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Nakamura, T.

Paper Title Page
TPOPA20 理研リングサイクロトロン(RRC, fRC, IRC, IRC)の運転状況 614
 
  • M. Kase, E. Ikezawa, J. Ohnishi, H. Okuno, T. Kageyama, O. Kamigaito, M. Kidera, H. Kuboki, K. Kumagai, A. Goto, M. Komiyama, N. Sakamoto, K. Suda, T. Nakagawa, M. Nagase, H. Hasebe, Y. Higurashi, S. Fukuzawa, N. Fukunishi, M. Fujimaki, T. Maie, K. Yamada, S. Yokouchi, T. Watanabe
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
  • T. Nakamura, S. Ishikawa, Y. Kotaka, K. Kobayashi, R. Koyama, N. Tsukiori, M. Nishida, M. Hamanaka, K. Yadomi
    住重加速器サービス
  • Y. Ohshiro
    東京大学 Center for Nuclear Study
 
 

1987年以来21年間にわたって運転されている理研リングサイクロトロン(RRC)、2006年にRIBFのブスターとして建設された3台のリングサイクロトロン(fRC,IRC,SRC)の現況について報告する。この一年間RIBFへは、核子当たり345MeVのウランビームとカルシウム48ビームと核子当たり250MeVの偏極重陽子ビームと窒素ビームを供給した。ビーム強度増強化とビーム供給安定化に取り組んでいる。

 
WPBDA15 SPring-8蓄積リング加速器診断ビームラインの現状 91
 
  • S. Takano, M. Masaki, K. Tamura, A. Mochihashi, T. Nakamura, S. Suzuki, M. Oishi, M. Shoji, Y. Taniuchi, Y. Okayasu, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター
  • S. Okajima
    中部大学
 
 

SPring-8蓄積リングで稼働中の2本の加速器診断用放射光ビームラインの現状について総合報告を行う。加速器診断Ⅰは偏向電磁石を光源とし、X線を用いたビームサイズ測定、可視光を用いたバンチ長やバンチ純度の測定を行っている。加速器診断Ⅱは、電子ビームからの退避機構を持ち現場で磁石列が交換可能な挿入光源を設置している。現在の磁石列は、最大K値5.8のマルチポールウィグラー型である。これを用いて、放射光のスペクトル、空間分布から電子ビームのエネルギー広がり等診断を行う研究と、短パルスX線放射光の計測に不可欠なX線ストリークカメラの性能評価等を進めている。この光源を用いたフォトンアブソーバ等の蓄積リング高熱負荷機器の開発研究も計画している。加速器診断Ⅰで予備実験に成功した遠赤外レーザー光子の逆コンプトン散乱による10MeVγ線発生は、加速器診断Ⅱでより大強度のγ線発生システム整備を進めている。

 
WPLSA06 Light Source based on Multiturn Circulation Energy Recovery Linac 221
 
  • T. Nakamura
    高輝度光科学研究センター
 
 

Light source performance of a multiturn circulation energy recovery linac is estimated including the degradation of the beam by radiation excitation. The application of the round to flat beam conversion at a injector, which was recently proposed for linear colliders, is discussed for a scheme to reduce the brightness degradation by radiation excitation or coherent radiation.

 
WPBTA05 Burst Coherent Radiation at the SPring-8 Storage Ring 284
 
  • T. Nakamura, S. Takano, K. Tamura, M. Masaki, A. Mochihashi
    高輝度光科学研究センター
 
 

At the SPring-8 storage ring, the burst density modulation by microwave instability was expected by the PIC simulation with estimated wake, and the measured longitudinal bunch shape and the energy spread. Such density modulation should produce the coherent radiation and the burst edge coherent radiation was surveyed at the accelerator diagnostics beam line II (BL05SS).

 
TPOPA19 理研AVFサイクロトロン運転の現状報告 625
 
  • S. Fukuzawa, Y. Kotaka, M. Nishida, K. Kobayashi, S. Ishikawa, R. Koyama, N. Tsukiori, T. Nakamura, M. Hamanaka, K. Yadomi
    住重加速器サービス
  • Y. Ohshiro
    東京大学 Center for Nuclear Study
  • E. Ikezawa, H. Okuno, T. Kageyama, O. Kamigaito, M. Kidera, K. Kumagai, H. Kuboki, M. Komiyama, A. Goto, N. Sakamoto, K. Suda, T. Nakagawa, M. Nagase, H. Hasebe, Y. Higurashi, N. Fukunishi, M. Fujimaki, T. Maie, K. Yamada, S. Yokouchi, M. Kase
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
 
