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[第5回IUC(インジェクターアップグレード推進委員会)メモ]

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日時 : 2004年11月11日(木曜日) 14:00-16:00
場所 : 三号館7階会議室
出席者(順不同、敬称略):
古川、佐波、榎本、三橋、春日、小林、飯田、菊池、船越、生出、小磯
設楽、本間、柿原、矢野、大澤(哲)、佐藤(文責)

(*) Webページもご参照下さい。
所内専用: http://www-linac2.kek.jp/iuc/index.html
所内及び所外用: http://www-linac.kek.jp/iuc/index.html

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[1] 4リング同時入射全体工程修正案(佐藤)

・4リング同時入射実現は、下記のステップで実現する。
まず、下記の二つのProjectに分けて考える、

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Project <A> KEKBe-/e+/PF同時入射
Project <B> AR 6.5GeV Top-up(例えば、PS-MRの転用;IUC#3 M. Kikuchi)
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・<A>,<B>のプロジェクトは平行して検討・実現を目指す。

<A>は、下記の3つのPhaseに分けて、段階的に実現する。

● PhaseI:KEKB<=>PFビームモード切替の高速化。

・ECS第一ベンドなどを作り直して、PF-BTの経路を造り替える。
(将来の3GeV入射にも対応する。)

・モード切替時に、ECS初期化をしない。

・8min.=>4min.程度に短縮。(KEKB=>PF=>PF入射=>KEKBの時間)

・制御系などは、従来通り。PFビームは、従来通り仮電子銃を使用。

● PhaseII:KEKB e- <=>PFの(準)同時入射。

・KEKB e- <=>PF切り替え時に、磁場を変えない。
Sub-B KlystronのPhaseのみを高速に切り替える。

・PFビームは、KEKBと同じくA1電子銃を使用。

・切り替えを10s以下程度に抑えることにより、
4min.=>2min.以下(KEKB=>PF=>PF入射=>KEKBの時間)
に押さえる。

● Phase III:KEKB e+も含めた同時入射。
e+ target bypass lineの設置などにより実現する。

Phase I・役割分担
議論、その他

[2] Phase I(第三スイッチヤード改造計画)の予算案(佐藤)
(OHP参照)

・予算の可能性については、後日、6主幹会議で議論される。

[3] Phase Iの作業分担(佐藤)
・Phase Iを遂行するに当たり、作業分担を決めたい。

・議論の結果、製作・保守担当グループは、下記の通りとする。

電磁石:KEKB BTグループ
電磁石電源:Linac
モニタ:Linac(制御G.)

・PF−BTラインは、シケイン第1ベンド直後から始まる。PF−BTラインの運転はPFが担当する。

(*) 真空の担当境界線は、関係者で後日協議する。

[4] その他

・Phase Iでは、PF readyを落とさない運転モードを作る。

・新規PF-BT line用に、新たなビームダンプは設けない。

・ECS下流のKEKB用ベンドは、KEKB<=>PF運転モード切替時に落としているが、
PhaseIでは、これを落とさないようにするなど、現行の「モード間の排他的遷移」を見直す。

・KEKB用beamをPFに入れないインターロックが必要(?)

・エネルギーテイルを落とすセクションが必要。現在はPF−BTラインの”富士山”の頂上部あたりに設けてあるが、
直上が道路であるために使えない。設 計-->飯田。

・飯田案ではディスパージョン関数はSY3内で一様に6m位になっている。これを小さくするために”富士山”の五合目あたりにQを追加したい。スペース
があるか要検討。小林--->飯田。

・電源の制御、モニターの読み出しはPFが担当する。PFの制御はEPICSになる。
(電源を Linac に置くのであれば、制御の切口は Linac側で作る。
後日、詳細をPF側(帯名氏)と詰める必要があるが、
<PLC> = <Linac-Control> = <EPICS-Gateway> = <PF-Operation>
という構図を考えている。BPM 等も同様。)

[5] Linac e+ 用結晶標的(古川)

・Channeling実験の成果から、W結晶をe+標的として使った場合、
1.25倍程度のイールド増加が見込める。来年夏に、インストールしたい。

・現在のところ、最適標的厚が確定していないため、来年夏期メンテ前の
7/1,2,3(6shift;正確には、7/1 9:00- 7/3 9:00)にマシンタイムとして希望する。

・結晶は、10-mm前後の物を2枚ずつ用意して、最もe+収量の高かった厚の予備品を
加工し、installする。

・結晶は、ロシアで製作予定であり、12月発注で来年3月納入予定。


[6] 次回予定

日時: 2004年12月3(金曜日) 10:00-
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) サブグループ報告(Phase I)
(2) その他


===== IUC#5 MEMO終わり =====