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WOOPF01 | KEKにおけるXバンド加速の研究現状と展望 | 48 |
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KEKでは、加速器の基礎技術として重要であり、レプトンの超高エネルギー加速器への展開に必須となるXバンド高電界加速の研究を進めている。CLICでの主ライナック用加速管を目標とした評価研究を進めると同時に、そこで生ずる放電に関する基礎研究を進めている。またこれを遂行するRFシステムの拡張も進めている。本報告では、100MV/mの安定加速を実証したこと、無酸素銅に比べてステンレスの放電耐性が大きいこと等、関連する最近の試験結果を示す。更に、研究に必要な高電力施設の状況を紹介するとともに、今後の展開に関する方針を述べる。 |
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WOOPE02 | KEKB加速器の現状 | 63 |
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KEKB加速器は2007年1月に超伝導クラブ空洞を導入し、同年10月以後、順調にクラブ交差による実用運転を行なっている。クラブ交差で高いルミノシティを達成するには、従来のレベルを超えた精密な誤差補正とビーム衝突調整が不可欠である。その一つとして、今期新たに、電子・陽電子両リングに合わせて28台の歪6極磁石を設置し、衝突点における水平垂直結合の運動量依存性を補正したが、この補正が突破口となって、クラブ以前の記録17.6/nb/sを大きく上回るピークルミノシティ20.84/nb/sが達成された。また、1日・7日間などの積分ルミノシティも記録を更新し、現在総積分ルミノシティは953/fbに達している。入射ビームをパルス毎に切り替えてKEKB両リングと放射光リングの3者に同時入射する技術が最近実用化され、衝突調整の効率が向上したことも、今回の成果に繋がっている。 |
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TPOPA24 | 理科大赤外自由電子レーザー研究センターの現状 | 628 |
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東京理科大学総合研究機構・赤外自由電子レーザー研究センターでは、赤外自由電子レーザー(IR-FEL)を用いた利用研究や自由電子レーザーの開発研究を行っている。光利用研究では、中赤外領域の広範囲で波長可変かつ強力な短パルスという特長と生かし、本学のみならず、他大学や企業の研究グループが、化学・物理分野、計測分析技術などの多岐にわたる実験に取り組んでいる。またFEL運転を行う一方で、レーザーの高性能化を目指して、RF電子銃など加速器の開発研究も並行して実施している。本発表では、理科大・赤外自由電子レーザーのこれらの現状について報告する。 |
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TOACC03 | KEK超伝導加速器試験施設(STF)に於ける10MWクライストロン用長パルスモジュレータの開発 | 773 |
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STFにおけるピーク出力電力10 MW、rfパルス幅 1.5 ms、繰返し5 Hzのクライストロンを駆動する第2号パルス電源の開発について報告する。この電源は蓄積コンデンサ、IGBT半導体スイッチ、バウンサー回路、1:15の昇圧パルストランスで構成したダイレクトスイッチングパルサーである。特徴は、(1)パルストランスの1次低圧側に直列接続されているLC共振型バウンサー回路によって、20%のdroopを0.5%に補償する。(2)より小型化するために充電器として4台の10 kV、50 kJ/sスイッチング電源を採用し、また蓄積コンデンサにはSH型高密度エネルギーコンデンサを開発した。(3)IGBTスイッチの過電流保護回路を2重化することによってスイッチの高信頼化を実現し従来のクローバ回路は除去した。 |
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TOACC05 | KEKにおけるcERLシステムのRF源 | 779 |
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KEKでは将来の加速器計画としてERLを考えている。その実証実験機としてコンパクトなERL加速器を3-4年計画で建設する。cERLのCDRをもとにRF系も検討をはじめ、一部入射器用300kW・CWクライストロン、同上電源、導波管系ダミーロードなどを発注した。この概略について報告する。 |
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FPACA16 | KEK超電導RF試験装置(STF)のRF源の開発 | 953 |
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KEKではILC計画を見据えた超電導RF試験装置(STF)を展開中である。4つの超電導空洞へ電力を供給するSTF-I計画を2008年末に終了し、時期の計画への準備(S1-global及びSTF-II計画)に向けて作業中である。STF-1計画では4台の空洞へ異なる2つの電力分配立体回路系を介して電力を供給し、LLRFのフィードバックをかけたヴェクターサム制御を行った。ILCに向けたサーキュレータを取り除いた場合の影響などについても実験を行った。本報告では最新のSTF-1におけるRF源の成果を報告する。 |
