WOPSA  —  粒子源A   (05-Aug-2009   14:30—15:00)

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WOPSA01 理研28GHz超伝導ECRイオン源の開発 375
 
  • Y. Higurashi, J. Ohnishi, T. Nakagawa, M. Kidera, M. Kase, A. Goto, O. Kamigaito, Y. Yano
    理化学研究所
  • T. Aihara, M. Tamura
    住重加速器サービス株式会社
 
 

理研仁科センターにおいて2007年度から、345MeV/u、1pμA Uビーム生成に向けて新しい超伝導ECRイオン源の開発を行っている。本イオン源は28GHzマイクロ波に最適な最大ミラー磁場3.6T,6極磁場2.2Tを発生させることが可能であると共に従来のECRイオン源と異なり、6つの超伝導ソレノイドコイルを有するため、ECRゾーンの大きさ、ECR点における磁場勾配を独立に変えられる利点を有し、従来のイオン源に比べビーム強度のさらなる増強が期待される。現在テストとして18GHzマイクロ波源を用いた種々のビーム生成実験を行っている。今回はイオン源構造の詳細、多価イオンビーム強度の種々のパラメーター(磁場強度、RFパワーなど)に対する依存性に関して報告する。

 
WOPSA02 ガス荷電ストリッパーを用いた、10.75MeV/nucleonにおける238U、136Xeビーム荷電分布測定 378
 
  • H. Kuboki, H. Okuno, S. Yokouchi, T. Kishida, H. Hasebe, N. Fukunishi, O. Kamigaito, M. Kase, A. Goto, Y. Yano
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
  • H. Ryuto
    京都大学工学部
 
 

ガス荷電ストリッパーを用いた、エネルギー10.75MeV/nucleonにおける荷電分布測定を238U、136Xeビームで行った。複数の加速器を用いて重イオンビーム加速を行う理化学研究所RIビームファクトリーでは、加速効率を向上させるために荷電ストリッパーが重要である。大強度ビームによる熱負荷にも強い荷電ストリッパーが必要なため、差動排気システムを用いたガス荷電ストリッパーを開発し、35+の238U、20+の136Xeビームの荷電分布を測定した。その結果について報告する。ガス荷電ストリッパーを用いた10 MeV/nucleon近傍のエネルギーでの荷電分布測定データはこれまで例がなく、本測定が初めてである。また、オフラインで測定したガス荷電ストリッパーの圧力分布、TOFから算出したガスストリッパーの実効的な厚さについても報告する。