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Sawamura, M.

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FPACA01 1.3GHzERL主加速器用20kW入力カプラー開発の現状 866
 
  • H. Sakai, K. Umemori, S. Sakanaka, T. Takahashi, T. Furuya
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Shinoe, A. Ishii, N. Nakamura
    東京大学 物性研究所
  • M. Sawamura
    日本原子力研究開発機構
 
 

空洞の外乱の影響を抑え、エネルギー回収下の安定な運転を行うため、前年度は負荷Q値2×10^7にて20kWの入力パワー投入を設計値とし、ERLの主加速器用の入力カプラーの設計を進めた。今年度はこれら入力カプラーの重要コンポーネントであるセラミック窓(Cold窓、Warm窓)とベローズ部の20kW投入時の性能評価を行うため、30kW IOTを用いたテストスタンドの構築及びそこでのパワー試験を行った。ベローズの冷却はおおむね計算の予想通りであったが、Cold窓では投入パワーが8kWを過ぎた時点で急激な温度上昇が見られた。その後のlow level測定と詳細な計算からセラミック窓に立つdipole modeが原因であると予想されており、今後、改良型Cold窓の製作を行い、テストスタンドでの試験を行うとともに今年度に入力カプラーの製作を行う予定である。

 
FPACA03 ERL用HOMダンパーの開発 878
 
  • M. Sawamura
    日本原子力研究開発機構
  • K. Umemori, T. Furuya, H. Sakai
    高エネルギー加速器研究機構
  • K. Shinoe
    東京大学物性研究所
 
 

ERL用超伝導主加速器におけるHOM対策として、HOMのQ値の低い空洞を設計・製作してきた。HOMはビームパイプを伝播し、ビームパイプの途中にある高周波吸収体を含むHOMダンパーで減衰される。クライオモジュール内で空洞間に設置されるHOMダンパーは液体窒素温度程度に冷却される。そのため高周波吸収体は、広範囲のHOMに対応した周波数特性と、低温でも十分に吸収可能な温度特性を持つことが要求される。フェライト、セラミックなどの高周波吸収体の誘電率、透磁率の周波数特性の測定を行うとともに、GM冷凍機を用いた低温試験装置による常温から40Kまでの温度特性の測定を行い、HOMダンパーに最適な高周波吸収体を選択した。また電磁波解析コードを用いてHOMダンパーにおける高周波吸収体のサイズや位置を最適化した。これらの結果をもとにHOMダンパーの試作機の製作を進めている。