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Okugi, T.

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WPBDA31 マルチバンチ用ビーム振動モニタの開発 88
 
  • T. Naito, S. Araki, H. Hayano, T. Ieiri, K. Kubo, S. Kuroda, T. Okugi, N. Terunuma, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

蓄積リングに於いてチューン測定に用いられる信号処理系は通常usの信号処理時間を必要とするため、シングルバンチ運転では問題がないがバンチ間隔がnsのマルチバンチビームの振動を測定しようとした時、その振動を正しく測定することは難しい。 マルチバンチビームの振動測定に高速アナログゲートを用いることで、マルチバンチのビーム信号から目的のバンチの信号だけにゲートをかけてシングルバンチと同じ信号にし、それ以降はチューン測定に用いられる信号処理系で測定出来る様にした。このシステムによりマルチバンチビームの任意のバンチの振動の振る舞いを測定することが可能となった。 マルチバンチビームの振動測定例として、KEK-ATF DRで2.8nsのバンチ間隔を持つマルチバンチビームの個々の振動測定を行った。その結果について報告する。

 
WPBDA33 新竹モニタによるビームサイズ測定:多層構造γ線検出器を用 いたバックグラウンド分離 262
 
  • Y. Yamaguchi, T. Yamanaka, M. Oroku, S. Komamiya
    東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
  • Y. Kamiya, T. Suehara
    東京大学素粒子物理国際研究センター
  • T. Tauchi, N. Terunuma, T. Okugi, S. Araki, Y. Honda, T. Kume, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

国際リニアコライダーの最終収束系試験加速器であるAccelerator Test Facility2(ATF2)は電子ビームを垂直方向37nmまで収束するよう設計されており、nmオーダーまで測定感度をもつビームサイズモニターの開発が必要とされている。レーザー干渉稿を用いたビームサイズモニター(新竹モニター)はこの要求を満たすものであり、2008年夏にATF2の仮想衝突点にインストールされた。新竹モニターに使用されるコンプトンγ線検出器は多層構造のシンチレーターで構成され、シャワー発展の情報を取得できる。シャワー発展はコンプトンシグナルとバックグラウンドで異なるため、ここから両者を分離できる。この手法により当検出器はバックグラウンドのばらつきに強いという特性を獲得している。本学会ではこの分離の手法の詳細と、2009年春のビームタイムで検証された当測定器の分離能について報告する。

 
WPBDA34 新竹モニタによるATF2 衝突点ビームサイズ測定の現状 265
 
  • M. Oroku, T. Yamanaka, Y. Yamaguchi, S. Komamiya
    東京大学大学院理学系研究科
  • Y. Kamiya, T. Suehara
    素粒子物理国際研究センター
  • T. Tauchi, N. Terunuma, T. Okugi, S. Araki, Y. Honda, T. Kume, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

発表者が所属する東京大学大学院理学系研究科駒宮研究室では、新竹モニターと呼ばれる電子ビームサイズモニターの開発研究をおこなっている。新竹モニターの特徴は、レーザーの干渉縞を使ってナノメートルオーダーのビームサイズまで測定可能なことであり、ILC計画の最終収束系試験加速器であるATF2に設置され、ATF2 の垂直方向ビームサイズ37nm を測定する予定である。現状としては2008 年夏にATF2 の仮想衝突点にインストールされ、2009年春のビームテストでは干渉縞を作るレーザーの片方を用いて水平方向の電子ビームサイズを測定することに成功した。また、レーザーと電子ビームを衝突させるための方法を確立し、多層構造γ線検出器によるシグナルのバックグラウンドからの分離能を検証した。本学会では、新竹モニターの概要とビームテストで得られた成果、2009年秋からのビームテストの予定を報告する。

 
TOLSB03 KEK-ATFにおけるILC偏極陽電子源の為の光蓄積共振器を用いた高輝度ガンマ線生成実験I 727
 
  • S. Miyoshi, T. Akagi, Y. Ushio, M. Kuriki, T. Takahashi
    広島大学 大学院先端物質科学研究科
  • S. Araki, J. Urakawa, T. Omori, T. Okugi, H. Shimizu, N. Terunuma, Y. Funahashi, Y. Honda
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Sakaue, T. Hirose, M. Washio
    早稲田大学 理工学研究所
  • G. Pei, X. Li
    Institute of High Energy Physics, Chinese Academy of Sciences
 
 

ILCの為のレーザーコンプトンによる偏極陽電子源開発の一環として, レーザーと低エミッタンス電子ビームの散乱による高輝度ガンマ線を生成実験を行っている. KEK-ATFの電子蓄積リングにインストールされた増大率250倍の光蓄積共振器に, 近赤外モードロックレーザーを蓄積・増幅しガンマ線の生成の向上を目指している. 現在までに光蓄積共振器の共鳴維持及び, レーザーパルスと電子ビームバンチのタイミング同期が可能となり, 約1E8/secのガンマ線生成に成功している. 本講演では実験セットアップ・光共振器の共鳴維持について報告する. 実験結果については, 「KEK-ATFにおけるILC偏極陽電子源の為の光蓄積共振器を用いた高輝度ガンマ線生成実験II」で報告する.

 
TOLSB04 KEK-ATFにおけるILC偏極陽電子源の為の光蓄積共振器を用いた高輝度ガンマ線生成実験II 730
 
  • T. Akagi, Y. Ushio, M. Kuriki, T. Takahashi, S. Miyoshi
    広島大学 大学院先端物質科学研究科
  • S. Araki, J. Urakawa, T. Omori, T. Okugi, H. Shimizu, N. Terunuma, Y. Funahashi, Y. Honda
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Sakaue, T. Hirose, M. Washio
    早稲田大学 理工学研究所
  • G. Pei, X. Li
    Institute of High Energy Physics, Chinese Academy of Sciences
 
 

ILCの為のレーザーコンプトンによる偏極陽電子源開発の一環として、レーザーと低エミッタンス電子ビームの散乱による高輝度ガンマ線の生成実験を行っている。KEK-ATFの電子蓄積リングにインストールされた増大率250倍の光蓄積共振器に、近赤外モードロックレーザーを蓄積・増幅しガンマ線の生成の向上を目指している。現在までに光蓄積共振器の共鳴維持及び、レーザーパルスと電子ビームバンチのタイミング同期が可能となり、約1E8/secのガンマ線生成に成功している。本講演では実験データの解析結果について報告する。

 
TPOPA34 ATF2ビームラインのコミッショニングの現状 711
 
  • T. Okugi
    高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設
 
 

ATF(先端加速器試験装置)では、本年2月よりATF2と呼ばれるビームラインを使い、ILCの最終収束系の開発研究を開始した。ATF2ビームラインは、個々の電磁石の役割がILCの最終収束系と同じ構成なので、ILCの最終収束系のビーム調整技術の発展に適したビームラインである。また、ILCの要求と同等の精度でビームライン及びビームを安定化させられれば、ダンピングリングで生成される低エミッタンスビームの利用により、垂直方向に約35nmまでビームサイズを絞れると推定されている。ATF2ビームラインは、本年3月まではデバイス調整を中心に運転をおこない、本年4月、5月に、High Beta Optics と呼ぶビーム光学系を使って、各種ビーム光学系の調整及び診断をおこなった。本発表ではHigh Beta Optics を使ったATF2ビームラインの調整の現状について報告する。