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Toyoda, A.

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WPBDA01 J-PARC ハドロンビームライン用OTR ビームプロファイルモニタの開発(4) 130
 
  • A. Toyoda, K. Agari, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, Y. Sato, S. Sawada, Y. Shirakabe, Y. Suzuki, M. Takasaki, H. Takahashi, K. Tanaka, M. Naruki, E. Hirose, T. Mitsuhashi, M. Minakawa, R. Muto, Y. Yamanoi, H. Watanabe
    高エネルギー加速器研究機構
  • H. Noumi
    大阪大学
 
 

今回我々は本年2月にJ-PARCの遅い取り出しビームラインであるハドロンビームラインにビームを取り出すことに成功した。ビーム強度は連続モードで120 W程度と非常に低強度であったが、今まで開発してきたOTR検出器によってビームプロファイルを測定することに成功した。本発表においては、実機のOTR検出器の製作、光学調整、ビームライン設置、および実際に得られたプロファイルについて報告する。プロファイルに関しては、KEK-PSにおけるプロトタイプOTR実験の際に見られたチェレンコフ起源と思われるバックグラウンドがきれいに落ちており、新規光学システムの有用性が確認された。残りのわずかなバックグラウンドを引いた後に位置、幅情報を評価した。位置に関してはリファレンスモニターとよい一致が見られたが、幅に関しては一致しなかった。この原因について、および今後の展望などの詳細についても発表する。

 
WOOPE04 J-PARCハドロン実験施設の建設とビームコミッショニング 70
 
  • Y. Sato, K. Agari, E. Hirose, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, M. Minakawa, R. Muto, M. Naruki, S. Sawada, Y. Shirakabe, Y. Suzuki, M. Takasaki, H. Takahashi, K. Tanaka, A. Toyoda, Y. Yamanoi, H. Watanabe
    高エネルギー加速器研究機構
  • H. Noumi
    大阪大学核物理研究センター
 
 

J-PARCハドロン実験施設は、50GeV陽子シンクロトロン(MR)から取り出された陽子ビームを実験室(ハドロン実験ホール)の二次粒子生成標的に照射し、K中間子等の二次粒子を発生させ、それらを用いて様々な原子核・素粒子物理学実験を行う施設である。MRにおいて30GeVに加速された陽子ビームは、3次共鳴を用いた遅い取り出しシステム(取り出し時間0.7秒)によって取り出され、ハドロン実験ホールに輸送される。2009年1月27日にMRからの最初の取り出し試験を行い、同日午後7時35分にハドロン実験ホール最下流のビームダンプまで無事輸送されたことを確認した。本講演では、ハドロン実験施設の建設とビームコミッショニング、そして今後の計画について報告する。

 
WPAPA01 J-PARCハドロンターゲットステーションにおける大型真空箱"ペンタゴン" 73
 
  • H. Takahashi, K. Agari, E. Hirose, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, M. Minakawa, R. Muto, M. Naruki, Y. Sato, S. Sawada, Y. Shirakabe, Y. Suzuki, M. Takasaki, K. Tanaka, A. Toyoda, H. Watanabe, Y. Yamanoi
    高エネルギー加速器研究機構
  • M. Iio
    理化学研究所
  • H. Noumi
    大阪大学核物理研究センター
 
 

J-PARCハドロン実験施設に設置されたターゲットステーションは、二次粒子生成標的T1とその直下流の真空箱とから成る。この真空箱は、高さ5.7m、ビーム方向の奥行き3.0m、容積29m3という大型のもので、その形状から通称「五角形、PENTAGON」と呼ばれている。真空内には、T1を起点とする二次ビームラインの最上流電磁石3台とビームコリメータが収納される。さらに、メンテナンス時の作業被曝を最小限に抑えるため、鉄2mとコンクリート1mの放射線遮蔽ブロックも真空内に置かれる。本年1月、2月にはビーム運転が行われ、その間、本真空箱と内部機器は非常に安定に動作し続けた。 本講演では、真空箱とその内部機器の詳細について発表する。

 
WPAPA03 J-PARC ハドロンビームライン真空窓の開発 272
 
  • Y. Yamanoi, K. Agari, H. Watanabe, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, Y. Sato, S. Sawada, Y. Suzuki, M. Takasaki, H. Takahashi, K. Tanaka, A. Toyoda, M. Naruki, E. Hirose, M. Minakawa, R. Muto
    高エネルギー加速器研究機構
  • T. Nakamura
    MIRAPRO
 
 

J-PARC ハドロンビームラインの二次粒子生成ターゲットは、直接水冷の回転円盤方式(フルビーム750kW時)を採用した。そのため、ターゲット前後ではビーム輸送のための真空が一旦大気圧に戻る必要がある。真空ビームパイプの端面となるこのビーム窓の製作には、ターゲットと同じビームによる熱負荷、冷却水による腐食、さらに交換機能などを考慮した設計が必要となる。 本発表では、この設計方法と実機製作を行った結果を報告する。

 
TPOPA02 J-PARC遅い取り出しビームにおけるスピル制御システムの開発(2) 696
 
  • A. Kiyomichi, T. Adachi, S. Murasugi, R. Muto, H. Nakagawa, J. Odagiri, K. Okamura, Y. Sato, S. Sawada, Y. Shirakabe, H. Someya, K. Tanaka, M. Tomizawa, A. Toyoda, E. Yanaoka
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Mochiki, S. Onuma
    東京都市大学
  • K. Noda
    放射線医学総合研究所
  • H. Sato
    筑波技術短期大学
 
 

J-PARCのハドロン実験施設ではMRリングからの遅い取り出しビームを利用し原子核物理や素粒子物理の実験が行われる。遅い取り出しビームのスピルを平滑化するために、スピル制御用四極電磁石とフィードバック制御装置で構成するスピル制御システムを開発している。 スピル制御用電磁石はEQとRQからなり、EQにてスピルのマクロ成分の成形、RQにてリップル成分やスパイク構造の打ち消しによりビームの平坦化を行う。フィードバック制御装置はDSPをベースとした専用ボードを開発した。 2009年1,2月のビームタイムにおいてハドロン実験施設への遅い取り出しビーム供給に成功した。今夏にスピル制御システムのインストールを行い、秋以降の遅い取り出しビームタイムにおいてスピルの平滑化を実施する。本発表では、スピル制御用四極電磁石およびフィードバック制御装置の開発と試験の結果を報告する。

 
TPOPA01 J-PARCハドロンビームダンプの設計・開発(3) 699
 
  • K. Agari, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, Y. Sato, Y. Shirakabe, Y. Suzuki, H. Takahashi, M. Takasaki, K. Tanaka, A. Toyoda, M. Naruki, E. Hirose, M. Minakawa, R. Muto, Y. Yamanoi, H. Watanabe
    高エネルギー加速器研究機構
  • H. Noumi
    大阪大学
 
 

J-PARC 素粒子原子核実験施設(ハドロンホール)は2008年12月に陽子ビーム受け入れ可能状態になり、今年2月に実験が開始され、K中間子の生成が確認された。このビームラインの最下流に設置されるビームダンプはフルビーム(50GeV、15μA)を吸収できるように設計され、無酸素銅、それを取り囲むようにして鉄・コンクリートで構成されている。陽子ビームは無酸素銅部分でほとんど吸収され、この外周には水冷却用配管加工が施されている。ビームダンプの設計・開発は2008年3月で終了し、設置は5月から10月末にかけて行われ、今年2月にビームの吸収に成功した。その設計・開発および設置方法について報告する。また設置後のメンテナンス方法、銅表面温度モニター、インターロックシステムについても発表する。