Damping Ring Kicker Timing 打ち合わせ Memo, Jan.13.2017

日時: 2017 年 1 月 13 日 (金) 15:30 -
場所: KEKB 制御棟会議室

この Memo
 <http://www-linac2.kek.jp/cont/trigger/dr/minute-170113.html>

[1] DR 入出射 Kicker timing について (多和田氏)

 報告 Slide [pdf]  [powerpoint]

(A) Kicker 電磁石電源
 集中定数型 (Lumped type) 2 重 (2 bunch) 半正弦波 Pulse 電源
 100 ns 以下の立ち上がり、立ち下がり
 0.1% 以下の電流安定度

(B) Kicker 電源の Timing 仕様
 充電向け、放電向けの 1 つまたは 2 つの timing が必要
  2 bunch (96 ns) timing は電源内部で生成
 (a) 充電 Trigger は Beam の 15 ms 前 
  精度 10-20 μs が必要
 (b) 放電 Trigger は Beam の 2 μs 前
  精度 1 ns 以下が必要
 (a') 上の (b) を 電源内部で (a) から作ることも可能
  その場合は (a) の精度は 1 ns が必要
  DG535/645 で生成するので、遅延 Jitter は無視できる

 この Timing 精度について、Beam jitter を抑えるために重要

 いずれも電気信号は 4V pulse (50 Ω)、制御室内
 15 ms 前の遅延について、周長補正よる変動は補正の必要はないとのこと
  変動は日較差 10^-7、年較差 5 x 10^-7 程度か ?

(C) 他の入出射機器
 Beam の 0 ~ 150 μs 前に Trigger が必要
 ほぼ、上の (b) と同等と考えられる

[2] 入射器のタイミング系のおおまかな流れ (宮原氏)

 報告 Slide [pdf]

現在、構築中の Timing の関係
 (a) PF の Septum の Pre-trigger pulse は Beam の 19 ms 前で、精度 1 ms
  一つ前の Beam trigger から生成する
 (b) 入射器の Pulse quad の Pre-trigger pulse は Beam の 2.5 ms 前で、精度 0.5 ms
  0.5 ms の Flat-top を作るため、Timing 精度を悪くできる
 (c) Pulse 機器の放電 Trigger や Beam trigger は (b) から作る
  SuperKEKB は入射器と同期しているので、Clock 遅延で良い
  PF や PF-AR は入射器と非同期のため、生成には工夫が必要

 Pulsed quad/steering timing の詳細については
  PF用パルス電源用トリガー [redmine]

[3] 議論

上の [1] - (B) - (a) または (a') を供給することは簡単ではなく、
 制御 Group では、これまで検討されていない
しかし、SuperKEKB のみに同期すれば良いので、原理的な困難ではない (?)
DR 直接には PF や PF-AR の周長補正の影響は無い

次の 3 案が考えられるのではないか
 (a) Timing 全体を 15 ms 遅らせる
  SuperKEKB と PF/PF-AR の Timing 起点を (15 - 2.5) ms ずらすことになり、
  特に PF/PF-AR について容易ではない
 (b) 1st-level EVG (Event generator, 梶氏管理) 上で
  15 ms 前の Trigger を含めて Timing 信号を生成する
 (c) 現在の 1st-level EVG の上位に EVG を別に設ける

出射 Kicker は精度が必要であるが、入射 Kicker はそれほどでもない

制御 Group で検討し、一ヶ月後を目指してなんらかの方針を出す

LER Abort 時の Kicker の扱いについて
 充電を始めてから、放電をしない仕組みが必要か

以上(古川)

<kazuro.furukawa@kek.jp>, Linac, KEK, Jan.22.2017.
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