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FPACA25 | Performance of X-band high power source at KEK | 992 |
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Nextef and KT-1 are the two independent test facilities dedicated for X-band (11.424GHz) RF research at KEK. Nextef Modulator drives the twin PPM-focused high power klystrons to produce 100MW maximum and 75MW is available for the accelerator structure test, while KT-1 is powered by a single klystron to conduct fundamental RF high field studies. KT-1 started its operation in 2006 and Nextef has been operating since 2007. We review the recent performance of these high power stations and future plans. |
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FPACA55 | KEK電子陽電子入射器における高周波源および高周波窓の維持管理 | 1090 |
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KEK電子陽電子入射器では高周波源として60台の大電力クライストロン、8台のサブブースターと呼ばれるクライストロンドライブ用のクライストロンをギャラリーに設置しており、年間約7,000時間の連続運転を行っている。 現在設置しているクライストロンの平均使用時間は約47,000時間である。2008年度は集束電磁石の地絡により1台撤去したが、集束電磁石以外の物には不具合が無かった。集束電磁石のみ入れ替えてクライストロンは使用継続している。 現在設置しているサブブースター用クライストロンの平均使用時間は約35,000時間である。2008年度は2台交換した。 現在設置している導波管高周波窓の平均使用時間は約54,000時間である。2008年度は4個の交換を行なった。 本稿ではクライストロン、サブブースター用クライストロンおよび導波管高周波窓に関する統計、維持管理についてまとめる。 |
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FOAPC02 | 超高エネルギー宇宙線観測用望遠鏡較正用 小型電子線形加速器の開発 | 818 |
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超高エネルギー宇宙線観測を目的としたテレスコープアレイ(TA)実験が2008年からアメリカ・ユタ州で開始された。TA実験では、宇宙線が作る空気シャワー中の荷電粒子やガンマ線を地上で観測する地表検出器と、荷電粒子によって発光する大気蛍光を観測する大気蛍光望遠鏡(FD)を用いている。FDによる宇宙線のエネルギー測定は大気蛍光量を用いて計算される。そこで、40MeV×10^9e^-/pulseの電子ビームを用いたエネルギー較正法が提案された。高エネルギー加速器研究機構にて開発された小型電子線形加速器(TA-LINAC)は2008年1月に完成し、4から12月にかけて試験運転が行われた。この試験でパルス毎のビーム電流測定精度が±6%、出力エネルギーの決定精度が<1%である事を確認した。TA-LINACは翌年の3月にFD観測サイトに移設され、ビーム運転とFDによる観測は今秋を予定している。 |
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FPACA12 | 導波管の電力分配システム(KEK STF) | 937 |
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トーナメント方式およびリニアー方式の導波管システム(PDS)へリフレクタと移相器を挿入し空洞へ高周波電力を入れた。そのときのリフレクタおよび移相器の有効性を確認できた。また、大電力で使用できることも確認してある。トーナメント方式において3dBハイブリッド(可変型)で組んだ場合それぞれのハイブリッドのアイソレーションが影響するので現状ではアイソレータが必要である。 昨年空洞への電力投入で500kWアイソレータが放電を起こしたので改修し試験をしたが幾つか放電を起こしたので分解調査し、今後の課題として検討している。高周波2号機が5MWまでエージング出来たので高周波窓の5MW電力試験を行った。今後5MWの電力透過試験が必要な導波管のコンポーネントについて検討している。また、窒素加圧をして耐圧試験も実施する予定である。今後のS1GとSTF2へ向けた導波管システムの展開も検討している。 |