ビーム物理を研究するには...

ビーム物理って何だろうという高校生,ビーム物理を卒業論文のテーマとしたい学部学生,さらに大学院に進学してビーム物理を研究したい学生諸君のために,ビーム物理の教育・研究拠点を,北から南の順にまとめました.最後に大学以外で大学院生に研究の場を提供している研究機関もまとめました.

●大学名; 学部・学科/大学院研究科(研究所・センター名); 研究室名; 教員; 教育・研究内容; ホームページの順です.

●学部・学科が表記してある研究室では,学部学生に対し卒業研究(卒業論文)の指導をしています.

●下のリストに【協力講座】あるいはそれと類似の表記がある研究室は,大学の研究所・センターが教育に関与していることを示します.これに対して学部・大学院が直接運営するのが「基幹講座」ですが,学生・院生の立場からはあまりこの区別を意識する必要はないでしょう.


■東北大学; 理学部・物理学科/大学院理学研究科; 物理学専攻・原子核理学講座【協力講座】 (電子光理学研究センター(原子核理学研究施設))

浜 広幸(教授)・河合 正之(准教授)・柏木 茂(准教授)・日出 富士雄(助教)
コヒーレント放射光・電子ビーム診断技法,自由電子レーザー,リング加速器のビーム物理,ストレッチャー・ブースターリング開発.
http://www.lns.tohoku.ac.jp/


■東北大学; 大学院理学研究科; 加速器科学講座 【連携大学院:日本原子力研究所 連携併任分野:高エネルギー加速器機構】

横溝 英明(客員教授)
「大強度陽子加速器プロジェクト」に関連する研究
http://www.phys.tohoku.ac.jp/shoukai/p10x.pdf


■筑波大学; 数理物質科学研究科・物理学専攻(原子核実験)/応用加速器部門

笹 公和(准教授)
イオン加速器システム開発、イオンビーム物理学、加速器質量分析(AMS)、イオンビーム分析法の開発、 高速クラスタービーム、マイクロビーム技術開発
http://web2.tac.tsukuba.ac.jp/uttac/
筑波大学高エネルギー加速器科学教育プログラム (KEK連携講座による大学院教育)
http://www.px.tsukuba.ac.jp/pas_physics/kkp.html


■総合研究大学院大学; 高エネルギー加速器科学研究科; 加速器科学専攻

とてもここには書き切れません.ホームページ http://www.kek.jp/sokendai/accl/index.htmlをご覧ください.


■東京大学; 工学部システム創成学科環境エネルギーシステムコース/大学院工学系研究科・原子力専攻(専門職大学院)

上坂 充(教授)・長谷川 秀一 (准教授)・藤原 健(助教)・小山 和義(特任研究員)・土橋 克弘(特任研究員)
先進小型加速器、レーザープラズマ加速、医学物理、放射線診断治療.
http://www.nuclear.jp/


■早稲田大学; 理工学部/大学院理工学研究科・物理学及応用物理学専攻(理工学総合研究センター)

鷲尾 方一(教授)・坂上 和之(助教)
フォトカソードRF電子銃による高品質電子ビームの生成およびビームを用いた応用実験.
http://www.f.waseda.jp/washiom/


■光産業創成大学院大学; 光エネルギー分野

北川 米喜(教授)・藤田 和久(准教授)・森 芳孝(助教)
ハンディ粒子加速器の開発.超小型低コスト放射線装置・ガラス細管加速器・低侵襲放射線治療への適用.
http://www.gpi.ac.jp/bunya/energy/index.php


■名古屋大学; 理学部・物理学科 / 大学院理学研究科・素粒子宇宙物理学専攻・高エネルギースピン物理研究室(SP研)

中西 彊(教授)・奥見 正治(技術専門職員)・山本 将博(助手)
リニアコライダー用スピン偏極電子源、表面電子顕微鏡(LEEM)用スピン偏極電子源、ERL用低エミッタンス電子源の開発および実用化の研究、高偏極度、高量子効率を有する半導体フォトカソードの基礎開発研究.
http://spin.phys.nagoya-u.ac.jp


■立命館大学; 理工学部・電子システム系・電子光情報工学科/大学院理工学研究科(21世紀COE放射光生命科学研究センター)

山田 廣成(教授)
卓上型放射光装置「みらくる20」及び「みらくる6X」の開発研究、X線・軟X線 発生機構(制動放射、パラメトリック放射、遷移放射)研究、新型自由電子レーザー 「光蓄積リング」開発、ビーム入射法、ビームダイナミクス、位相コントラストイ メージング、蛋白質構造解析、遠赤外線吸収分光、生命科学研究、物質科学研究
http://www.ritsumei.ac.jp/se/re/yamadalab/home1.htm
http://www.bkc.ritsumei.ac.jp/se/re/SLLS/