 

AVFサイクロトロン(AVF)は1989年の稼働開始以来、主に理研リングサイクロトロン(RRC)の入射器として使われてきた。RRCは、1986年の稼働開始以来、核物理実験を中心に多くの分野の実験に多種のイオンビームを供給してきた。その一方、AVFは低エネルギーのビームの供給のために単独の加速器としても使われ、多くの分野の実験に使われてきた。2008年秋、ビーム強度向上を目的とした超伝導ECRイオン源の稼動を開始した。またRIBFへ偏極重陽子ビームを供給するため、偏極イオン源(PIS)を2009年4月に再稼動し、RIBFの入射器としての利用も開始された。 本学会では2008年7月から2009年6月までのRRCとAVFの現状を報告する。

 
WOOPE02 KEKB加速器の現状 63
 
  • H. Koiso, T. Abe, K. Akai, M. Akemoto, A. Akiyama, M. Arinaga, K. Ebihara, K. Egawa, A. Enomoto, J. Flanagan, S. Fukuda, H. Fukuma, Y. Funakoshi, K. Furukawa, T. Furuya, K. Hara, T. Higo, H. Hisamatsu, H. Honma, T. Honma, K. Hosoyama, T. Ieiri, N. Iida, H. Ikeda, M. Ikeda, H. Ishii, A. Kabe, E. Kadokura, T. Kageyama, K. Kakihara, E. Kako, S. Kamada, T. Kamitani, K. Kanazawa, H. Katagiri, S. Kato, T. Kawamoto, S. Kazakov, M. Kikuchi, E. Kikutani, K. Kitagawa, Y. Kojima, I. Komada, K. Kudo, N. Kudoh, K. Marutsuka, M. Masuzawa, S. Matsumoto, T. Matsumoto, S. Michizono, K. Mikawa, T. Mimashi, S. Mitsunobu, T. Miura, K. Mori, A. Morita, Y. Morita, H. Nakai, H. Nakajima, T. Nakamura, K. Nakanishi, K. Nakao, S. Ninomiya, M. Nishiwaki, Y. Ogawa, K. Ohmi, Y. Ohnishi, S. Ohsawa, Y. Ohsawa, N. Ohuchi, K. Oide, M. Ono, T. Ozaki, K. Saito, H. Sakai, Y. Sakamoto, M. Sato, M. Satoh, Y. Seimiya, K. Shibata, T. Shidara, M. Shirai, A. Shirakawa, T. Sueno, M. Suetake, Y. Suetsugu, T. Sugimura, T. Suwada, Y. Suzaki, S. Takano, S. Takasaki, T. Takenaka, Y. Takeuchi, M. Tawada, M. Tejima, M. Tobiyama, N. Tokuda, Y. Yamamoto, Y. Yano, K. Yokoyama, M. Yoshida, M. Yoshida, S. Yoshimoto, K. Yoshino, D. Zhou, Z. Zong
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKB加速器は2007年1月に超伝導クラブ空洞を導入し、同年10月以後、順調にクラブ交差による実用運転を行なっている。クラブ交差で高いルミノシティを達成するには、従来のレベルを超えた精密な誤差補正とビーム衝突調整が不可欠である。その一つとして、今期新たに、電子・陽電子両リングに合わせて28台の歪6極磁石を設置し、衝突点における水平垂直結合の運動量依存性を補正したが、この補正が突破口となって、クラブ以前の記録17.6/nb/sを大きく上回るピークルミノシティ20.84/nb/sが達成された。また、1日・7日間などの積分ルミノシティも記録を更新し、現在総積分ルミノシティは953/fbに達している。入射ビームをパルス毎に切り替えてKEKB両リングと放射光リングの3者に同時入射する技術が最近実用化され、衝突調整の効率が向上したことも、今回の成果に繋がっている。

 
TPCOA12 KEKB と PF の 3 リング同時トップアップ運転のための広域・高速制御機構とビーム運転 511
 
  • K. Furukawa, E. Kadokura, K. Mikawa, T. Nakamura, M. Satoh, T. Suwada
    高エネルギー加速器研究機構
  • A. Kazakov
    総合研究大学院大学
  • T. Kudou, S. Kusano, T. Nakamura
    三菱電機システムサービス
 
 

