要である。ビーム電流の測定には、通常はビーム破壊型のファラデーカップを使用する。しかし、ウランなどの高エネルギー重イオンビームの電流を測定する場合、ビームによって発生する二次電子の完全なサプレッションが困難であり、測定誤差が大きい。この問題を解決するために、高温超伝導電流センサーとSQUIDを用いたビーム電流モニター(SQUIDモニター)の開発を行ってきた。今回の学会では、ビーム破壊型モニターの問題点と、SQUIDモニターの開発・実用化について発表する。

 
WOOPE02 KEKB加速器の現状 63
 
  • H. Koiso, T. Abe, K. Akai, M. Akemoto, A. Akiyama, M. Arinaga, K. Ebihara, K. Egawa, A. Enomoto, J. Flanagan, S. Fukuda, H. Fukuma, Y. Funakoshi, K. Furukawa, T. Furuya, K. Hara, T. Higo, H. Hisamatsu, H. Honma, T. Honma, K. Hosoyama, T. Ieiri, N. Iida, H. Ikeda, M. Ikeda, H. Ishii, A. Kabe, E. Kadokura, T. Kageyama, K. Kakihara, E. Kako, S. Kamada, T. Kamitani, K. Kanazawa, H. Katagiri, S. Kato, T. Kawamoto, S. Kazakov, M. Kikuchi, E. Kikutani, K. Kitagawa, Y. Kojima, I. Komada, K. Kudo, N. Kudoh, K. Marutsuka, M. Masuzawa, S. Matsumoto, T. Matsumoto, S. Michizono, K. Mikawa, T. Mimashi, S. Mitsunobu, T. Miura, K. Mori, A. Morita, Y. Morita, H. Nakai, H. Nakajima, T. Nakamura, K. Nakanishi, K. Nakao, S. Ninomiya, M. Nishiwaki, Y. Ogawa, K. Ohmi, Y. Ohnishi, S. Ohsawa, Y. Ohsawa, N. Ohuchi, K. Oide, M. Ono, T. Ozaki, K. Saito, H. Sakai, Y. Sakamoto, M. Sato, M. Satoh, Y. Seimiya, K. Shibata, T. Shidara, M. Shirai, A. Shirakawa, T. Sueno, M. Suetake, Y. Suetsugu, T. Sugimura, T. Suwada, Y. Suzaki, S. Takano, S. Takasaki, T. Takenaka, Y. Takeuchi, M. Tawada, M. Tejima, M. Tobiyama, N. Tokuda, Y. Yamamoto, Y. Yano, K. Yokoyama, M. Yoshida, M. Yoshida, S. Yoshimoto, K. Yoshino, D. Zhou, Z. Zong
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKB加速器は2007年1月に超伝導クラブ空洞を導入し、同年10月以後、順調にクラブ交差による実用運転を行なっている。クラブ交差で高いルミノシティを達成するには、従来のレベルを超えた精密な誤差補正とビーム衝突調整が不可欠である。その一つとして、今期新たに、電子・陽電子両リングに合わせて28台の歪6極磁石を設置し、衝突点における水平垂直結合の運動量依存性を補正したが、この補正が突破口となって、クラブ以前の記録17.6/nb/sを大きく上回るピークルミノシティ20.84/nb/sが達成された。また、1日・7日間などの積分ルミノシティも記録を更新し、現在総積分ルミノシティは953/fbに達している。入射ビームをパルス毎に切り替えてKEKB両リングと放射光リングの3者に同時入射する技術が最近実用化され、衝突調整の効率が向上したことも、今回の成果に繋がっている。

 
WPBDA14 cERL用アークディテクターの開発 323
 
  • Y. Yano, D. Arakawa, H. Katagiri, T. Matsumoto, T. Miura, S. Michizono, S. Fukuda
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

高エネルギー加速器研究機構の次期計画の一つであるERL放射光源の実現に向けた要素技術開発と総合的な動作試験を行うための小型ERL装置(cERL)が建設中である。ハイパワー高周波系では伝送路で起きた放電を感知しRFを緊急停止するためにアークディテクターが必要となる。STFでは直径約50μmの光ファイバーと光電子増倍管を組込んだ光センサーモジュール(H5784)を利用したアークディテクターを使用している。H5784は高感度のアンプを内蔵したモジュールのため検出パルス幅は50μsec以上が必要である。cERLではアーク発生後数μsec以内にRFを停止することが求められている。より高速に反応するアークディテクタを開発するためにH6780(アンプ非内蔵)を用いたアークディテクタを検討した。また、光ファイバーの見直しを行いセンサーにフォトダイオードを用いたアークディテクタを開発した。

