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Matsuda, M.

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FPPSA20 オンライン同位体分離器を用いた放射性核種ビームの生成・分離 918
 
  • Y. Otokawa, A. Osa, M. Matsuda, T. Sato, S. Ichikawa
    日本原子力研究開発機構
  • S. Jeong
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

原子力機構(JAEA)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、放射性核種ビーム(RNB)の生成と加速に関する共同研究を進めている。RNBは、オンライン同位体分離器(ISOL)に設置された標的付イオン源にJAEAタンデム加速器からの荷電粒子を入射し、核反応で生成する。その後、生成核は、イオン化、質量分離され、短寿命核分離加速実験装置(TRIAC)により最大1.5MeV/uまで加速される。 我々は、イオン源として表面電離型と低電圧アーク放電型の2種類を開発し、ウランの陽子誘起核分裂で生成した核分裂片の内、約100種類を0.1-30%の効率で引出せる事を確認した。加えて、核分裂片123In, 143Ba をTRIACに入射し、0.178MeV/uまで加速することにも成功した。 本研究会では、ISOLイオン源とRNB加速の現状ならびに、新たなISOLイオン源開発の状況と結果について報告する。

 
FOOPH01 大型静電加速器へのECRイオン源の利用 827
 
  • M. Matsuda, T. Asozu, K. Kutsukake, T. Nakanoya, S. Hanashima, S. Takeuchi
    日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 研究炉加速器管理部 加速器管理課
 
 

ECRイオン源は高多価・高強度の重イオンビームを生成することが可能であり、その電荷数はタンデム加速器の高電圧端子でのカーボンフォイルによる荷電変換よりも高くなっている。したがってECRイオン源をタンデム加速器の高電圧端子に搭載することにより、ビーム強度・ビームエネルギーを増強することが可能である。また加速不可能であった希ガスイオンの利用も可能となる。我々は永久磁石型ECRイオン源を原子力機構-東海タンデム加速器の高電圧端子に搭載した。高電圧端子は絶縁高圧ガス中でかつ高電圧放電による電気的サージに晒される特殊な環境であるが、機器の開発・改良を重ねた結果、安定加速を実現し、期待通りの性能を発揮している。Xeイオンでは5+から30+までの多価イオンの加速に成功し、広範なエネルギーにわたるビームを得られ、最高エネルギーは480MeVとなった。学会では入射装置の開発と加速試験について発表する。