KEKの8-GeV電子入射器はKEKBとPFの3つのリング加速器に特性の異なる電子や陽電子ビームを供給しており、それぞれ同時にトップアップ運転が可能となるように、入射器の改造を進めてきた。2008年秋にはほとんどの装置が整い、通常運転にそれぞれの装置を用いてビーム試験が進められた後に、2009年4月からは実際に同時トップアップ運転が行うことに成功した。この運転を実現するためには、広範囲に分散している数百の装置のうち百を越える装置の運転パラメータを20ミリ秒以内に確実に制御してビームモードを確立し、500を越える観測情報をビームモードを認識した上で収集する必要があった。この広域・高速制御機構を用いて、エネルギーで3倍以上、電荷で100倍以上異なるビームを扱う困難も克服した。このような新しいビーム制御機構はSuperKEKBを含めた今後の加速器においても有効に利用されると思われる。

 
FOBTA04 CSR effect at XFEL-to-Storage Ring Beam Transport Line, SPring-8 805
 
  • T. Watanabe, M. Oishi, H. Ohkuma, Y. Okayasu, S. Sasaki, M. Shoji, K. Soutome, M. Takao, T. Nakamura, K. Fukami, T. Fujita, C. Mitsuda, H. Yonehara
    高輝度光科学研究センター
  • N. Kumagai
    理化学研究所 XFEL計画推進本部
 
 

A 300-m long new beam trasport line will be built from the XFEL C-band linac to the existing 8 GeV storage ring at SPring-8. Current status of the transport line work will briefly be presented. Since Coherent Synchrotron Radiation (CSR) could degrade a beam quality in such a transport line with multiple bends, tracking simulation result on the effect will be especially discussed.

 
TPCOA12 KEKB と PF の 3 リング同時トップアップ運転のための広域・高速制御機構とビーム運転 511
 
  • K. Furukawa, E. Kadokura, K. Mikawa, T. Nakamura, M. Satoh, T. Suwada
    高エネルギー加速器研究機構
  • A. Kazakov
    総合研究大学院大学
  • T. Kudou, S. Kusano, T. Nakamura
    三菱電機システムサービス
 
 

KEKの8-GeV電子入射器はKEKBとPFの3つのリング加速器に特性の異なる電子や陽電子ビームを供給しており、それぞれ同時にトップアップ運転が可能となるように、入射器の改造を進めてきた。2008年秋にはほとんどの装置が整い、通常運転にそれぞれの装置を用いてビーム試験が進められた後に、2009年4月からは実際に同時トップアップ運転が行うことに成功した。この運転を実現するためには、広範囲に分散している数百の装置のうち百を越える装置の運転パラメータを20ミリ秒以内に確実に制御してビームモードを確立し、500を越える観測情報をビームモードを認識した上で収集する必要があった。この広域・高速制御機構を用いて、エネルギーで3倍以上、電荷で100倍以上異なるビームを扱う困難も克服した。このような新しいビーム制御機構はSuperKEKBを含めた今後の加速器においても有効に利用されると思われる。

 
TPCOA11 KEKBにおけるビームトランスポート用BPMの読み出し高速化 514
 
  • T. Aoyama, T. Nakamura, K. Yoshii
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • N. Iida, M. Satoh, K. Furukawa, T. Nakamura
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBのビームトランスポート(以下、BT) は、 e-/e+の2本のビームラインからなっており、数十秒間隔でそれぞれのビームラインを使って交互にKEK LinacからKEKBのHigh Energy Ring/Low Energy Ring(以下、HER/LER)の両リングにビームを入射していた。 KEKB を高いLuminosityで運転を続けるには、高く安定した蓄積電流が必要である。 このため e-/e+同時入射システムの実現が必要不可欠となる。 これは、e-とe+を最短20msの間隔で切り替えて、それぞれのリングに入射することができるシステムである。 これらの状況から安定した両リング同時入射を行うために、BTのBPMシステムの高速化が必要となった。 本原稿では BT BPMシステムの高速化について報告する。

 
TPCOA10 F3RP61によるビームマスク制御システムの開発 518
 
  • T. Nakamura
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • K. Furukawa, T. Nakamura, J. Odagiri
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBリングには、正規のビーム軌道から外れた荷電粒子を取り除きディテクターへのバックグラウンドを減らす可動マスクという装置がある。この可動マスクはFA-M3 PLCを使用して動作しており、そのPLCはVME IOCによって制御されている。IOCとPLCはGP-IB接続により通信を行っているが、近年GP-IBの通信異常が起こるようになってきていた。この問題を解決する為に、Linuxが動作するPLCの新しいCPUモジュールを使用したIOCへと移行する事とした。今回の更新により、制御方式が従来のラダーCPUとラダープログラムからLinux CPUとEPICSシーケンサへと置き換わり、ソフトウェアの開発と保守の効率化を図る事ができた。新しいIOCは2008年9月からビーム運転で使用され順調に動作している。ここでは、可動マスクの新しい制御システムの移行作業の詳細を記す。

