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Sasaki, S.

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WPBDA24 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)計画のためのRFノックアウトシステムの開発 168
 
  • Y. Furui, M. Hosaka, N. Yamamoto, Y. Takashima
    名古屋大学大学院
  • M. Adachi, H. Zen, K. Hayashi, M. Katoh
    自然科学研究機構 分子科学研究所 極端紫外光研究施設
  • A. Mochihashi, S. Sasaki
    高輝度光科学研究センター
  • H. Hori
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Koda
    九州シンクロトロン光研究センター
 
 

中部シンクロトロン光利用施設では、ブースターシンクロトロンとストレージリングに各一台ずつRFノックアウト装置を設置する予定であり、その開発を行っている。RFノックアウトはコミッショニングにおけるベータトロンチューンの測定、さらには電子ビームのシングルバンチ化や縦方向フィードバックにも使用する予定である。 RFノックアウトシステムの仕様を決定する参考とするため、分子科学研究所UVSORにおいてブースターシンクロトロンのRFノックアウトによるベータトロンチューン測定を行い、測定に最適な入力信号について検討した。また、RFノックアウトのビームへの効果をシミュレーションし、測定結果と共に考察した。これらを元に中部シンクロトロン光利用施設に最適なRFノックアウトの電極の形状と配置、測定時の入力信号等を検討したので報告する。

 
WPBDA11 Current Transformerの極短バンチ応答試験 310
 
  • T. Watanabe, S. Sasaki, T. Fujita, H. Yonehara, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター
  • A. Sakumi, T. Ueda, K. Miyoshi, K. Kambe, M. Uesaka
    東京大学大学院工学系研究科
 
 

非破壊電流値測定器として広く用いられているCurrent Transformer(CT)は、原理的にはバンチ長に依存しないことが予想されるが、フェムト秒オーダーの電子バンチを発生させるプラズマ加速などの分野において、その信頼性を証明するための実証試験が行われ、是非の議論が行われている。我々JASRI/SPring-8においても、将来発生・利用が予想されるフェムト秒電子バンチに対するCTの応答を実験的に調べ、Evidenceを得たいと考えている。そこで、フェムト秒からピコ秒領域の電子バンチ発生および測定が可能な東京大学ライナック(東海村)を利用し、その実証実験を行った。 本発表ではその結果を示し、極短電子バンチに対するCTの有用性・信頼性について議論する。

 
WPBDA23 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)のためのターンバイターンビーム位置モニタシステムの開発 165
 
  • A. Nagatani, M. Hosaka, N. Yamamoto, K. Takami, Y. Takashima
    名古屋大学
  • M. Adachi, H. Zen, K. Hayashi
    自然科学研究機構 分子科学研究所 極端紫外光研究施設
  • M. Katoh
    名古屋大学 / 自然科学研究機構 分子科学研究所 極端紫外光研究施設
  • H. Hori
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Sasaki
    高輝度光科学研究センター
  • S. Koda
    九州シンクロトロン光研究センター
 
 

名古屋大学を中心とした愛知県内の大学、愛知県、産業界が連携して中部シンクロトロン光利用施設(仮称)建設計画を進めている。この光源加速器のブースターシンクロトロンに5台、ストレージリングに32台のビーム位置モニタ(BPM)を設置する予定である。本研究では同施設の両加速器におけるコミッショニング時に用いるシングルパスBPMシステムの開発を行っている。このシステムは高速デジタルオシロスコープによる信号処理をベースにする予定である。現在、分子科学研究所のUVSOR電子蓄積リングを用いた実験を通してシステムの検討を進めている。これらの検討と電磁場解析ソフトPoissonを用いたシミュレーションをもとに中部シンクロトロン光利用施設に最適なBPM電極形状およびシステム構成を考察した。上記の内容について報告する。

 
TPOPA15 中部シンクロトロン光利用施設(仮称)計画のための光源加速器の検討 644
 
  • N. Yamamoto, Y. Takashima, M. Hosaka, H. Morimoto, K. Takami
    名古屋大学 小型シンクロトロン光研究センター
  • Y. Hori
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Sasaki
    高輝度光科学研究センター
  • S. Koda
    九州シンクロトロン光研究センター
  • M. Katoh
    自然科学研究機構 分子科学研究所 極端紫外光研究施設
 
 

中部シンクロトロン光利用施設(仮称)は,愛知県が進めている「知の拠点」計画において,高度な計測・分析を担う地域の共同利用施設として期待されており,産・学・行政が連携して実現にむけた活動を行っている. 本施設の中心となる光源加速器は エネルギー 1.2 GeV の蓄積リング、フルエネルギー入射可能なブースターシンクロトロン、50 MeVの線形加速器から成る。蓄積リングとブースターの周長はそれぞれ 72 m と 48 m でありブースターを蓄積リングの内側に配置し、さらにブースターの内側に線形加速器を配置する。 当センターでは平成24年度の施設供用開始を目指し活動しており、今年度特に光源部門においては昨年度までの検討で得られた加速器設計の最終的な調整・確認作業を行っている。本発表では中部シンクロトロン光利用施設(仮称)に導入予定である光源加速器について最新の検討結果を報告する。

