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FOAPC01 | 筑波大学12UDタンデム加速器を用いた加速器質量分析装置による極微量放射性核種の検出 | 815 |
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筑波大学12UDペレトロンタンデム加速器は、ターミナル電圧12 MVの大型汎用タンデム加速器である。この大型タンデム加速器を用いた、加速器質量分析(Accelerator Mass Spectrometry: AMS) 装置の開発を進めている。AMS測定対象核種は、環境中に存在するCl-36、Ca-41、I-129等の重い極微量放射性核種である。妨害同重体と測定対象核種との分離識別は、第2荷電変換膜、静電偏向器、分析電磁石、ガス検出器からなる粒子識別系により行う。半減期30.1万年のCl-36のAMS測定では、10 MVの加速電圧によりCl-36(9+)を100 MeVまで加速して、同位体比10E-15の検出感度を達成している。極微量放射性核種の超高感度AMS測定は、環境モニタリング研究や地球科学研究などに適用可能であり、加速器の新たな応用研究の創出が期待される。 |