 
TPCOA09 KEKBにおける、VME計算機 Upgradeの現状 521
 
  • K. Yoshii, T. Nakamura, T. Aoyama
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • K. Furukawa, T. Nakamura, E. Kikutani, K. Mori
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBでは加速器の主要機器を、VME計算機を利用した、Epics base の制御Systemを用いて制御している。 これまでは運転開始時から使用してきたEpics3.13、CPUはPPCの6750を主に使用し、開発や運用を行ってきた。 しかし、ネットワークの高速化やCPUの高速化が進み、現状では対応できない部分が徐々に問題となり、Epics, CPUのUpgradeの必要性が高まっていった。 2006年からEpicsを3.14、CPUをPPC-MVME5500へUpgradeする為の開発を始め、これまでにVXI, Trigger Reciver, PVME501, advme1522, Camacを搭載したCPU PPC-MVME5500によるVME制御を実現してきた。 ここでは、KEKBにおける、VME計算機Upgradeの現状について報告する。

 
WPBTA09 Bunch-by-Bunch Feedback用新規バンチ電流感応型自動アッテネータの開発 143
 
  • K. Kobayashi, T. Nakamura
    高輝度光科学研究センター 加速器部門
 
 

SPring-8蓄積リングでは、様々なバンチフィリングを実現し放射光ユーザーに供している。その中でハイブリッドフィリングでは、既に開発したバンチ電流感応型自動アッテネータにより、シングル部、トレイン部双方において適切なBunch-by-Bunch Feedback(BBF)システムの入力になるようRF信号強度を自動制御し、BBFシステムによりビーム不安定性を抑制している。  現在使用している自動アッテネータシステムの対応範囲としては20dB程度が限界であるので例えば10mA/0.05mAのバンチ電流が混在するフィリングには対応できない。これに対応するため、使用するアッテネータの候補として電圧可変型のデバイスを評価中であり、それを用いた新システムを構築中である。本報告では、開発中の50dBを目標としたバンチ電流感応型自動アッテネータの開発とその制御、特性評価結果について述べる。

 
WOCOA02 F3RP61を利用した組込みEPICSの加速器制御への応用 435
 
  • J. Odagiri, S. Araki, K. Furukawa, N. Kamikubota, A. Kiyomichi, K. Mikawa, S. Murasugi, H. Nakagawa, S. Yamada, N. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Kameda, T. Natsui, H. Shiratsu
    横河電機株式会社
  • M. Komiyama
    理化学研究所
  • S. Motohashi, M. Takagi
    関東情報サービス
  • N. Nagura
    日本アドバンストテクノロジー株式会社
  • T. Nakamura
    三菱電機システムサービス株式会社
  • A. Uchiyama
    住重加速器サービス株式会社
 
 

FA-M3 PLCのCPUモジュールであるF3RP61を利用した新しいInput / Output Controller (IOC)を開発した。F3RP61はOSとしてLinuxを採用した点に特徴がある。このため、F3RP61の上で直接、EPICSのコア・プログラムを実行することができる。FA-M3の多様で豊富なI/Oモジュールを利用することにより、このIOCには電源制御、インタロック状態のモニタ、ステッピング・モータ制御、ビームモニタのためのデータ収集などの様々な用途がある。このIOCの採用によって、これまでIOC層とPLC層に分かれていた二つのフロントエンド計算機を一つにまとめることが可能となり、アプリケーション・ソフトウェアの開発と維持が格段に容易になった。本稿ではJ-PARC主リング制御システムにおける導入例を中心に、F3RP61をIOCとして利用した各種の応用事例を紹介する。

 
TPCOA13 Pythonプログラムにおける機器データベースの利用 508
 
  • T. Nakamura
    高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設
 
 

