A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Muramatsu, M.

Paper Title Page
TPOPA18 放医研サイクロトロン(NIRS-930, HM-18)の現状報告 638
 
  • A. Sugiura, M. Kanazawa, S. Hojo, N. Suzuki, T. Honma, M. Muramatsu, Y. Sakamoto, K. Noda
    放射線医学総合研究所
  • T. Okada, T. Kamiya, K. Komatsu
    加速器エンジニアリング株式会社
 
 

放射線医学総合研究所(放医研)のサイクロトロン施設には、2台のサイクロトロンがある。大型サイクロトロン(NIRS-930)は、放射性薬剤の開発研究を中心に、放射線検出器の開発、生物物理研究、放射線損傷試験、有料ビーム提供に使われている。また、小型サイクロトロン(HM-18)は放射性薬剤の製造及び開発専用に使われている。2008年度も施設の維持の為に改良を行なっている。NIRS-930では、バックアップイオン源のビームテスト、直線照射コースのビーム輸送系の改良を、HM-18では、導入以来15年経過した制御系及び電源の更新を行なったので報告する。また、これらと共にサイクロトロン施設の利用状況についても報告する。

 
TOAPA05 陽電子放出核の粒子線治療適用研究の現状 761
 
  • S. Hojo, T. Honma, M. Kanazawa, M. Muramatsu, Y. Sakamoto, A. Sugiura, N. Suzuki, K. Noda
    放射線医学総合研究所
 
 

現在、放射線医学総合研究所で、11Cビームのような陽電子放出核を粒子線治療へ適用が検討されている。これは、PET診断用薬剤製造に用いられている11C (半減期:T1/2=20.3 min)の製造・回収技術を応用し、11Cガスを生成した後、イオン源でイオン化しビームとして利用するというものである。PET診断用薬剤製造では、N2ガスをベースとしたガスターゲットへのプロトン照射により、11CO2ガスが生成される。この11CO2ガスは極少量であるため、いかに効率よくイオン化するかが重要となる。そのため、ガスの分離濃縮や、ガスのパルス化、排気されるガスの再利用などを検討してきた。これまでの検討結果と現状を報告する。

 
FPPSA06 小型ECRイオン源Kei2における炭素の多価イオン生成試験 854
 
  • M. Muramatsu, A. Kitagawa, S. Hojo, A. Drentje
    放射線医学総合研究所
 
 

小型ECRイオン源(Kei2)は、普及型炭素線がん治療装置で使われる、炭素イオンの4価を生成するのを目的として放射線医学総合研究所で開発された。これまで行ったビームテストの結果、目的のC4+では0.6 emA得られており医療用としてKei2は十分な性能が得られている。今後、多価イオンのビーム強度の増強を行なうことによって、普及型治療装置の入射器である線形加速器の小型化が期待できる。 今回、多価イオンのビーム強度を増やすために、ガスミキシング法を用いた。また、マイクロ波源の出力を上げることにより、より高い強度が得られることが期待できる。ビームテストの結果、引出電圧30 kVのときにC5+では0.16 emAのビーム強度が得られた。さらに、Kei2の性能を確認するために、13CH4, 13C2H2ガスを用いて13C6+イオンの分析を行った。

 
TPOPA16 HIMAC加速器の現状 631
 
  • I. Kobayashi, Y. Honda, M. Yamamoto, M. Wakaisami, Y. Kageyama, T. Sasano, K. Ichinohe, M. Kawashima, Y. Sano
    加速器エンジニアリング株式会社
  • E. Takada, Y. Iwata, S. Sato, M. Muramatsu
    放射線医学総合研究所
 
 

放医研の重イオン加速器HIMACは順調な治療及び生物・物理実験ビーム供給を続けている。特に重粒子線がん治療は良好な治療成績を収め、現在までの登録患者数は4500名を超えている。患者数は年々増加しており、現在、年間700名近くの治療を行っている。 一方、装置は治療開始から16年目を迎え、装置の老朽化も無視できない状況にある。HIMACでは3台のイオン源や二重シンクロトロンリングを有するなどバックアップ体制も整っているが、唯一線形加速器部分だけは二重化されていない。そこで放医研が16年度より2ヶ年計画で重粒子線がん治療装置の小型化に関する研究として開発した高効率小型入射器をHIMACへ移設し、第2入射器として利用すべく整備を進めている。高効率小型入射器をHIMACへ組み込む事で装置の二重化が更に進み、より安定した治療ビーム供給が見込まれる。高効率小型入射器と現用装置の比較、現在までの移設の状