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Komamiya, S.

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WPBDA34 新竹モニタによるATF2 衝突点ビームサイズ測定の現状 265
 
  • M. Oroku, T. Yamanaka, Y. Yamaguchi, S. Komamiya
    東京大学大学院理学系研究科
  • Y. Kamiya, T. Suehara
    素粒子物理国際研究センター
  • T. Tauchi, N. Terunuma, T. Okugi, S. Araki, Y. Honda, T. Kume, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

発表者が所属する東京大学大学院理学系研究科駒宮研究室では、新竹モニターと呼ばれる電子ビームサイズモニターの開発研究をおこなっている。新竹モニターの特徴は、レーザーの干渉縞を使ってナノメートルオーダーのビームサイズまで測定可能なことであり、ILC計画の最終収束系試験加速器であるATF2に設置され、ATF2 の垂直方向ビームサイズ37nm を測定する予定である。現状としては2008 年夏にATF2 の仮想衝突点にインストールされ、2009年春のビームテストでは干渉縞を作るレーザーの片方を用いて水平方向の電子ビームサイズを測定することに成功した。また、レーザーと電子ビームを衝突させるための方法を確立し、多層構造γ線検出器によるシグナルのバックグラウンドからの分離能を検証した。本学会では、新竹モニターの概要とビームテストで得られた成果、2009年秋からのビームテストの予定を報告する。

 
WPBDA33 新竹モニタによるビームサイズ測定:多層構造γ線検出器を用 いたバックグラウンド分離 262
 
  • Y. Yamaguchi, T. Yamanaka, M. Oroku, S. Komamiya
    東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
  • Y. Kamiya, T. Suehara
    東京大学素粒子物理国際研究センター
  • T. Tauchi, N. Terunuma, T. Okugi, S. Araki, Y. Honda, T. Kume, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

国際リニアコライダーの最終収束系試験加速器であるAccelerator Test Facility2(ATF2)は電子ビームを垂直方向37nmまで収束するよう設計されており、nmオーダーまで測定感度をもつビームサイズモニターの開発が必要とされている。レーザー干渉稿を用いたビームサイズモニター(新竹モニター)はこの要求を満たすものであり、2008年夏にATF2の仮想衝突点にインストールされた。新竹モニターに使用されるコンプトンγ線検出器は多層構造のシンチレーターで構成され、シャワー発展の情報を取得できる。シャワー発展はコンプトンシグナルとバックグラウンドで異なるため、ここから両者を分離できる。この手法により当検出器はバックグラウンドのばらつきに強いという特性を獲得している。本学会ではこの分離の手法の詳細と、2009年春のビームタイムで検証された当測定器の分離能について報告する。