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Tongu, H.

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WOACB05 超伝導加速管の縦測定における超多点温度マップ 409
 
  • H. Tongu, Y. Iwashita, H. Fujisawa
    京都大学
  • H. Sato
    理化学研究所
  • H. Hayano, K. Watanabe, Y. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

超伝導加速管に冷却した状態で高周波電力を注入して行うテストとして最初に空胴を立てた状態で行ういわゆる縦測定がある。この時、空胴表面に多数の温度センサーを取り付けて投入高周波電力を上げながらその温度変化を測っておけば、空胴内表面の欠陥などによる発熱が測定できる。充分な密度でセンサーが配置できれば発熱場所の特定が容易になる。センサー密度を1平方センチ当たり一個と想定すると、約五千個のオーダーのセンサーが必要になり、それぞれクライオスタットから常温まで2本ずつ線を引き出すと一万本のケーブリングが必要になり、実装上の困難を引き起こす。このため、低温側でCMOSのアナログSWを用いて信号を時分割多重化を行い、伝送することを考えている。CMOS—ICの低温での動作は確認されている。このテストの結果について報告する。

 
WOMGA03 ILC最終集束レンズ用永久四極磁石のATF2でのテスト 419
 
  • Y. Iwashita, H. Fujisawa, H. Tongu
    京都大学
  • M. Masuzawa, T. Tauchi
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

ILCの最終集束レンズとしては現在超伝導を使ったものがベースラインとして想定されている。これは交差角が14mradであることもあり特殊な形状が必要となるため、まだ実績が無く、液体He等を伝わってくるnmオーダーの振動の影響が未知数である。一方、永久磁石は定常状態ではそのような震動要素がないが、永久磁石であるが故に可変性を持たせるために工夫が必要である。当初は交差角を大きく想定したため2重リング構造で可変性を実現しようとしたが、小さな交差角の採用を受け、2号機では外径が小さくできるGlucksternの考案した5-ring-singlet構造を採用している。これのビームによる検証をATF2に設置して行う際に、他の実験との干渉を避けるためにATF2の電磁石による最終集束レンズとの置き換えを考える行う前に上流での使用経験を積むことにしている。

 
TPMGA23 小形中性子源用陽子線型加速器のLEBT 579
 
  • S. Ushijima, H. Tongu, H. Fujisawa, M. Ichikawa, M. Yamada, Y. Iwashita
    京都大学
 
 

京都大学理学部物理教室では小形の中性子源としてp-Liもしくはp-Be反応を起こして中性子を発生させるシステムの構築が計画されている。陽子の加速エネルギーは3MeVを想定していて、ECRイオン源、LEBT、RFQ、後段加速管という構成の陽子線型加速器により加速を行う。加速ビームはピーク電流40mA、繰り返し25Hz、パルス幅1msである。ECRイオン源はフィラメントを持たないためメンテフリーが期待される。このうち、LEBTは大電流が扱えるようにソレノイドコイルを使う。加速管は効率的な加速を行うために750keVのRFQとその後ろの後段加速管に分けている。さて、LEBTソレノイドではその消費電力を低減させるように永久磁石とのハイブリッド電磁石の設計を試みている。このハイブリッド電磁石の設計と、その発生磁場でのビームシミュレーションを行ったビームマッチングについて発表する。

 
FRVAA07 真空内導線の耐久性評価 1001
 
  • N. Kamachi
    株式会社トヤマ
  • S. Shibuya
    加速器エンジニアリング株式会社
  • A. Noda, H. Souda, H. Tongu
    京都大学化学研究所
 
 

真空装置にはモニターや電極など、さまざまな用途で真空内の信号を得るための導線が使用されている。 これらの導線は、固定されているだけではなく、直線導入機などの駆動機構により電極部が移動して導線が屈曲する場合も多い。 特に、モニター等で定期的に往復運動する機器では、導線には繰り返し運動に伴う応力が負荷されるため、導線の耐久性が問題となる。 これらの装置においては、導線の材質や線径、本数、絶縁被服の種類などによる耐久性を知った上で、使用する導線の選定を行う事が必要である。 今回我々は真空装置を設計製作する立場から、往復運動による導線への機械的負荷を模擬できる装置を製作し、その装置を使用して 仕様の異なる6種類の導線についての耐久試験を行った。その結果導線の仕様により耐久性に、大きな違いが見られたので報告する。

 
FOBTB02 VCN-SANSのためのパルス極冷中性子集束用磁気レンズの開発 1129
 
  • M. Yamada, Y. Iwashita, M. Ichikawa, T. Sugimoto, H. Tongu, H. Fujisawa, I. Kazama
    京都大学化学研究所
  • H. Shimizu, N. Yamada, T. Ino, K. Mishima, K. Taketani, T. Yoshioka, S. Muto
    高エネルギー加速器研究機構
  • T. Oku, J. Suzuki
    日本原子力研究開発機構
  • K. Hirota
    理化学研究所
  • S. Kennedy
    Bragg Institute, ANSTO
  • P. Geltenbort, B. Guerald, G. Manzin, K. Andersen
    Institut Laue-Langevin
 
 

