A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Tamura, K.

Paper Title Page
WPBDA15 SPring-8蓄積リング加速器診断ビームラインの現状 91
 
  • S. Takano, M. Masaki, K. Tamura, A. Mochihashi, T. Nakamura, S. Suzuki, M. Oishi, M. Shoji, Y. Taniuchi, Y. Okayasu, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター
  • S. Okajima
    中部大学
 
 

SPring-8蓄積リングで稼働中の2本の加速器診断用放射光ビームラインの現状について総合報告を行う。加速器診断Ⅰは偏向電磁石を光源とし、X線を用いたビームサイズ測定、可視光を用いたバンチ長やバンチ純度の測定を行っている。加速器診断Ⅱは、電子ビームからの退避機構を持ち現場で磁石列が交換可能な挿入光源を設置している。現在の磁石列は、最大K値5.8のマルチポールウィグラー型である。これを用いて、放射光のスペクトル、空間分布から電子ビームのエネルギー広がり等診断を行う研究と、短パルスX線放射光の計測に不可欠なX線ストリークカメラの性能評価等を進めている。この光源を用いたフォトンアブソーバ等の蓄積リング高熱負荷機器の開発研究も計画している。加速器診断Ⅰで予備実験に成功した遠赤外レーザー光子の逆コンプトン散乱による10MeVγ線発生は、加速器診断Ⅱでより大強度のγ線発生システム整備を進めている。

 
WPBTA05 Burst Coherent Radiation at the SPring-8 Storage Ring 284
 
  • T. Nakamura, S. Takano, K. Tamura, M. Masaki, A. Mochihashi
    高輝度光科学研究センター
 
 

At the SPring-8 storage ring, the burst density modulation by microwave instability was expected by the PIC simulation with estimated wake, and the measured longitudinal bunch shape and the energy spread. Such density modulation should produce the coherent radiation and the burst edge coherent radiation was surveyed at the accelerator diagnostics beam line II (BL05SS).

 
WPBDA18 SPring-8 加速器診断ビームラインにおけるX線ストリークカメラの特性評価 329
 
  • A. Mochihashi, M. Masaki, H. Ohkuma, Y. Shimosaki, K. Soutome, S. Takano, M. Takao, K. Tamura
    高輝度光科学研究センター
  • Y. Tanaka
    理化学研究所
 
 

ナノ秒~ピコ秒X線パルス光のパルス長の直接観測の手段として、X線ストリークカメラ(以下X-SC)による方法が挙げられる。X-SCの光電面における(光子→光電子)変換過程は、光子エネルギーがkeV領域と高いため、可視光ストリークカメラでの変換過程よりも複雑であり、そのためX-SCの時間分解能や検出効率の光子エネルギー依存性などの基本特性は十分には理解されているとは言えない。SPring-8加速器診断ビームラインにおいて進めている、X-SCの時間分解能の光子エネルギー依存の評価実験等の現状について報告する。また、SPring-8ではmomentum compaction factorの制御やhead-tail motionにより鉛直方向にバンチを傾斜させることによる短パルスX線発生が進行中であり、X-SCを用いた短パルスX線のパルス長の評価についても報告する。

 
WPBDA16 SPring-8加速器診断ビームラインII挿入光源の特性とその応用 177
 
  • M. Masaki, S. Takano, K. Tamura, A. Mochihashi, M. Oishi, M. Shoji, T. Fujita, T. Takashima, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター 加速器部門
  • S. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
 
 

SPring-8加速器診断ビームラインIIの挿入光源(ID)は、蓄積リングのビーム診断、アブソーバーのような耐熱機器の試験など多くの用途に対応できるように設計されている。最大の特長は、ID全体をビーム軸から退避できるスライド機構付き架台に設置し、加速器トンネル内で磁石列の交換ができることである。現在の磁石列は、周期長76mm、周期数51を持つHalbach型であり、最大K値は5.8である。このときのエネルギースペクトルは、50次に達する高次光のピークまで明瞭に観測された。これは、位相誤差が2゜以下となるように入念にID磁場を調整した結果である。このIDの応用の一つとして開発しているのは、高次光の垂直発散角を用いた電子ビームエネルギー広がりの高速リアルタイム診断である。現在までに、19次光の垂直発散角がエネルギー広がりに対して十分な感度を持つことを実験的に確認している。

 
TPMGA10 SPring-8蓄積リングにおける短パルス放射光生成のためのキッカーマグネットの開発 611
 
  • C. Mitsuda, K. Fukami, M. Masaki, A. Mochihashi, M. Oishi, J. Schimizu, Y. Shimosaki, M. Shoji, K. Soutome, K. Tamura, H. Yonehara, K. Kobayashi, T. Nakanishi
    高輝度光科学研究センター 加速器部門
  • T. Ohshima
    理化学研究所(XFEL)
 
 

近年、物質構造科学のユーザーによる物質構造の精密測定のための短パルス光が強く求められており、SPring-8においては垂直パルスキッカーによる短パルス放射光生成のための小型大電流出力電源を含むキッカーマグネットシステムの開発を進めている。この手法は、クロマティシティー0でない条件下で垂直キックにより電子バンチのヘッドテール振動を励起し、傾いたバンチからの縦長の放射光をスリットにより切り出すことにより短パルス光を取り出す。開発されたキッカーマグネットは1Hzの繰り返しで2.7usのパルス幅で5.6mTの磁場出力を実現した。このキッカーマグネットを用い、電子バンチの傾きを可視光ストリークカメラで観測している。また、スリットによる切り出しを行い、FWMHで7psの短パルスX線の観測に成功している。本発表ではキッカーマグネットシステム及びビームプロファイルの観測システムと結果について報告を行う。