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Minagawa, Y.

Paper Title Page
WPBDA25 ニュースバルの可視放射光ビーム診断ラインBL1b 152
 
  • Y. Shoji, K. Takeda
    兵庫県立大学
  • Y. Minagawa, T. Shinomoto
    高輝度光科学研究センター
 
 

電子蓄積リングニュースバルに、可視放射光を用いたビーム診断ラインを設置した。ラインの初段は、KEKの支援を受けて設計・制作した真空内ベリリウムミラーと低歪み真空窓である。放射光の熱負荷による初段ミラーの歪みはハルトマンマスクを使って計測した。現在のラインには、ICCD gated cameraやstreak cameraが設置されてビーム診断が行われている。将来的には、コロナグラフ等の導入も行ってトップアップ入射時のビーム診断に利用していく他、赤外からTHzの長波長も計測可能なラインに改造していく予定である。

 
WPCEA09 ニュースバルにおける振動測定 155
 
  • Y. Shoji
    兵庫県立大学
  • Y. Minagawa, T. Shinomoto
    高輝度光科学研究センター
 
 

電子蓄積リングニュースバルでは、20Hz程度をピークとする周波数幅の広いビーム振動が観測されている。ここでは振動原因候補の一つである電磁石や真空チェンバーの振動を測定した結果について報告する。  偏向電磁石と比べて、小さな多極電磁石の振動が大きい事が確認され、同じ架台に乗った電磁石でも同様の傾向が見られた。特に薄い多極磁石では、垂直方向振動<水平方向振動<ビーム軸方向振動 という傾向が見られた。磁石は3本のネジを支柱として架台に固定されており、この固定が弱いと推測される。周波数的には、磁石と振動方向によって差はあるが、概ね20~30Hzに振動のピーク(共鳴周波数)を持ち、ビーム振動の原因となっている可能性がある。

 
TPMGA24 ニュースバル放射光施設における入射バンプ波形の安定性評価 717
 
  • T. Shinomoto, Y. Minagawa
    高輝度光科学センター 加速器部門
  • S. Hashimoto, S. Miyamoto
    兵庫県立大学高度産業科学技術研究所
 
 

現在ニュースバルでは利用運転の際にTop-Up運転が行われている。安定なTop-Up運転の実現に要求される事の一つに入射バンプ波形の安定性がある。ニュースバルでもこれまでに何度か入射不能や入射効率の低下に繋がるような「入射バンプ波形の異常」が発生している。今回、我々はこの異常を即座に検知する為に、バンプ波形モニターを開発した。本モニターシステムではオシロスコープで取り込んだ入射バンプ波形を制御室内のPCに保存し、PC上でリアルタイムに波形監視を行い異常の有無を判断する。また保存したデータから波形データを読み出して、より詳細な波形解析(立ち上がり時間、ピーク値、ピーク位置等の演算)を行い、統計的処理を行うことが出来る。本発表では入射バンプ波形モニターシステムの詳細、波形のバラつきの統計的評価と入射効率との相関について報告する。

 
TPOPA10 ニュースバル放射光施設における光軸安定化に向けた取り組み 661
 
  • S. Hashimoto, S. Miyamoto
    兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所
  • Y. Minagawa, T. Shinomoto
    高輝度光科学研究センター 加速器部門
  • K. Kawata
    高輝度光科学研究センター 制御・情報部門
 
 

ニュースバル放射光施設では蓄積電子ビーム位置および放射光の光軸・光量に周期的変動(20〜30分周期)および日変化ドリフトが以前から観測されていた。周期的変動の主な原因は遮蔽トンネル内の気温変動によるものであり、温調器PIDパラメーターの最適化を行った結果、気温変動幅を0.1℃以下に抑える事が出来、電子ビーム位置の周期的変動も無くなった。そのほか、光源安定化のための取り組みとして、(1)冷却水の精密温度調整、(2)実験ホールの温度安定化(搬入扉への断熱カーテンの設置)、(3)LabVIEWモニターシステムのSPring-8制御系への接続によるデータ活用、(5)利用運転中の連続COD補正の実現、等を行い、放射光の光軸・光量の変動を十分小さく抑える事に成功した。本発表ではニュースバル放射光施設において取り組んでいる放射光の安定化への取り組みとその成果について報告する。