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WPCEA05 | KEK電解研磨設備の開発(2) | 162 |
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超伝導空洞製造上、電解研磨(EP)工程は空洞表面処理をするため必須かつ重要工程である。国際リニアコライダー(ILC)用高電界の空洞製造技術開発の目的から、高エネルギー加速器研究機構(KEK)のSTF棟内に、電解研磨設備(EP設備)建設を行い、平成20年3月から運用している。ILC空洞のEP処理を進めながら、平成20年度にEP処理の前、後工程として必要な処理設備を準備した。EP処理前工程として、プレEP処理、EP処理直後のフレッシュEP処理、リンス(過酸化水素水、エタノール、及び脱脂剤)処理、及び空洞組立前のフランジCP処理工程である。また本設備の状態の可視化の一環として、高圧超純水洗浄装置内の超純水に含まれる微粒子の計測など、使用状態の可視化に取り組んだ。 本報告において、KEKのEP処理工程の前、後処理工程設備の現状について概要を述べる。 |
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WOOPF01 | KEKにおけるXバンド加速の研究現状と展望 | 48 |
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KEKでは、加速器の基礎技術として重要であり、レプトンの超高エネルギー加速器への展開に必須となるXバンド高電界加速の研究を進めている。CLICでの主ライナック用加速管を目標とした評価研究を進めると同時に、そこで生ずる放電に関する基礎研究を進めている。またこれを遂行するRFシステムの拡張も進めている。本報告では、100MV/mの安定加速を実証したこと、無酸素銅に比べてステンレスの放電耐性が大きいこと等、関連する最近の試験結果を示す。更に、研究に必要な高電力施設の状況を紹介するとともに、今後の展開に関する方針を述べる。 |
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FPACA13 | 加速管の内部三次元形状の測定 | 940 |
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本研究の目的は,加速管の内面の三次元形状の非接触測定である. 現在,超伝導加速空洞は,ハーフセルの段階ではその形状測定が可能であるが,赤道部を溶接してセルとなった状態ではその内部形状は測定できない.また,現在開発中のシームレス加速管においては,最初から最後まで内部形状は測定不可能である.内部形状を得るため,三次元測定機を用いて外部形状を測定し,これに超音波厚さ測定の数値を加えることも考えられるが,アイリス部では厚さ測定が困難であることや,三次元測定機での外部形状の測定が困難,時間がかかるといった問題がある.そこで,画像測定を用いた非接触測定プローブを加速管内に挿入し,内部から直接三次元形状を測定する装置を考案し,測定実験を行っている. |
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FPACA24 | Xバンド高電界加速管の100MV/m試験 | 989 |
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高エネルギーレプトン加速器で用いる高電界加速の基礎研究として、CLIC主線形加速器を想定した加速管の100MV/m試験を行った。1m当たり、250nsパルス幅、50Hzの繰り返しで10時間に一回の放電頻度(5E-7/パルス/m)までに抑えられていることが分かった。これは減衰構造の無い加速管であり、今後減衰構造付の加速管での性能試験を行うが、その際に比較基準とすべき基礎データとなると同時に、100MV/m級での加速の実現可能性を示している。 |
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FPACA27 | 四分割型加速管の製作と高電界運転セットアップ | 998 |
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KEKでは100MV/m級の加速電界で運転するXバンドHOM減衰型加速管の試作完成を目指して、四分割型加速管をCERNと共同で開発している。この加速管は従来のディスクをスタックする構造の加速管とは異なり、HOMのQ値を10程度まで落とすためビーム軸方向に四分割の構造をとっている。 空洞部分は、0.005mm以下の輪郭精度とRa0.1以下の表面粗度を基本仕様とし、全面ミリングにて加工製作している。 本報では四分割ロッド(四分割管の1個)の製作精度と、高電界試験セットアップへ向けて必要になる 精密組立、RF特性確認、真空特性の確保等について報告する。 |