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Aoki, T.

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WPAPA05 医療用シンクロトロン向けビーム出射制御システムの開発 287
 
  • H. Nishiuchi, K. Saito, M. Tadokoro, F. Ebina, T. Aoki
    日立製作所
  • T. Sakae, T. Terunuma
    筑波大学陽子線医学利用研究センター
 
 

粒子線治療の普及に伴い、患者毎の治療補助具が不要なスキャニング照射法の開発や散乱体照射法の高線量率化が求められている。これらの照射法に適用可能なビーム出射制御システムを開発した。まず、スキャニング照射法に好適なビームを供給するため、出射ビーム強度フィードバック制御技術を開発した。また、散乱体照射法での高線量率化を実現するため、蓄積ビームの利用効率を向上しかつ、出射ビームを安定に出力する制御技術(Dynamic Spill-gain Control, DSC)を開発した。二つの制御技術を適用したビーム出射制御システムを開発し、筑波大学陽子線医学利用研究センターでビーム試験を実施した。その結果、フィードバック制御により目標電流に対する時間平均出射電流の偏差±5%以内を達成し、DSCにより蓄積ビーム強度の変動±15%に対応した目標ビーム波形の強度補正によりビーム利用効率85%以上を達成した。

 
WPLSA04 ERL電子銃励起用リニアキャビティ型Ybファイバーレーザーオシレータの開発 124
 
  • T. Kawasaki, I. Ito, N. Nakamura
    東京大学物性研究所
  • D. Yoshitomi, Y. Kobayashi, K. Torizuka
    産業技術総合研究所
  • T. Aoki
    芝浦工業大学
  • H. Kawata
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

ERLでは光陰極電子銃からの電子ビームの特性が光の特性や品質に直結するため、光陰極励起用レーザーとして高安定性、高出力が期待できるYbファイバーレーザーを採用する予定である。超伝導加速空洞のRF周波数が1.3GHzであるため、我々はYbファイバーレーザーで1.3GHzの繰返し周波数を実現することを目標としていくつかの異なるタイプのオシレータを開発している。その1つとしてSESAM (半導体可飽和吸収鏡)を用いてモードロックを行う直線型のオシレータがある。このオシレータでは励起光を透過しレーザー光を反射するダイクロイックミラーと、光の強度が高いと反射率が高くなるSESAMを、それぞれYbファイバーの両端に取り付けた直線型のリニアキャビティに励起光を入射し、Ybファイバーレーザーの発振光を閉じ込めてモード同期を行う。本発表ではオシレータとその特性について報告する。

 
TPMGA15 J-PARCメインリングにおける遅い取り出しのための電磁石電源 560
 
  • K. Okamura, E. Yanaoka, M. Tomizawa, J. Odagiri
    高エネルギー加速器研究機構
  • A. Kawasaki, T. Aoki
    ニチコン草津株式会社
 
 

J-PARCメインリングからハドロン実験ホールへの遅い取り出しのためのバンプ電磁石電源、共鳴六極電磁石電源を新規に製作した。 これらの電源はいずれも、加速器の運転サイクル即ち、入射―加速-取り出しにおいて取り出し期間のみ磁石の励磁に供することが基本でありその他の期間においては出力ゼロであることが望ましい。そのため今回製作した電源では0.2秒という高速での立ち上がりと立下りをおこなうことを目標とし、これを実現するために出力部にIGTを用いた高周波インバータ方式とした。本発表では、設計の概要とJ-PARCにおける実負荷試験の結果を報告する。

 
TPOPA29 早稲田大学RF電子銃加速器システムの現状と今後の展望 592
 
  • K. Sakaue, T. Aoki, R. Betto, Y. Hosaka, T. Suzuki, M. Washio, J. Yokose, Y. Yokoyama
    早稲田大学 理工学研究所
  • H. Hayano, N. Terunuma, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Kashiwagi
    大阪大学 産業科学研究所
  • R. Kuroda
    産業技術総合研究所
 
 

早稲田大学ではRF電子銃をベースとした小型加速器システムを喜久井町キャンパス内に設置し、電子ビームの高品質化研究及びそれを用いた応用研究を行っている。 電子ビームの高品質化研究としては、RF電子銃の改良及びCs-Teカソードの採用によりマルチバンチ生成による電子ビームの大電流化・シングルバンチ運転におけるバンチの高輝度化が可能となり、現在開発を進行中である。 一方応用研究として行っている放射線反応解析ツールとしてのパルスラジオリシス実験や逆コンプトン散乱による軟X線生成実験においても上記RF電子銃の入れ替えによる一定の効果が得られており、更なるビームの高強度化によってより幅の広い応用研究が見込まれている。 本講演では、早稲田大学RF電子銃加速器の現状と今後の展望について報告する。