A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Hasegawa, S.

Paper Title Page
FOAPC03 静電加速器を用いた固体微粒子加速による宇宙塵シミュレーション 821
 
  • T. Iwai, T. Omata
    東京大学大学院工学系研究科原子力専攻
  • H. Shibata
    京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻
  • S. Hasegawa
    宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部
 
 

東京大学大学院工学系研究科原子力専攻の静電イオン加速器施設である重照射研究設備(HIT)では、約10年前からバンデグラフにおいて固体微粒子の加速を行い、宇宙塵シミュレーションに利用している。固体微粒子イオン源を装着し、0.1~10ミクロン程度の固体微粒子を帯電させて加速管に入射し、km/sオーダーまで加速する。分析電磁石は用いず、加速管の延長線上のビームラインを通過させる。ビームライン上に設けた2個の円筒型電極を微粒子が通過するときの静電誘導によって微粒子の電荷が測定され、またその飛行時間によって速度も計測される。こうして加速した微粒子を探査衛星搭載用の宇宙塵計測器に入射し、入射する固体微粒子の質量や速度などの値と計測器の信号との相関を調べることにより、宇宙塵計測器の開発に利用している。講演では現状と応用例について報告する。