A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Tamura, H.

Paper Title Page
WOOPB02 阪大RCNPサイクロトロン施設の現状 22
 
  • M. Fukuda, K. Hatanaka, T. Yorita, T. Saito, H. Tamura, M. Kibayashi, K. Nagayama, H. Okamura, A. Tamii, S. Morinobu
    大阪大学 核物理研究センター
 
 

阪大核物理研究センター(RCNP)サイクロトロン施設では、中性子やミューオンなどの二次粒子利用研究のニーズに応えるため、それらの生成に必要な高エネルギー陽子ビームの強度増強を目指した開発を進めている。イオン源では、永久磁石を用いた2.45GHz ECR陽子源の開発に着手し、これまでに80%以上の陽子比で0.5mA以上のビーム電流を得ることに成功している。AVFサイクロトロンでは、リングサイクロトロンの入射効率を向上させるためのフラットトップ(FT)加速システムの開発を進めているが、さらに高エネルギー陽子ビームにも適用するためのFT加速システムの改良を計画している。また、ミューオン科学研究などの二次粒子利用のためのビームラインの増設・整備なども進めている。講演では、ビーム強度増強に向けたイオン源及びサイクロトロンの開発状況と施設整備の現状について報告する。

 
TOBDC02 J-PARC RCS/MRにおけるトモグラフィーを用いた縦方向位相空間2次元ビームプロファイルの再構成 737
 
  • M. Yoshimoto, H. Tamura, M. Yamamoto, N. Hayashi, M. Kawase
    日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター
  • M. Yoshii, C. Ohmori
    高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター
  • K. Watanabe, M. Yoshikawa
    三菱電機システムサービス
 
 

コンピュータートモグラフィーのアルゴリズムを用いた2次元分布の画像再構成は、加速器分野においても縦方向位相空間の2次元ビームプロファイルを得るための有効な測定ツールとして用いられている。J-PARC RCS/MRでは重畳積分逆投影法を用いた非常にシンプルな2次元プロファイル再構成ツールを開発した。シンクロトロン振動1周期の間に生じるビームプロファイルの変化が小さいとすると、1次元のビームバンチ分布の測定データから位相空間の2次元プロファイルを容易に再構成することが出来る。 まず粒子シミュレーションで2次元粒子分布を求め、本ツールによるプロファイル再構成を行なうことで、本ツールの有効性を確認した。次に実際にRCS及びMRでの測定データから2次元プロファイルの再構成を行なった。本発表では再構成ツールの概要と、計算及び実験の結果について報告する。また現状の課題や今後の応用についても議論する。