A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Miyahara, M.

Paper Title Page
FOCEA01 ILC施設VEの現状 1138
 
  • A. Enomoto, M. Miyahara
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

2004年8月、国際リニアコライダーILC(International Linear Collider)の設計チームGDE(Global Design Effort)が発足し、2007年2月、建設コストを含む基本設計書(RDR= Reference Design Report)を発表した。その後、2010年をめどに、最適化設計(VE=Value Engineering)による、設計基準の見直しを進めている。本稿では、施設・サイト(CFS= Conventional Facility and Siting)を担当するグループの1年間の活動内容、特に検討の中心となっているSingle-tunnel configurationの提案、長短、課題などについて報告する。

 
FOCEA02 臨海サイトにおける加速器トンネルの建設と地盤に関する考察(MRトンネルの土木設計と地盤調査) 1143
 
  • M. Miyahara
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

大強度陽子加速器計画(J-PARC)の敷地は、久慈川と那珂川に挟まれた那珂台地の臨海部にある。この内、海岸沿いの沖積砂丘層(南地区)に建設されたMRトンネル等の加速器施設は、新第3紀に形成された砂質泥岩層を支持基盤として設計された。しかし、本サイトの地盤は、洪積世の氷河性海面変動に伴う浸食によって深い埋没谷地形を形成し、極めて起伏の激しい複雑な地層構成を呈している。そのため、本工事においては設計段階での想定地盤と実地盤との相違が明らかとなり、着工後の設計変更が繰り返された。  これらの設計条件の変更に至った要因を分析した結果、計画や設計の過程での地盤調査計画、調査データの評価や活用等の側面で様々な問題点が浮き彫りとなった。本稿では、MRトンネルの事例検証を通して地下構造物の設計と地盤に関する工学的課題を抽出し、今後の加速器建設計画にあたっての設計及び地盤調査のあり方について考察する。

 
FOCEA03 大土被り、大量湧水下のトンネル施工 (飛騨トンネル先進坑における地盤調査と施工経緯) 1146
 
  • T. Matsubara
    飛島建設株式会社
  • M. Miyahara
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

ILCで想定されているトンネル等は地中に構築する長大構造物であり、事前に全線にわたる詳細な地質情報を得るには限界がある。特にプレートテクトニクスに代表される日本の複雑・不連続な地質構造下では、事前の地質調査をもとに、施工中に実施する調査をあわせて検証し、地質構造を解明していくことが、その後の施工方針を検討する上で非常に重要となる。平成20年に供用開始された飛騨トンネルは、延長10.7km、道路トンネルとしては国内2番目の長さとなる長大トンネルであり、11年余りの施工期間を要した。施工は当初TBM工法により開始したが、大量湧水や、1,000mを超える高土被りによる大きな地圧、活断層を含む断層破砕帯に遭遇し、途中NATMへの工法変更を余儀なくされるなど、施工は難渋を極めた。本稿では、山岳地帯特有の複雑な地盤条件を克服し完成に至った飛騨トンネル先進抗での調査事例と施工経緯について報告する。