Paper | Title | Page |
---|---|---|
WPAPA08 | UVSOR-IIにおけるレーザーコンプトン散乱による超短パルスガンマ線発生 | 115 |
|
||
高速現象の観測における強力ツールとして、活発に研究開発されているパルス幅サブピコ秒のレーザー、電子線、X線に対し、量子ビームの中で全く開拓されていないパルス幅サブピコ秒の超短パルスガンマ線を発生し、レーザーコンプトン散乱ガンマ線の新しい利用法を開拓することを目指す。電子蓄積リング内部の電子ビームの形状は、垂直方向には数10micronと非常に薄い扁平形をしているため、超短パルスレーザーを90度方向から照射することで、相互作用時間を短くし、発生するガンマ線のパルス幅を100fsオーダーにすることが可能である。UVSOR-IIのビーム診断用の窓を用いることで、レーザーを90度を含む複数の方向から照射することができる。研究の第一段階として、期待されるガンマ線のエネルギー、強度、パルス幅に関する検討を行ったので報告する。また、予備実験の結果についても報告する予定である。 |
||
WPBDA23 | 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)のためのターンバイターンビーム位置モニタシステムの開発 | 165 |
|
||
名古屋大学を中心とした愛知県内の大学、愛知県、産業界が連携して中部シンクロトロン光利用施設(仮称)建設計画を進めている。この光源加速器のブースターシンクロトロンに5台、ストレージリングに32台のビーム位置モニタ(BPM)を設置する予定である。本研究では同施設の両加速器におけるコミッショニング時に用いるシングルパスBPMシステムの開発を行っている。このシステムは高速デジタルオシロスコープによる信号処理をベースにする予定である。現在、分子科学研究所のUVSOR電子蓄積リングを用いた実験を通してシステムの検討を進めている。これらの検討と電磁場解析ソフトPoissonを用いたシミュレーションをもとに中部シンクロトロン光利用施設に最適なBPM電極形状およびシステム構成を考察した。上記の内容について報告する。 |
||
WPBDA24 | 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)計画のためのRFノックアウトシステムの開発 | 168 |
|
||
中部シンクロトロン光利用施設では、ブースターシンクロトロンとストレージリングに各一台ずつRFノックアウト装置を設置する予定であり、その開発を行っている。RFノックアウトはコミッショニングにおけるベータトロンチューンの測定、さらには電子ビームのシングルバンチ化や縦方向フィードバックにも使用する予定である。 RFノックアウトシステムの仕様を決定する参考とするため、分子科学研究所UVSORにおいてブースターシンクロトロンのRFノックアウトによるベータトロンチューン測定を行い、測定に最適な入力信号について検討した。また、RFノックアウトのビームへの効果をシミュレーションし、測定結果と共に考察した。これらを元に中部シンクロトロン光利用施設に最適なRFノックアウトの電極の形状と配置、測定時の入力信号等を検討したので報告する。 |
||
WPLSA17 | UVSOR-IIにおけるレーザーシーディングを用いた短波長コヒーレント光源の開発 | 171 |
|
||
UVSOR-II電子蓄積リングにおいてレーザーシーディング技術を用いた光源開発を行っている。これまでの成果として、フェムト秒レーザーを用いた偏光可変の深紫外コヒーレント高調波発生に成功し、さらなる短波長化を目指している。 UVSOR-IIでは昨年度より5ヶ年の光源改造計画が始まっている。蓄積リングのビーム入射点を変更することで長直線部を創出し、そこにコヒーレント光発生専用アンジュレータおよびビームラインを建設する。現在は、レーザーシステムの増強と真空紫外分光システムの製作を進めている。また、シード光源としてガス高調波発生システムの開発に着手した。専用アンジュレータのパラメータデザインも行っている。 本発表では、上記短波長コヒーレント光源の設計検討結果及び予備実験の結果について報告する。 |
||
WPLSA12 | 高温超伝導バルク磁石を用いたスタガードアレイアンジュレータにおけるアンジュレータ磁場振幅のばらつきの検討 | 344 |
|
||
京都大学エネルギー理工学研究所では、アンジュレータの強磁場・短周期化を めざして高温超伝導バルク磁石を用いた新型アンジュレータの開発を行っている。 実験において、高温超伝導バルク磁石に着磁する磁場を強くすると、 アンジュレータ磁場振幅のばらつきが大きくなる現象がみられた。 この原因として、着磁磁場が弱い条件では、磁石個々の臨界電流密度のばらつきは 電流の流れる領域が大小することによって吸収され全ての磁石は同じ強さとみな せるのに対し、着磁磁場が強い条件では、電流は磁石全体に流れ磁石の強さは臨界電流密度に比 例するようになる、という事が考えられる。 この問題の解決策を検討するため、ビーンモデルに基づく計算モデルに磁石個々 の臨界電流密度を取り入れた計算を行った。 アンジュレータ磁場振幅のばらつきの、磁石個々の臨界電流密度のばらつき及び 着磁磁場の強さへの依存性を調べ、許容範囲の検討を行った。 |
||
TPOPA12 | コヒーレント光源開発のためのUVSOR-II改造計画 | 655 |
|
||
電子蓄積リングUVSOR-IIは、アンジュレータを備えた光共振器、RFと同期したレーザーシステム、赤外ビームラインを備えている。これらの装置を用いて自由電子レーザーやコヒーレント・シンクロトロン放射、コヒーレント高調波発生によるTHzから深紫外領域に渡るコヒーレント光源を開発し、自由電子レーザーではすでにいくつかのユーザー利用も進んでいる。しかし、これらの装置の大部分は光源開発専用ではなく、機能面・性能面で必ずしも最適なものではない。 UVSOR-IIにおけるコヒーレント光源開発は、量子ビーム基盤技術開発プログラム課題に選定され、2008年度からの5ヵ年計画で蓄積リングの一部を改造して創出する新しい直線部でさらに発展させていく予定である。リングの入射点の移動による直線部の創出、新規アンジュレータの導入、レーザーシステムの大強度化、専用ビームラインの構築に関する設計検討結果について報告する。 |
||
TPOPA11 | UVSOR入射器の現状 | 658 |
|
||
UVSOR入射器は、2006年のブースターシンクロトロン用電磁石電源の更新、2007年の輸送路偏向電磁石電源の更新により、フルエネルギー入射が可能となり、2007年より、トップアップ運転に向け、試験運転を行っている。試験運転の結果は概ね良好だが、調整無しで長時間運転すると、蓄積リングへの入射効率が低下し、蓄積電流が低下してしまう場合がある。少数の運転員での安定なトップアップ運転の実現を目指して、入射器の長時間安定性の調査を行っている。また、シングルバンチ運転時の平均ビーム電流・放射光光量増大のため、単バンチ・トップアップ運転を目指し、DC電子銃の短パルス運転に基づく、単バンチ入射の準備・試験を進めている。 |
||
FPACA66 | MIR-FEL Tunable Range at Kyoto University | 1123 |
|
||
MIR-FEL facility has been constructed for developing energy materials in Kyoto University. FEL gain saturation at 13.2 m has been achieved for the first time in May 2008. The tunable range of KU-FEL was estimated numerically to design the MIR-FEL beamline for application purposes. The results indicated that tunable range from 5-13.2 m. The numerical and the measured results will discussed. |