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Suzuki, S.

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WOOPA01 SPring-8線型加速器の現状 9
 
  • S. Suzuki, T. Asaka, H. Dewa, T. Kobayashi, T. Magome, A. Mizuno, T. Taniuchi, H. Tomizawa, K. Yanagida, H. Hanaki
    高輝度光科学研究センター
 
 

○運転状況 今年はTop-up運転を止めてしまうような大きなトラブルは少なかった。クライストロンモジュレータ内でのノイズによるフォルトの解明を継続して行った結果、誤動作と思われる要因をかなり減らすことが出来、暗転した運転に寄与している。 昨年の加速器学会後に発生した大きなトラブルは、電子銃高圧デッキ内でバイアスがかからなくなる故障であった。これは回路設計を間違え、本来なら浮かすべき所をモニタ回路を通じてアースがつながってしまったことに起因する。 ○高信頼化 安定したTop-up運転のために、継続した高信頼化を進めている。第2電子銃は一部運用を開始し、昨年秋に第1電子銃付近で放電が多発したときに、実際に第2電子銃に切替を行い、運転を問題なく継続することが出来た。第2電子銃は第1電子銃と電源が共通で、加速管室に入室して切替を行っているが、今年度中に独立の電源とする予定である。

 
WPBDA15 SPring-8蓄積リング加速器診断ビームラインの現状 91
 
  • S. Takano, M. Masaki, K. Tamura, A. Mochihashi, T. Nakamura, S. Suzuki, M. Oishi, M. Shoji, Y. Taniuchi, Y. Okayasu, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター
  • S. Okajima
    中部大学
 
 

SPring-8蓄積リングで稼働中の2本の加速器診断用放射光ビームラインの現状について総合報告を行う。加速器診断Ⅰは偏向電磁石を光源とし、X線を用いたビームサイズ測定、可視光を用いたバンチ長やバンチ純度の測定を行っている。加速器診断Ⅱは、電子ビームからの退避機構を持ち現場で磁石列が交換可能な挿入光源を設置している。現在の磁石列は、最大K値5.8のマルチポールウィグラー型である。これを用いて、放射光のスペクトル、空間分布から電子ビームのエネルギー広がり等診断を行う研究と、短パルスX線放射光の計測に不可欠なX線ストリークカメラの性能評価等を進めている。この光源を用いたフォトンアブソーバ等の蓄積リング高熱負荷機器の開発研究も計画している。加速器診断Ⅰで予備実験に成功した遠赤外レーザー光子の逆コンプトン散乱による10MeVγ線発生は、加速器診断Ⅱでより大強度のγ線発生システム整備を進めている。

 
TPOPA09 SPring8線型加速器モジュレータの改良 677
 
  • T. Kobayashi, T. Asaka, A. Mizuno, H. Dewa, S. Suzuki, T. Magome, T. Taniuchi, K. Yanagida, H. Hanaki
    高輝度光科学研究センター
 
 

SPring8線型加速器では、電子銃故障に早急なtop-up運転再会を行うため、既存の-180kVの電子銃に対して90度水平方向からバックアップ用の-180kVの電子銃から入射できるTWIN GUN SYSTEMを製作している。この電子銃などの機器はすべて設置が終わって、一度システムの健全性の確認のため、既存電子銃モジュレータ電源で第2電子銃を稼動して発生したエミッション電流を加速試験を行い、問題のない事が確認できた。電子銃システムの完全な2重化のため、第1電子銃電源と同等のモジュレータ電源を製作し、ほぼ完成した。これらのシステム及び性能等について報告する。またクライストロンモジュレータ関係ではHV fanout回路改造後のPFN電圧の安定度改善結果と、PFN回路・PFNモニタ回路等の問題点等について報告する。

 
FPACA04 XFEL/SPring-8テストスタンドでのCバンド加速器システムの高電界RF試験 881
 
  • T. Sakurai, T. Inagaki, C. Kondo, T. Shintake
    理化学研究所 X線自由電子レーザー計画推進本部
  • K. Shirasawa, S. Suzuki
    高輝度光科学研究センター
 
 

XFEL/SPring-8で使用するCバンド加速器システムの高電界RF試験について報告する。 C-band加速器システムはCバンド加速管2本、パルスコンプレッサー、Cバンドクライストロン、モジュレータ、高精度充電器等から構成される。XFEL/SPring-8ではこの構成を64ユニット使用し、電子ビームを400MeVから8GeVまで加速する。我々は昨年建設したテストスタンドにおいてRF機器の高電界性能の確認試験やRFエージングに必要な所要時間や手順の確認、モジュレータ等の高電圧機器の試験、制御を含めた実機システムの統合試験を行ってきた。これまでに400時間以上のRFエージングおよび高電界RF試験を2ユニットで実施した。RFエージング完了時の加速管の最大加速電界は40MV/mに達している。発表では高電界での運転状況やRFエージングの経過、加速管からの暗電流などを報告する。

 
FPACA05 XFEL/SPring-8入射部における高周波システムの開発状況 906
 
  • T. Asaka, H. Ego, T. Kobayashi, S. Suzuki, H. Hanaki
    高輝度光科学研究センター
  • T. Inagaki, K. Togawa, Y. Otake
    理化学研究所
 
 

XFEL/SPring-8では、アンジュレーター入口で3kAのピーク電流、1πmm mrad以下のエミッタンスといった高品質ビームの安定供給が要求されている。電子入射部の電子集群空胴、ならびに初段加速管は、従来のレベルの1桁上回る安定度が要求されている。とくに238MHz、476MHz、1428MHzの位相精度は120fs (1σ)の時間ジッターに抑制されなければならない。これを実現するため、高周波増幅器電源部においては温調系の導入、低雑音電源の採用、シールド強化、配線経路の最適化など徹底した安定化対策が施された。その結果、10^-5の電力安定度、130fs(1σ)の時間ジッターを達成している。本稿では、電子入射部で用いる高周波システムの概要を示すとともに、既に製作が完了した238MHz 14kW増幅器、476MHz 120kW IOT、1428MHz 10kW増幅器の性能について述べる。

 
FPACA54 SPring-8線型加速器における低暗電流加速管の開発 1087
 
  • T. Taniuchi, T. Asaka, T. Kobayashi, S. Suzuki, H. Dewa, H. Tomizawa, H. Hanaki, T. Magome, A. Mizuno, K. Yanagida
    高輝度光科学研究センター
 
 

SPring-8では、線型加速器から出射される暗電流を低減するため、従来の加速管に比べて暗電流量の少ない加速管の開発を行っている。従来の加速管との違いは、ディスク先端の表面電界を低減するため断面形状を楕円化していること、カップリング孔付近の電流集中をさけるためシングルフィード型導波管カプラーを採用していることである。本発表では、加速管の設計及び完成した加速管の特性について報告する。