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Ao, H.

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FPACA39 直接給電型ACS線形加速器の検討 1041
 
  • F. Naito, K. Takata, Y. Yamazaki
    高エネルギー加速器研究機構
  • H. Ao, H. Asano, N. Ouchi, K. Hasegawa, K. Hirano, T. Morishita
    日本原子力研究開発機構
 
 

J-PARCリニアックに於いて190~400MeVのビーム加速には環状結合型空洞(ACS)が使用される。ACSは17加速セルを一つの単位空洞とし、2つの空洞がブリッジ空洞で高周波的に連結され1モジュール(17x2=34加速セル)となる。ブリッジによりRF的な取り扱いは非常に単純化される。一方、ブリッジ空洞を使わずにクライストロン出力を2分割し、2空洞にRFを直接供給する形式も考えられる。RF分割器と位相調整器等の製作と現場での調整が必要だが、ブリッジ空洞の製作費と比較すると安価にできる可能性がある。更に加速セルの中央セルからRFを供給できれば、給電ポイントから端部までのセル数が半減でき、加速電場はブリッジを使用する場合よりも摂動に強くなる。本稿では直接給電型ACSの実現可能性に関し、アルミ製モデルを使用した実験および数値計算を用いて検討した結果を報告する。

 
FPACA40 量産型ACS空洞試験機の製作 1044
 
  • H. Ao, H. Asano, N. Ouchi, K. Hasegawa, K. Hirano, T. Morishita
    日本原子力研究開発機構
  • K. Takata, F. Naito, Y. Yamazaki
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

J-PARC LINACでは平成20年度から3カ年計画で現180MeVから400MeVへのアップグレードが始まった。ACS (Annular Coupled Structure)はこの200~400MeV区間に用いる結合形加速空洞である。これまでの開発段階で、我々はまずバンチャ用の短いモジュールを2台、続いて加速用のモジュールの製作と大電力試験を行ってきた。量産時、ACSを構成する中間セルは約1300枚必要であり、加工時間の短縮は非常に重要となる。昨年度から、特に加工時間を要していた結合スロット周囲の加工方法と形状の改良を進め、ローレベル測定での確認を経て、改良型スロットの形状を採用した大電力試験機の製作を進めてきた。改良点を中心に、これまでの結果について報告する。

 
FPACA44 反射体を用いたACS空洞の結合度調整 1056
 
  • K. Hirano, H. Ao, H. Asano, N. Ouchi, K. Hasegawa, T. Morishita
    日本原子力研究開発機構
  • K. Takata, F. Naito, Y. Yamazaki
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

J-PARCリニアックでは、190MeVから400MeVまでの高エネルギー加速部にACS (Annular Coupled Structure)を有する加速空洞を用い、ビームエネルギーを増強する準備を進めている。製作された第1番目のACSモジュールの結合係数は2であった。反射体を使用して、結合係数をOptimum Coupling(1.5)に調整することを検討している。また、このとき、高周波窓は定在波の影響を受け、その上昇温度が増加する場合があるため、高周波窓を無反射状態と同じパワロスになるように設置することも検討している。本稿では、高周波窓設置位置を考慮し、反射体を用いて結合係数を調整する計算結果について報告する。