KEKB加速器の制御システムでは電磁石、電源等の機器の情報をリレーショナルデータベースで管理している。特に配線情報、インターフェースアドレス、仕様や特性の各種定数など、制御に必要なパラメータを管理している。これらの情報は主にEPICSの実行時データベースを生成する際に用いられるが、それだけでなく上位計算機のアプリケーションプログラムからも参照されて利用される。これら上位のアプリケーションは主にSAD、Pythonといったスクリプト言語で作成される。特にリレーショナルデータベースの情報を読んで加工するのにPythonを用いる事が多い。そこでリレーショナルデータベースに特有な表形式のデータを扱うのに適したPythonライブラリを開発した。ここではこのライブラリの概要とその応用について述べる。

 
TPCOA11 KEKBにおけるビームトランスポート用BPMの読み出し高速化 514
 
  • T. Aoyama, T. Nakamura, K. Yoshii
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • N. Iida, M. Satoh, K. Furukawa, T. Nakamura
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBのビームトランスポート(以下、BT) は、 e-/e+の2本のビームラインからなっており、数十秒間隔でそれぞれのビームラインを使って交互にKEK LinacからKEKBのHigh Energy Ring/Low Energy Ring(以下、HER/LER)の両リングにビームを入射していた。 KEKB を高いLuminosityで運転を続けるには、高く安定した蓄積電流が必要である。 このため e-/e+同時入射システムの実現が必要不可欠となる。 これは、e-とe+を最短20msの間隔で切り替えて、それぞれのリングに入射することができるシステムである。 これらの状況から安定した両リング同時入射を行うために、BTのBPMシステムの高速化が必要となった。 本原稿では BT BPMシステムの高速化について報告する。

 
TPCOA10 F3RP61によるビームマスク制御システムの開発 518
 
  • T. Nakamura
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • K. Furukawa, T. Nakamura, J. Odagiri
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBリングには、正規のビーム軌道から外れた荷電粒子を取り除きディテクターへのバックグラウンドを減らす可動マスクという装置がある。この可動マスクはFA-M3 PLCを使用して動作しており、そのPLCはVME IOCによって制御されている。IOCとPLCはGP-IB接続により通信を行っているが、近年GP-IBの通信異常が起こるようになってきていた。この問題を解決する為に、Linuxが動作するPLCの新しいCPUモジュールを使用したIOCへと移行する事とした。今回の更新により、制御方式が従来のラダーCPUとラダープログラムからLinux CPUとEPICSシーケンサへと置き換わり、ソフトウェアの開発と保守の効率化を図る事ができた。新しいIOCは2008年9月からビーム運転で使用され順調に動作している。ここでは、可動マスクの新しい制御システムの移行作業の詳細を記す。

 
TPCOA09 KEKBにおける、VME計算機 Upgradeの現状 521
 
  • K. Yoshii, T. Nakamura, T. Aoyama
    三菱電機システムサービス(株) 加速器技術センター
  • K. Furukawa, T. Nakamura, E. Kikutani, K. Mori
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

KEKBでは加速器の主要機器を、VME計算機を利用した、Epics base の制御Systemを用いて制御している。 これまでは運転開始時から使用してきたEpics3.13、CPUはPPCの6750を主に使用し、開発や運用を行ってきた。 しかし、ネットワークの高速化やCPUの高速化が進み、現状では対応できない部分が徐々に問題となり、Epics, CPUのUpgradeの必要性が高まっていった。 2006年からEpicsを3.14、CPUをPPC-MVME5500へUpgradeする為の開発を始め、これまでにVXI, Trigger Reciver, PVME501, advme1522, Camacを搭載したCPU PPC-MVME5500によるVME制御を実現してきた。 ここでは、KEKBにおける、VME計算機Upgradeの現状について報告する。

 
WPAPA03 J-PARC ハドロンビームライン真空窓の開発 272
 
  • Y. Yamanoi, K. Agari, H. Watanabe, M. Ieiri, Y. Katoh, A. Kiyomichi, Y. Sato, S. Sawada, Y. Suzuki, M. Takasaki, H. Takahashi, K. Tanaka, A. Toyoda, M. Naruki, E. Hirose, M. Minakawa, R. Muto
    高エネルギー加速器研究機構
  • T. Nakamura
    MIRAPRO
 
 

J-PARC ハドロンビームラインの二次粒子生成ターゲットは、直接水冷の回転円盤方式(フルビーム750kW時)を採用した。そのため、ターゲット前後ではビーム輸送のための真空が一旦大気圧に戻る必要がある。真空ビームパイプの端面となるこのビーム窓の製作には、ターゲットと同じビームによる熱負荷、冷却水による腐食、さらに交換機能などを考慮した設計が必要となる。 本発表では、この設計方法と実機製作を行った結果を報告する。