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Kuroda, R.

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WPBDA36 早稲田大学Cs-TeフォトカソードRF電子銃を用いたマルチバンチ電子ビーム生成システムの開発 198
 
  • T. Suzuki, K. Sakaue, J. Yokose, Y. Yokoyama, M. Washio
    早稲田大学理工学研究所
  • J. Urakawa, T. Takatomi, N. Terunuma, H. Hayano
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Kashiwagi
    大阪大学 産業科学研究所
  • R. Kuroda
    産業技術総合研究所
 
 

早稲田大学ではフォトカソードRF電子銃を用いた高品質電子ビームの生成とその応用研究としてパルスラジオリシス実験および逆コンプトン散乱を用いた軟X 線生成実験を行っている。2007年度にこれまで使用されていたCu カソードに代えて高量子効率を持つCs-Te カソードの導入を行い、シングルバンチ運転における高電荷量ビームの長時間安定生成を達成している。現在、マルチバンチ電子ビームの生成にむけ、カソード照射用マルチパルスUVレーザー生成システムの構築を行うとともにバンチ毎のビームパラメータ測定が可能なマルチバンチ電子ビーム診断システムの設計・構築を行っている。また、バンチトレイン内のエネルギー差に関しては、RF振幅変調法によって補正することを予定している。本講演ではCs-TeフォトカソードRF電子銃を用いたマルチバンチ電子ビーム生成システム開発の成果と今後の展望について報告する。

 
TPOPA29 早稲田大学RF電子銃加速器システムの現状と今後の展望 592
 
  • K. Sakaue, T. Aoki, R. Betto, Y. Hosaka, T. Suzuki, M. Washio, J. Yokose, Y. Yokoyama
    早稲田大学 理工学研究所
  • H. Hayano, N. Terunuma, J. Urakawa
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Kashiwagi
    大阪大学 産業科学研究所
  • R. Kuroda
    産業技術総合研究所
 
 

早稲田大学ではRF電子銃をベースとした小型加速器システムを喜久井町キャンパス内に設置し、電子ビームの高品質化研究及びそれを用いた応用研究を行っている。 電子ビームの高品質化研究としては、RF電子銃の改良及びCs-Teカソードの採用によりマルチバンチ生成による電子ビームの大電流化・シングルバンチ運転におけるバンチの高輝度化が可能となり、現在開発を進行中である。 一方応用研究として行っている放射線反応解析ツールとしてのパルスラジオリシス実験や逆コンプトン散乱による軟X線生成実験においても上記RF電子銃の入れ替えによる一定の効果が得られており、更なるビームの高強度化によってより幅の広い応用研究が見込まれている。 本講演では、早稲田大学RF電子銃加速器の現状と今後の展望について報告する。

 
FPACA61 大気陽電子顕微鏡用高周波加速空洞の開発 1111
 
  • N. Hayashizaki
    東京工業大学原子炉工学研究所
  • N. Ohshima, R. Kuroda, R. Suzuki
    産業技術総合研究所
 
 

陽電子は物質中で電子と出会うとγ線を放出して消滅するが,この原理を利用した陽電子消滅分光は,試料中の極微欠陥等を非破壊的に評価する最も有効な手法である。なかでも大気中の試料測定については,シンプルな構造をもつRI密着法が従来利用されてきたが,位置分解能が優れないため微小試料の評価が困難であり,RI利用に起因する測定条件の制限も多かった。そこで,RIに代わって陽電子マイクロビームを用いる大気陽電子顕微鏡を開発中であり,これが実現すると大気中に設置したあらゆる試料に対して,陽電子消滅分光を高位置分解能で適用でき,さらにビーム走査によりイメージング評価をおこなうことも可能となる。この大気陽電子顕微鏡に使用される高周波加速空洞について,デザインコンセプトと試作結果を報告する。

 
WOOPF03 産総研電子加速器施設の現状と将来計画 54
 
  • R. Suzuki, K. Yamada, M. Koike, A. Kinomura, T. Ohdaira, H. Toyokawa, N. Sei, H. Ogawa, M. Tanaka, K. Watanabe, N. Ohshima, R. Kuroda
    産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門
 
 

産総研電子加速器施設では、400MeVのSバンド電子リニアックを高強度低速陽電子ビーム実験、放射光用電子蓄積リングTERASへの入射、自由電子レーザー用蓄積リングNIJI-IVへの入射に使用し、各種実験を行うとともに、各種小型電子リニアックの開発・応用研究を行っている。400MeVリニアックは、2005年度~2006年度に実施した省エネ化改修により、リニアック施設全体で約60%のエネルギー削減に成功し、改修前よりも稼動時間を増やすことが可能になった。施設報告では、この省エネ化対策と対策後の稼動状況を中心に報告する。また、将来計画では、電子加速器を用いたナノ計測に関する拠点形成のため、電子リニアック施設の大幅な改修を予定しており、その概要を報告する。

 
TOAPB02 Sバンド小型電子リニアックを用いたレーザーコンプトン散乱X線源・コヒーレントテラヘルツ光源の開発と応用 785
 
  • R. Kuroda, H. Toyokawa, M. Yasumoto, H. Ikeura, H. Ogawa, N. Sei, M. Koike, K. Yamada
    産業技術総合研究所 計測フロンティア研究部門
 
 

産総研では、Sバンド小型電子リニアックを用いたレーザーコンプトン散乱X線源、及びコヒーレントテラヘルツ光源の開発と応用研究を行っている。X線源では、約10~40keVの硬X線生成が可能で、準単色性、微小光源性などの特徴を利用した吸収端イメージングや、インライン位相コントラスト生体イメージングを行っており、将来的に医療応用を目指している。現在は、利用研究を促進する一方、X線収量増強のためのマルチ衝突型レーザーコンプトン散乱X線源の開発を進めている。テラヘルツ光源では、磁気パルス圧縮により超短パルス電子ビームを生成し、コヒーレント放射による高出力テラヘルツ光生成を行い、様々な材料(生体材料やICカードなど)の透過イメージングを行っている。現在は、テラヘルツ時間領域分光のためのシステムを構築中である。本年会では、Sバンド小型電子リニアックを用いたこれらの光源開発と応用研究の現状について報告する。