 
FPACA12 導波管の電力分配システム(KEK STF) 937
 
  • T. Takenaka, H. Matsushita, T. Matsumoto, M. Akemoto, H. Katagiri, K. Nakao, H. Nakajima, Y. Yano, S. Michizono, H. Honma, S. Matsumoto, M. Yoshida, T. Shidara, S. Kazakov, S. Fukuda
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Aizawa, Y. Kawane
    日本高周波株式会社
  • S. Okamoto
    古河C&B株式会社
 
 

 トーナメント方式およびリニアー方式の導波管システム(PDS)へリフレクタと移相器を挿入し空洞へ高周波電力を入れた。そのときのリフレクタおよび移相器の有効性を確認できた。また、大電力で使用できることも確認してある。トーナメント方式において3dBハイブリッド(可変型)で組んだ場合それぞれのハイブリッドのアイソレーションが影響するので現状ではアイソレータが必要である。 昨年空洞への電力投入で500kWアイソレータが放電を起こしたので改修し試験をしたが幾つか放電を起こしたので分解調査し、今後の課題として検討している。高周波2号機が5MWまでエージング出来たので高周波窓の5MW電力試験を行った。今後5MWの電力透過試験が必要な導波管のコンポーネントについて検討している。また、窒素加圧をして耐圧試験も実施する予定である。今後のS1GとSTF2へ向けた導波管システムの展開も検討している。

 
FPACA15 STF Phase-1におけるデジタル低電力高周波制御系 947
 
  • T. Matsumoto, H. Katagiri, T. Miura, S. Michizono, Y. Yano, S. Fukuda
    高エネルギー加速器研究機構
  • Y. Okada
    NECネットワーク・センサー(株)
 
 

超伝導空洞を用いるILC (International Linear Collider) 開発に向けて、高エネルギー加速器研究機構ではSTF (Superconducting RF Test Facility) 計画を進めている。ILCでは、加速電場に対して振幅安定度0.07%、位相安定度0.24度の要求があり、高周波源の低電力系でフィードバックやフィードフォワードを用いた制御を行う必要がある。このためデジタル信号処理を使った低電力高周波制御系の開発を進めてきた。 STF計画Phase-1では、1つの高周波源による4台の超伝導空洞を用いた運転が2008年秋から12月末まで行われ、このデジタル低電力高周波制御系の実証試験を行った。本発表では、この試験結果について報告を行う。

 
FPACA17 STFにおける低電力高周波源の安定性評価 959
 
  • T. Miura, S. Michizono, T. Matsumoto, H. Katagiri, Y. Yano, S. Fukuda
    高エネルギー加速器研究機構
  • Y. Okada
    NECネットワーク・センサ株式会社
 
 

KEKの超伝導高周波試験施設(STF)では、1つのクライオモジュールに 4台の超伝導空洞が収められ、それらにRF電力を供給するPhase-1が終了した。STF Phase-1では、4空洞に対するベクターサムコントロールが初めて適用された。フィードバックの遅延余裕や、他のパスバンドによるRF不安定性について各空洞に対するフィードバックとベクターサムの場合との比較を行った。

 
TOACC05 KEKにおけるcERLシステムのRF源 779
 
  • S. Fukuda, T. Miura, M. Akemoto, H. Katagiri, T. Shidara, T. Takenaka, H. Nakajima, K. Nakao, H. Honma, S. Matsumoto, T. Matsumoto, H. Matsushita, S. Michizono, Y. Yano, M. Yoshida, S. Kazakov, T. Takahashi, S. Sakanaka
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKでは将来の加速器計画としてERLを考えている。その実証実験機としてコンパクトなERL加速器を3-4年計画で建設する。cERLのCDRをもとにRF系も検討をはじめ、一部入射器用300kW・CWクライストロン、同上電源、導波管系ダミーロードなどを発注した。この概略について報告する。

 
FPACA16 KEK超電導RF試験装置(STF)のRF源の開発 953
 
  • S. Fukuda, T. Miura, M. Akemoto, H. Katagiri, T. Shidara, T. Takenaka, H. Nakajima, K. Nakao, H. Honma, S. Matsumoto, T. Matsumoto, H. Matsushita, S. Michizono, Y. Yano, M. Yoshida, S. Kazakov, H. Hayano
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKではILC計画を見据えた超電導RF試験装置(STF)を展開中である。4つの超電導空洞へ電力を供給するSTF-I計画を2008年末に終了し、時期の計画への準備(S1-global及びSTF-II計画)に向けて作業中である。STF-1計画では4台の空洞へ異なる2つの電力分配立体回路系を介して電力を供給し、LLRFのフィードバックをかけたヴェクターサム制御を行った。ILCに向けたサーキュレータを取り除いた場合の影響などについても実験を行った。本報告では最新のSTF-1におけるRF源の成果を報告する。