現在永久磁石を用いたパルス中性子集束用強度変調型6極磁石(rot-PMSx)を開発している。これをパルス中性子ビームに適応するとビーム強度の向上や空間分解能の向上、極小角散乱の最小散乱角の範囲拡大といった効果があり、より効率的な散乱実験が可能となる。2008年6月、ILLの極冷中性子(VCN)ビームラインにて磁場強度半固定での集束実験を行い、ド・ブロイ波長が40Åの中性子に対して約50cmの焦点距離を持ちおよそ設計通りの集束力が実証された。2009年6月には同ビームラインにて、中性子ビームのパルスにrot-PMSxの磁場強度変調を同期させ、有限のエネルギー幅を持つパルス中性子ビームに対する色収差を抑えた集束性能を実証するための実験を行う。また、VCNに対してコンパクトに集束できることを生かし、VCN-SANSの有用性を示すため数種のサンプルに対してSANSを行うのでそれらの結果を発表する。

 
FOBTB03 S-LSRでの共鳴結合のためのチューン調整 1132
 
  • H. Souda, M. Nakao, H. Tongu, A. Noda
    京都大学 化学研究所
  • K. Jimbo
    京都大学 エネルギー理工学研究所
  • T. Shirai
    放射線医学総合研究所
  • H. Okamoto
    広島大学 先端物質科学研究科
  • M. Grieser
    Max-Planck-Institut für Kernphysik
  • A. Smirnov
    Joint Institute for Nuclear Research
 
 

S-LSRでは、3次元のレーザー冷却を行うため、シンクロ・ベータトロン共鳴を利用して進行方向の冷却力を横方向に伝える試みを行っている。進行方向と水平方向の結合は運動量分散のある領域に配置したRF空洞で、水平方向と横方向の結合は電子ビーム冷却装置のソレノイド磁場で行う。3次元冷却では差共鳴を用いるため、ベータトロンチューン・シンクロトロンチューンの小数部を一致させる必要があるが、これまでの運転ではベータトロンチューンとビーム寿命の再現性が悪かったため原因の調査を行い、リング四重極磁石を励磁電流180A(2.57T/m)で初期化することでこれを改善した。これに加え、RF電圧を変えてシンクロトロンチューンを変化させたところ、共鳴に起因するTune Separation(|νs-νx|=0.13)が観測された。本発表では、これらの測定結果とレーザー冷却への影響について報告する。

 
WOOPB01 Present Status of Accelerator Laboratory at ICR, Kyoto University 1149
 
  • A. Noda, M. Nakao, H. Souda, H. Tongu
    京都大学化学研究所
  • K. Jimbo
    京都大学エネルギー理工学研究所
  • T. Shirai
    放射線医学総合研究所
  • M. Grieser
    Max-Planck-Institut für Kernphysik
  • A. Smirnov
    Joint Institute for Nuclear Research
 
 

Activity on Beam Physics at ICR, Kyoto University in a past year, such as multidimensional laser cooling, laser proton production and nuclear structure analysis with electron ion collisions in an electron storage ring, are to be presented together with the desired future research directions.

 
FPPSA04 永久磁石を用いた小型ECRイオン源の開発 848
 
  • M. Ichikawa, Y. Iwashita, H. Tongu, H. Fujisawa, M. Yamada
    京都大学 化学研究所
 
 

現在、物質の内部構造を探る新たなプローブとして中性子が注目されている。しかし、実用可能な中性子源施設は数が限られている。そこで我々はLi(p,n)反応を用いた陽子線形加速器ベースの小型中性子源の開発を目指している。 まずその第一歩として小型かつ大強度の陽子源の開発に着手した。イオン源の種類としては小型、大強度であることに加えメンテナンスフリーであることや運用コストが安いこと、分子状イオンに対する陽子の割合が大きいことなどを実現するために永久磁石を用いたECRイオン源を採用した。 これまでに試作1号機から得られた結果をもとに2号機を開発しそれを用いた測定を行っており、そこで得られた結果について発表する。

 
FOBTB04 S-LSRにおけるバンチビームのレーザー冷却実験の光学的観測 1135
 
  • M. Nakao, H. Souda, H. Tongu, A. Noda
    京都大学 化学研究所
  • K. Jimbo
    京都大学 エネルギー理工学研究所
  • H. Okamoto
    広島大学 先端物質科学研究科
  • M. Grieser
    Max-Planck-Institut für Kernphysik
  • A. Smirnov
    Joint Institute for Nuclear Research
 
 

京都大学化学研究所のイオン蓄積・冷却リングS-LSRにおいて、40keVのMgイオンビームをドリフトチューブのRF電場によってバンチ化し、280nmの紫外線レーザーで冷却する実験を行っている。 観測方法として、横方向のビーム幅をビームからの蛍光によって測定するCCDカメラによる方法と、PAT(Post Acceleration Tube)でビームの運動量を掃引したときの蛍光をPMTで観測する方法を用いた。CCDの測定ではシンクロトロンチューンと、水平方向と鉛直方向のベータトロンチューンとの差がそれぞれ整数になる共鳴条件で、入射時に1mmであったビーム幅が0.55mmに減少した。PATとPMTの測定ではCCDの測定でビーム幅が減少している条件の時にビームの進行方向の運動量広がりが大きくなっていることが分かった。これは共鳴によって横方向の運動量が進行方向に移っていることを示唆している。