 
FOBTA04 CSR effect at XFEL-to-Storage Ring Beam Transport Line, SPring-8 805
 
  • T. Watanabe, M. Oishi, H. Ohkuma, Y. Okayasu, S. Sasaki, M. Shoji, K. Soutome, M. Takao, T. Nakamura, K. Fukami, T. Fujita, C. Mitsuda, H. Yonehara
    高輝度光科学研究センター
  • N. Kumagai
    理化学研究所 XFEL計画推進本部
 
 

A 300-m long new beam trasport line will be built from the XFEL C-band linac to the existing 8 GeV storage ring at SPring-8. Current status of the transport line work will briefly be presented. Since Coherent Synchrotron Radiation (CSR) could degrade a beam quality in such a transport line with multiple bends, tracking simulation result on the effect will be especially discussed.

 
WPBTA06 HiSOR-IIブースターリングとパルス6極電磁石を用いた入射の検討 338
 
  • A. Miyamoto, K. Goto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
  • H. Tsutsui
    住友重機械工業株式会社
 
 

 広島大学放射光センターの将来計画HiSOR-IIでは、蓄積リング・ブースターリングともに周長約40mの非常に小型のシンクロトロンとなっている。リングへのビーム入射には通常バンプ電磁石を用いてバンプを形成するが、このような小型リングでは電磁石の設置スペースの確保や、バンプ軌道の制御など難しくなってくる。そこで、パルス6極電磁石を用いてビームを入射する方法が検討されている。  この方法ではバンプ電磁石を用いることなく、入射されるビームのみに6極電磁石でキックを与える一方、周回するビームはほぼ6極電磁石のほぼ中央を通るので大きな影響がないことが特徴である。ただし、チューンやリングのパラメータに大きく依存する入射方法なので、それらの問題点についても述べる。

 
TOLSA02 準周期アンジュレーターの新しい方式 462
 
  • S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
 
 

無理数次の高調波を発生する準周期アンジュレータは現在欧米のいくつかの主要な放射光施設で建設され利用に供されている。 本方式のアンジュレーターでは、モノクロメーターを通した後の光が整数次の高次光を含まないため、単色性の高い光を利用することが可能である。 また、円偏光アンジュレーターと異なり、軸上に無理数次の高次光もあるため、これを利用することも可能である。 本発表では、従来型の準周期アンジュレーターとは異なった準周期構造を持ち、異なったスペクトルの光を発生する新しいタイプの準周期アンジュレーターについて報告するとともに、アンジュレーターに適した1次元準周期創生法についても解説する。 さらに、準周期アンジュレーター中の位相誤差の取扱いと可能な磁場調整法についても言及する。

 
TPMGA21 HiSOR-II用 機能複合型電磁石の磁場干渉に関する研究 554
 
  • S. Hanada
    広島大学 理学研究科
  • A. Miyamoto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
 
 

HiSOR-IIで用いる機能複合型電磁石は偏向電磁石部の磁極断面形状から2、4極成分を、端部を曲面にすることで6極成分を発生することができる。また隣接する4極電磁石も磁極断面形状を変えることにより6極成分を発生することができる。これにより磁石の総数とそれに伴う磁石間の直線部を減らすことで、挿入光源のための直線部を確保することができる。さらにHiSOR-IIではアライメントエラーを抑えるために偏向電磁石と隣り合う4極電磁石とヨークを共有させる一体型電磁石を採用している。しかしヨーク一体型の電磁石を採用するにあたり、偏向電磁石と4極電磁石間の近接部で起こる磁場の干渉を考慮しなければならない。本研究では3次元計算コードRADIAを用いて直線型の電磁石を作成し、磁場の干渉について解析、考察を行った。

 
TPOPA13 広島大学放射光科学研究センターの現状と将来計画 651
 
  • A. Miyamoto, K. Goto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
  • H. Tsutsui
    住友重機械工業株式会社
  • S. Hanada
    広島大学理学研究科
 
 

 広島大学放射光科学研究センターは、固体物理学をはじめとする物質科学研究を推進するために1996年に設立された。2008年度の蓄積リングの総運転時間は約1840時間で、そのうちユーザー利用時間は約1560時間となった。2007年度と比較して、マシンスタディ等の時間が減少しつつも、ユーザー利用時間はほぼ横ばいで同程度の時間を確保した。  本センターでは現在、稼働中の放射光源リングHiSORの後継機としてHiSOR-IIを計画中である。放射光のエネルギーは現在と同じ範囲としつつも、低エミッタンス化を図ることで1桁程度の輝度向上を目指している。MAX-IIIを参考にして設計を進めた結果、周長約40m、自然エミッタンス13.6 nmradのリングを設計することができ、現在ではシステム全体や詳細な検討がすすめられている。発表では加速器システム全体と蓄積リングを中心に設計の現状を紹介する。