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Kikuchi, Y.

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FPACA09 空洞内面検査カメラの自動画像取得と欠陥検出 928
 
  • Y. Kikuchi, Y. Hoshi
    東北学院大学
  • K. Watanabe, H. Hayano
    高エネルギー加速器研究機構
  • Y. Iwashita
    京都大学
 
 

ILCの超伝導加速空洞内面に傷やピットなどの欠陥があると電界や磁界を強調しフィールドエミッション、クエンチの原因となる。それらの欠陥を見つけるために内面検査カメラが用いられてきたが、手動の操作では時間が掛り間違いも多い。本研究はそれらの点を撮影、空洞の駆動の自動化、及び自動欠陥検出を導入することを目標とする。内面検査カメラの自動化はPCからシリアル通信を行いモータ、ローラを制御し空洞の回転、移動、撮影を自動で行えるようにした。自動欠陥検出にはいままで検出した欠陥画像を用いた付着物検出ソフトおよびOpenCVライブラリを用いたパターンマッチングを使用した。その結果、9セル空洞の電子ビーム溶接部の撮影時間は約8時間から約2時間に縮まったが、欠陥検出はまだ開発途上である。欠陥検出の問題点は主に背景が複雑であることが原因として考えられる。2値化で背景を消去し、パターンマッチングを行う方式を試みる。

 
FPACA11 KEK-STFにおける超伝導加速空洞の空洞内面検査 934
 
  • K. Watanabe, H. Hayano, S. Noguchi, E. Kako, T. Shishido, Y. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構
  • Y. Iwashita
    京都大学化学研究所
  • Y. Kikuchi
    東北学院大学
 
 

KEK-STFでは、超伝導加速空洞における空洞性能の歩留まり向上のために、高分解能カメラ(京都カメラシステム)を用いた空洞内面検査を行っている。縦測定で観測される発熱位置およびそのときの加速電界と空洞内面に見られる欠陥(溶接シームの状態や欠陥など)との相関を調査するために、STF Baseline空洞(MHI-05、MHI-06およびMHI-07、MHI-08、 MHI-09)を用いて各処理工程における空洞内面の様子を調べ、縦測定前に欠陥と思われる箇所を事前に調査して縦測定を行った。空洞内面の主な検査箇所はセル赤道部およびアイリス部の電子ビーム溶接の溶接シームおよびその近傍である。また、空洞製作直後からの各表面処理における表面状態の変化を追跡していくことで、工業化における空洞の品質基準の明確化を試みている。本報告では、空洞内面検査結果と縦測定で観測された発熱位置との関係について報告する。