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Ohshima, N.

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FPACA61 大気陽電子顕微鏡用高周波加速空洞の開発 1111
 
  • N. Hayashizaki
    東京工業大学原子炉工学研究所
  • N. Ohshima, R. Kuroda, R. Suzuki
    産業技術総合研究所
 
 

陽電子は物質中で電子と出会うとγ線を放出して消滅するが,この原理を利用した陽電子消滅分光は,試料中の極微欠陥等を非破壊的に評価する最も有効な手法である。なかでも大気中の試料測定については,シンプルな構造をもつRI密着法が従来利用されてきたが,位置分解能が優れないため微小試料の評価が困難であり,RI利用に起因する測定条件の制限も多かった。そこで,RIに代わって陽電子マイクロビームを用いる大気陽電子顕微鏡を開発中であり,これが実現すると大気中に設置したあらゆる試料に対して,陽電子消滅分光を高位置分解能で適用でき,さらにビーム走査によりイメージング評価をおこなうことも可能となる。この大気陽電子顕微鏡に使用される高周波加速空洞について,デザインコンセプトと試作結果を報告する。

 
WOOPF03 産総研電子加速器施設の現状と将来計画 54
 
  • R. Suzuki, K. Yamada, M. Koike, A. Kinomura, T. Ohdaira, H. Toyokawa, N. Sei, H. Ogawa, M. Tanaka, K. Watanabe, N. Ohshima, R. Kuroda
    産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門
 
 

産総研電子加速器施設では、400MeVのSバンド電子リニアックを高強度低速陽電子ビーム実験、放射光用電子蓄積リングTERASへの入射、自由電子レーザー用蓄積リングNIJI-IVへの入射に使用し、各種実験を行うとともに、各種小型電子リニアックの開発・応用研究を行っている。400MeVリニアックは、2005年度~2006年度に実施した省エネ化改修により、リニアック施設全体で約60%のエネルギー削減に成功し、改修前よりも稼動時間を増やすことが可能になった。施設報告では、この省エネ化対策と対策後の稼動状況を中心に報告する。また、将来計画では、電子加速器を用いたナノ計測に関する拠点形成のため、電子リニアック施設の大幅な改修を予定しており、その概要を報告する。