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TOBDB04 | ダイヤモンド検出器を用いた電子ビームハロー・モニタの実証試験 | 456 |
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8GeVのエネルギーを有する電子ビームのハロー部がアンジュレータ永久磁石へ継続的に照射されると、その積分電子数に応じて減磁することが分かっている。これを防ぐインターロック用センサーとして、ダイヤモンド検出器を用いて電子ビームのハロー部の電子強度を計測するハローモニタの開発を進めている。信号の読出し方式は、検出感度を高めるために、パルス・モードを採用した。ハローモニタの実証試験を、SPring-8シンクロトロン・ビームダンプエリア(8GeV)及びXFEL用試験加速器SCSS(250MeV)において行い、微弱なハロー部の強度プロファイルの測定に成功する等、良好な結果を得た。本モニタをXFELに実装させるための開発研究の次の段階として、レーザー発振に対する影響を最小限に抑えるためRFコンタクトを最適化した実機の設計、及び、信号処理回路を含めたシステム全体の設計を進めている。 |
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TPMGA19 | 偏光制御アンジュレータ用電磁石移相器プロトタイプの磁場測定試験 | 664 |
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東京大学ではSPring-8に最先端の物質科学研究を行うための高輝度軟X線ビームラインを2010年までに完成させる予定である。このビームラインの光源として30m長直線部に27mの偏光制御アンジュレータが建設される。この偏光制御アンジュレータは4台の水平偏光8の字と4台の垂直偏光8の字のアンジュレータセグメントが交互に配置され、その間に高速で偏光制御できる電磁石タイプの移相器が設置され、水平・垂直偏光の軟X線だけでなく高速極性切替できる円偏光軟X線も供給できる。このようなアンジュレータは世界的にも実用例がなく、偏光を制御する移相器には再現性や周波数特性などに高い性能が要求される。我々は既に移相器プロトタイプの設計・製作を済ませ、性能評価のための磁場測定試験を行ってきた。本発表では移相器プロトタイプの磁場測定試験の現状について報告する。 |