■京都大学; 大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻・ビーム物理分科【協力講座】(化学研究所・先端ビームナノ科学センター 粒子ビーム科学研究室)

野田 章(教授)・岩下 芳久(准教授)・想田 光(助教)
小型加速器(7MeV陽子線形加速器、100MeV電子線形加速器など)を建設整備しつつ、最先端の加速器技術の開発とビーム物理学の研究、さらに産業や医学応用のための加速器設計研究などを行う.
http://wwwal.kuicr.kyoto-u.ac.jp/www/index.htmlx


■京都大学; 工学部・物理工学科 / 大学院工学研究科・原子核工学専攻・量子ビーム科学講座

伊藤 秋男(教授)・柴田 裕実(准教授)・土田 秀次(准教授)・今井 誠(助教)・間嶋 拓也(助教)
光、電子、イオンなどの量子ビームと気体、液体、固体との相互作用.
http://www.nucleng.kyoto-u.ac.jp/Groups/Gr3/


■京都大学; (原子炉実験所・原子力基礎科学研究本部・原子力基礎工学研究部門・原子炉安全管理工学研究分野・森研究室)

森 義治(教授)・中島 健(助教授)・石 禎浩(准教授)・高橋 俊晴(准教授)・山本 俊弘(准教授)・川辺 秀憲(助教)・堀 順一(助教)・上杉 智教(助教)・奥村 清(助教)・佐野 忠史(助教)・栗山 靖敏(助教)・高橋 佳之(助教)
中性子源の利用に関する実験的研究,FFAG加速器を中心とした加速器開発およびその応用に関する基礎研究,中性子の挙動と相互作用に関する実験的研究,原子力施設の安全性に関する研究.
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/kenkyu/genkiso/mori.html


■京都大学; (エネルギー理工学研究所 エネルギー生成部門 量子放射エネルギー研究分野)

大垣 英明(教授)・紀井 俊輝(准教授)・全 炳俊(助教)
新量子放射エネルギーの発生と利用.
http://wonda.iae.kyoto-u.ac.jp/index.html


■大阪大学; 工学部・電子情報エネルギー工学科/大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻・先進電磁エネルギー工学コース・高強度レーザー工学領域

田中 和夫(教授)・近藤 公伯(助教授)・羽原 英明(助手)
炉心プラズマ物理(加熱),レーザーによる電子加速,光学素子開発,レーザー核融合炉設計・炉物理
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/tanakaken/


■大阪大学; 工学部・電子情報エネルギー工学科/大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻・先進電磁エネルギー工学コース・高エネルギー粒子工学領域

兒玉 了祐(教授)・尾崎 典雅(助教)
プラズマフォトニックデバイスの開発[新デバイス開発],高輝度パルス電磁波源、粒子ビーム源開発と応用[新線源開発],光を使った極限相転移の探索と新物質創生[新物質創生],極限状態の診断技術開発[先進ポンプ&プローブ開発]
http://www.eie.eng.osaka-u.ac.jp/ef/index.html


■大阪大学; 工学部・電子情報エネルギー工学科/大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻・先進電磁エネルギー工学コース・先進ビームシステム工学領域

飯田 敏行(教授)・加藤 裕史(准教授)・佐藤 文信(助教)
複合イオンビーム照射装置,イオンマイクロプローブ応用,イオンビーム加速器の遠隔実験,クラスターの高エネルギー粒子との相互作用,高性能放射線検出器の開発,核融合診断用材料等に関する中性子照射効果
http://www.i-beam.jp/


■大阪大学; 大学院理学研究科・物理学専攻または宇宙地球科学専攻・プラズマ宇宙計算物理グループ【協力講座】(レーザーエネルギー学研究センター)

高部 英明(教授)・佐野 孝好(助手)
非線形プラズマ物理学.相対論的プラズマ物理学.非平衡プラズマの原子物理.巨大惑星と状態方程式の物理.超新星爆発シナリオの物理.
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/research/pap/


■大阪大学; 工学部・電子情報エネルギー工学科/大学院工学研究科・電気電子情報工学専攻・先進電磁エネルギー工学コース・高密度プラズマ物理研究領域【協力講座】(レーザーエネルギー学研究センター)

三間 圀興(教授)・坂和 洋一(助教授)・長友 英夫(助手)
相対論超高強度レーザープラズマ物理.
http://www.ile.osaka-u.ac.jp/kkatsudou/TSH.html


■大阪大学; 大学院理学研究科・物理学専攻【協力講座】(産業科学研究所・量子ビーム科学大部門・量子ビーム発生科学分野)

