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Shibata, T.

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FOAPC02 超高エネルギー宇宙線観測用望遠鏡較正用 小型電子線形加速器の開発 818
 
  • T. Shibata, D. Ikeda, Y. Kondo, H. Sagawa, M. Fukushima
    東京大学宇宙線研究所
  • Y. Iino
    株式会社トヤマ
  • M. Ikeda, A. Enomoto, S. Ohsawa, K. Kakihara, M. Satoh, T. Shidara, T. Sugimura, S. Fukuda, K. Furukawa, M. Yoshida
    高エネルギー加速器研究機構
  • J. Matthews
    University of Utah
 
 

超高エネルギー宇宙線観測を目的としたテレスコープアレイ(TA)実験が2008年からアメリカ・ユタ州で開始された。TA実験では、宇宙線が作る空気シャワー中の荷電粒子やガンマ線を地上で観測する地表検出器と、荷電粒子によって発光する大気蛍光を観測する大気蛍光望遠鏡(FD)を用いている。FDによる宇宙線のエネルギー測定は大気蛍光量を用いて計算される。そこで、40MeV×10^9e^-/pulseの電子ビームを用いたエネルギー較正法が提案された。高エネルギー加速器研究機構にて開発された小型電子線形加速器(TA-LINAC)は2008年1月に完成し、4から12月にかけて試験運転が行われた。この試験でパルス毎のビーム電流測定精度が±6%、出力エネルギーの決定精度が<1%である事を確認した。TA-LINACは翌年の3月にFD観測サイトに移設され、ビーム運転とFDによる観測は今秋を予定している。