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Sasano, T.

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TPOPA16 HIMAC加速器の現状 631
 
  • I. Kobayashi, Y. Honda, M. Yamamoto, M. Wakaisami, Y. Kageyama, T. Sasano, K. Ichinohe, M. Kawashima, Y. Sano
    加速器エンジニアリング株式会社
  • E. Takada, Y. Iwata, S. Sato, M. Muramatsu
    放射線医学総合研究所
 
 

放医研の重イオン加速器HIMACは順調な治療及び生物・物理実験ビーム供給を続けている。特に重粒子線がん治療は良好な治療成績を収め、現在までの登録患者数は4500名を超えている。患者数は年々増加しており、現在、年間700名近くの治療を行っている。 一方、装置は治療開始から16年目を迎え、装置の老朽化も無視できない状況にある。HIMACでは3台のイオン源や二重シンクロトロンリングを有するなどバックアップ体制も整っているが、唯一線形加速器部分だけは二重化されていない。そこで放医研が16年度より2ヶ年計画で重粒子線がん治療装置の小型化に関する研究として開発した高効率小型入射器をHIMACへ移設し、第2入射器として利用すべく整備を進めている。高効率小型入射器をHIMACへ組み込む事で装置の二重化が更に進み、より安定した治療ビーム供給が見込まれる。高効率小型入射器と現用装置の比較、現在までの移設の状

 
FPACA57 HIMAC入射器ライナックにおける新型AGC&APC制御装置の開発 1097
 
  • T. Takeuchi, M. Yamamoto, T. Sasano
    加速器エンジニアリング株式会社
  • Y. Ohta, T. Sato
    株式会社サムウェイ
  • Y. Iwata
    放射線医学総合研究所
 
 

放医研HIMAC入射器ライナックは5台の空洞(RFQ1台、DTL3台、DBC1台)から構成され、それぞれのローレベル高周波制御には振幅、位相を必要な精度で一定値に追従させるAGC/APC制御装置が用いられている。HIMACではフィードバックスピードをより早く、振幅・位相安定度をさらに高め、ノイズ耐性に優れる新型AGC/APC制御装置の開発が進められており、昨年度に製作および動作テストが行われた。新型AGC/APC制御装置の動作テスト結果と回路変更点、さらにAPC動作を安定化する追加回路について報告する。また新型装置は、使用から10年以上経過した既存のAGC/APC制御装置での運用履歴および不具合事例を反映し、不具合頻度の高い箇所の強化と供給中トラブルに対し不具合箇所を容易に特定し交換可能であるよう配慮した設計がなされている。これら保守の観点からの改造点についても報告する。