WOCOA  —  制御A   (05-Aug-2009   17:15—17:45)

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WOCOA01 組み込みEPICSを用いた理研RIビームファクトリー新入射器制御系の開発 432
 
  • M. Komiyama, M. Fujimaki, N. Fukunishi
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
  • A. Uchiyama
    住重加速器サービス株式会社
  • J. Odagiri
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

理研RIビームファクトリー(RIBF)では、ユーザーに大強度ウランビームを供給するべく、昨年新しく28GHz-超伝導 ECRイオン源を製作した。新イオン源の制御系では、EPICSを組み込んだ横河電機社製PLC-CPU(F3RP61-2L)を使用する。EPICSベースで構築されるRIBF制御系において、従来PLCはLinux搭載の小型組込みボード上でEPICSのコアプログラムを走らせることにより、ネットワーク越しに制御されてきた。今回導入されるF3RP61-2Lはそれ自身の上でLinuxが運用可能であるため、EPICSプログラムはイーサネット経由ではなく、PLCのバス経由でI/Oモジュールに直接アクセスできる。これによりネットワーク通信による制御の遅れがなくなり、運用が更に容易となると期待される。本発表においてシステムの詳細と開発の進行状況を報告する。

 
WOCOA02 F3RP61を利用した組込みEPICSの加速器制御への応用 435
 
  • J. Odagiri, S. Araki, K. Furukawa, N. Kamikubota, A. Kiyomichi, K. Mikawa, S. Murasugi, H. Nakagawa, S. Yamada, N. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Kameda, T. Natsui, H. Shiratsu
    横河電機株式会社
  • M. Komiyama
    理化学研究所
  • S. Motohashi, M. Takagi
    関東情報サービス
  • N. Nagura
    日本アドバンストテクノロジー株式会社
  • T. Nakamura
    三菱電機システムサービス株式会社
  • A. Uchiyama
    住重加速器サービス株式会社
 
 

FA-M3 PLCのCPUモジュールであるF3RP61を利用した新しいInput / Output Controller (IOC)を開発した。F3RP61はOSとしてLinuxを採用した点に特徴がある。このため、F3RP61の上で直接、EPICSのコア・プログラムを実行することができる。FA-M3の多様で豊富なI/Oモジュールを利用することにより、このIOCには電源制御、インタロック状態のモニタ、ステッピング・モータ制御、ビームモニタのためのデータ収集などの様々な用途がある。このIOCの採用によって、これまでIOC層とPLC層に分かれていた二つのフロントエンド計算機を一つにまとめることが可能となり、アプリケーション・ソフトウェアの開発と維持が格段に容易になった。本稿ではJ-PARC主リング制御システムにおける導入例を中心に、F3RP61をIOCとして利用した各種の応用事例を紹介する。