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WOOPB02 | 阪大RCNPサイクロトロン施設の現状 | 22 |
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阪大核物理研究センター(RCNP)サイクロトロン施設では、中性子やミューオンなどの二次粒子利用研究のニーズに応えるため、それらの生成に必要な高エネルギー陽子ビームの強度増強を目指した開発を進めている。イオン源では、永久磁石を用いた2.45GHz ECR陽子源の開発に着手し、これまでに80%以上の陽子比で0.5mA以上のビーム電流を得ることに成功している。AVFサイクロトロンでは、リングサイクロトロンの入射効率を向上させるためのフラットトップ(FT)加速システムの開発を進めているが、さらに高エネルギー陽子ビームにも適用するためのFT加速システムの改良を計画している。また、ミューオン科学研究などの二次粒子利用のためのビームラインの増設・整備なども進めている。講演では、ビーム強度増強に向けたイオン源及びサイクロトロンの開発状況と施設整備の現状について報告する。 |
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WOOPB03 | RIBFにおけるサイクロトロンの等時性測定 | 25 |
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理研RIBFの全てのサイクロトロンにはその動径方向に6個〜20個の静電誘導型フェーズプローブ(PP) が配置され,これらを用いて非破壊に検出したビームバンチ信号を元に等時性磁場調整を行っている.従来はPPからの信号をオシロスコープで観測しながら等時性磁場を作り上げて来た.しかし2006年の RIBFコミッショング開始当初はビーム量が十分でなかった為にオシロスコープでは波形が観測出来ず,代わってロックインアンプを用いたシステムにより等時性磁場調整を行って来た.現在では加速されるビーム強度が増大し,最終段のSRCでもオシロスコープでビームが観測可能となった.そこでオシロスコープ波形観察とロックインアンプシステムに加え,オシロスコープ観測波形をフーリエ解析することによりビーム位相を算出するプログラムを新たに構築し,これら3方向から同時に等時性磁場測定を行い比較したので結果を報告する. |
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WOOPB04 | J-PARC MRの遅い取り出し | 30 |
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J-PARCメインリング(MR)では、3次共鳴を利用した遅い取り出しによって、加速された陽子ビームを素粒子・原子核実験施設へ供給する。遅い取り出し装置は、静香セプタム、セプタム磁石、バンプ磁石、共鳴を励起するための6極磁石、それらの電源から構成される。また蹴りだされたビームを診断するためのスクリーンモニターが設けられている。平成19年度に装置の大半が製作され、その後のオフラインでの試験に引き続き装置のインスール作業が行われた。今年の1月に行われたビームコミッショニングで30GeVに加速されたビームを素粒子・原子核実験施設へ導くことに成功した。取り出されたビームのスピルをフィードバックにより平滑化するための4極磁石とフィードバック制御装置はこの夏にインストールされ、秋からのビームコミッショニングで試験を行う予定となっている。以上の内容に加えて今後の課題についても報告する。 |