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Takashima, T.

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WPBDA16 SPring-8加速器診断ビームラインII挿入光源の特性とその応用 177
 
  • M. Masaki, S. Takano, K. Tamura, A. Mochihashi, M. Oishi, M. Shoji, T. Fujita, T. Takashima, H. Ohkuma
    高輝度光科学研究センター 加速器部門
  • S. Yamamoto
    高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所
 
 

SPring-8加速器診断ビームラインIIの挿入光源(ID)は、蓄積リングのビーム診断、アブソーバーのような耐熱機器の試験など多くの用途に対応できるように設計されている。最大の特長は、ID全体をビーム軸から退避できるスライド機構付き架台に設置し、加速器トンネル内で磁石列の交換ができることである。現在の磁石列は、周期長76mm、周期数51を持つHalbach型であり、最大K値は5.8である。このときのエネルギースペクトルは、50次に達する高次光のピークまで明瞭に観測された。これは、位相誤差が2゜以下となるように入念にID磁場を調整した結果である。このIDの応用の一つとして開発しているのは、高次光の垂直発散角を用いた電子ビームエネルギー広がりの高速リアルタイム診断である。現在までに、19次光の垂直発散角がエネルギー広がりに対して十分な感度を持つことを実験的に確認している。