 
FPACA55 KEK電子陽電子入射器における高周波源および高周波窓の維持管理 1090
 
  • H. Kumano, Y. Imai, T. Toufuku, M. Baba, T. Morotomi
    三菱電機システムサービス
  • M. Akemoto, H. Katagiri, T. Shidara, T. Takenaka, H. Nakajima, K. Nakao, H. Honma, T. Matsumoto, S. Matsumoto, H. Matsushita, T. Miura, S. Michizono, Y. Yano, M. Yoshida, S. Fukuda
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEK電子陽電子入射器では高周波源として60台の大電力クライストロン、8台のサブブースターと呼ばれるクライストロンドライブ用のクライストロンをギャラリーに設置しており、年間約7,000時間の連続運転を行っている。 現在設置しているクライストロンの平均使用時間は約47,000時間である。2008年度は集束電磁石の地絡により1台撤去したが、集束電磁石以外の物には不具合が無かった。集束電磁石のみ入れ替えてクライストロンは使用継続している。 現在設置しているサブブースター用クライストロンの平均使用時間は約35,000時間である。2008年度は2台交換した。 現在設置している導波管高周波窓の平均使用時間は約54,000時間である。2008年度は4個の交換を行なった。 本稿ではクライストロン、サブブースター用クライストロンおよび導波管高周波窓に関する統計、維持管理についてまとめる。

 
WOOPD02 理研RIBFのビーム増強計画 38
 
  • O. Kamigaito, S. Arai, M. Fujimaki, T. Fujinawa, H. Fujisawa, N. Fukunishi, A. Goto, Y. Higurashi, E. Ikezawa, T. Kageyama, M. Kase, M. Komiyama, H. Kuboki, K. Kumagai, T. Maie, M. Nagase, T. Nakagawa, J. Ohnishi, H. Okuno, N. Sakamoto, Y. Sato, K. Suda, H. Watanabe, T. Watanabe, Y. Watanabe, K. Yamada, H. Yamasawa, Y. Yano, S. Yokouchi
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
 
 

理研RIBFでは、ウランなど重いイオンのビーム強度を増強するため、超伝導イオン源を建設した。このイオン源を用い、2段階からなるビーム増強計画を実行中である。第1段階として、超伝導イオン源を既存のコッククロフト=ウォルトン高電圧ターミナルに載せ、RFQを通さずに重イオンリニアックに入射する。工事は今年6月に終了し、秋からはこの入射器でウランを供給する。第2段階として、超伝導イオン源とRFQ、3台のDTLタンクから成る新しい入射器を建設している。この入射器からのビームは直接リングサイクロトロンに入射され、RIBFと超重元素合成実験が独立に行えるようになる。現在RFQの改造とDTLやビームラインの設計を行っている。新入射器の製作は今年度中に終了する。

 
WOPSA02 ガス荷電ストリッパーを用いた、10.75MeV/nucleonにおける238U、136Xeビーム荷電分布測定 378
 
  • H. Kuboki, H. Okuno, S. Yokouchi, T. Kishida, H. Hasebe, N. Fukunishi, O. Kamigaito, M. Kase, A. Goto, Y. Yano
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
  • H. Ryuto
    京都大学工学部
 
 

ガス荷電ストリッパーを用いた、エネルギー10.75MeV/nucleonにおける荷電分布測定を238U、136Xeビームで行った。複数の加速器を用いて重イオンビーム加速を行う理化学研究所RIビームファクトリーでは、加速効率を向上させるために荷電ストリッパーが重要である。大強度ビームによる熱負荷にも強い荷電ストリッパーが必要なため、差動排気システムを用いたガス荷電ストリッパーを開発し、35+の238U、20+の136Xeビームの荷電分布を測定した。その結果について報告する。ガス荷電ストリッパーを用いた10 MeV/nucleon近傍のエネルギーでの荷電分布測定データはこれまで例がなく、本測定が初めてである。また、オフラインで測定したガス荷電ストリッパーの圧力分布、TOFから算出したガスストリッパーの実効的な厚さについても報告する。