磯山 悟朗(教授)・加藤 龍好(准教授)・川瀬 啓悟(助教)・入澤 明典(助教)
線形加速器による高輝度・超短パルス電子ビームの発生; 赤外自由電子レーザーの開発と短波長自由電子レーザーの基礎研究; 低速陽電子の発生と輸送; コヒーレント放射などの高エネルギー電子による光の発生
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/as/index2.html


■大阪大学; 大学院工学研究科・環境エネルギー工学専攻・環境資源材料学講座・量子ビーム材料プロセス工学領域【協力兼担領域】(産業科学研究所・産業科学ナノテクノロジーセンター・量子ビームナノファブリケーション分野)

吉田 陽一(教授)・楊 金峰(准教授)・近藤孝文(助教)
量子ビームによるナノファブリケーション; 高性能フォトカソードRF電子加速器の開発; フェムト秒・アト秒電子ビームの発生とビーム物理; フェムト秒・アト秒パルスラジオリシス; フェムト秒・ナノ空間の反応解析;濃淡電子ビーム加速器と放射線医療
http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/bsn/yoshilab.htm


□大阪大学レーザーエネルギー学研究センターに関連する研究室については,「レーザー研で研究するには」(http://www.ile.osaka-u.ac.jp/zone3/education/student.html)というページがあります.


■兵庫県立大学; 理学部・物質科学科/大学院物質理学研究科・ビーム物理学講座 (高度産業科学技術研究所・光量子科学技術大講座・ビーム物理分野)

宮本 修治(教授)・庄司 善彦(准教授)・橋本 智(助教) 「ニュースバル放射光施設」の運用と、放射光の高性能化と新光源開発のための加速器およびビーム物理に関する研究.レーザ・コンプトン散乱ガンマ線源の利用、小型線形加速器による放射光開発.
http://www.lasti.u-hyogo.ac.jp/beam_physics/index.html


■広島大学; 理学部・物理科学科/大学院先端物質科学研究科・量子物質科学専攻・ビーム物理研究室 (2008/12)

岡本 宏巳(教授)・栗木 雅夫(教授)・檜垣 浩之(准教授)・飯島 北斗(特任准教授)・伊藤 清一(助教)
次世代高エネルギー加速器の基礎開発、極限ビーム生成、非中性プラズマ物理、ビーム冷却法、ビームの相転移現象などに関し、実験と理論の両面から研究する.
http://home.hiroshima-u.ac.jp/beamphys/index.html


■広島大学; 理学部・物理科学科/大学院理学研究科・物理科学専攻; 放射光科学講座・放射光物理(放射光科学研究センター)

佐々木 茂美(教授)・宮本 篤(助教)
広島大学放射光科学研究センターの放射光源「HiSOR」(挿入光源を有する世界最小のリング)の高度化や、次期計画に関する研究
http://www.hsrc.hiroshima-u.ac.jp/


■日本原子力研究開発機構(JAEA)http://www.jaea.go.jp/「特別研究生」制度

大学院生が所属する大学院の指導教官の指導のもとで日本原子力研究開発機構で研究する制度.毎年定期的に募集する.奨学金を支給.
現在は募集期間ではないが,昨年の例http://www.jaea.go.jp/02/2_5/051205/index.htmlでは研究テーマに「ハドロン加速器における粒子間相互作用のモデル化と機器制御系への適用に関する研究」「レーザー加速に関する研究」などがあった.


■高エネルギー加速器研究機構(KEK)http://www.kek.jp/

総研大高エネルギー加速器科学研究科に属する加速器科学専攻、物質構造科学専攻、素粒子原子核専攻が設置され http://www.kek.jp/sokendai/index.html/,KEKで行われる研究活動を基礎に3専攻が緊密に協力して大学院教育を展開している。
総研大以外のルートとして、国立、公立及び私立の大学の要請に応じ、当該大学院学生を特別共同利用研究員として受け入れ、研究指導を行っている。昨年の募集概要はhttp://www.kek.jp/intra-j/daigakuinsei/index.html


■産業技術総合研究所(AIST)

連携大学院として大学院生を受け入れる制度 http://unit.aist.go.jp/collab-pro/ci/procedure/seq/renkeidaigakuin.html があり,また大学院生や学部生を技術研修 http://unit.aist.go.jp/collab-pro/ci/procedure/seq/gijutsukenshu.html としても受け入れている.
ビーム物理を研究している研究ユニットとしては, エネルギー技術研究部門パワーレーザーグループ http://unit.aist.go.jp/energy/groups/pwlaser.htmや 計測フロンティア研究部門光・量子イメージング技術研究グループ http://unit.aist.go.jp/riif/ci/organization/qrg.htmlなどがある.