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Koseki, T.

Paper Title Page
WOFLA01 J-PARC MRのビームコミッショニングの現状 1
 
  • T. Koseki
    高エネルギー加速器研究機構
 
 

2008年5月よりコミッショニングを開始したJ-PARCの主リングシンクロトロン(MR)は、2008年夏の停止期間中に速い取り出し機器、および遅い取り出し機器の据え付け調整を終え、2008年12月よりビーム試験を再開した。12月末には30 GeVへのビーム加速に成功し、その後、2009年2月に遅い取り出しによるビーム取りだしとハドロン実験施設へのビーム輸送に、2009年4月には速い取り出しによるビーム取りだしとニュートリノターゲットへのビーム輸送に成功した。ビーム強度は2009年6月の時点でシングルショットで4e12 ppp のビーム強度を得ている。これは6秒周期で運転したときに4.3 kWのビームパワーに相当する。本報告では、2008年12月以降のビームコミッショニングの進展を中心に、これまでの到達点と現状の問題点についても紹介する。

 
WOOPB04 J-PARC MRの遅い取り出し 30
 
  • M. Tomizawa, T. Adachi, Y. Arakaki, A. Ando, K. Ishii, K. Okamura, J. Odagiri, N. Kamikubota, F. Kuanjun, A. Kiyomichi, T. Koseki, Y. Sato, S. Sawada, Y. Shirakabe, H. Someya, J. Takano, K. Tanaka, S. Tokumoto, H. Nakagawa, Y. Hashimoto, H. Matsumoto, R. Muto, S. Murasugi, E. Yanaoka
    高エネルギー加速器研究機構
  • S. Onuma, K. Mochiki
    東京都市大学
  • H. Sato
    筑波技術大学
  • I. Sakai
    福井大学
  • M. Takagi
    関東情報サービス
  • N. Nagura
    日本アドバンストテクノロジー
 
 

J-PARCメインリング(MR)では、3次共鳴を利用した遅い取り出しによって、加速された陽子ビームを素粒子・原子核実験施設へ供給する。遅い取り出し装置は、静香セプタム、セプタム磁石、バンプ磁石、共鳴を励起するための6極磁石、それらの電源から構成される。また蹴りだされたビームを診断するためのスクリーンモニターが設けられている。平成19年度に装置の大半が製作され、その後のオフラインでの試験に引き続き装置のインスール作業が行われた。今年の1月に行われたビームコミッショニングで30GeVに加速されたビームを素粒子・原子核実験施設へ導くことに成功した。取り出されたビームのスピルをフィードバックにより平滑化するための4極磁石とフィードバック制御装置はこの夏にインストールされ、秋からのビームコミッショニングで試験を行う予定となっている。以上の内容に加えて今後の課題についても報告する。

 
WPBTA04 Beam Injection and Fast Extraction Tuning of J-PARC MR 307
 
  • G. Wei, T. Koseki, S. Igarashi, M. Tomizawa, K. Ishii, A. Ando, M. Uota, M. Shirakata, J. Takano, K. Satou, Y. Hashimoto, K. Fan, N. Hatakeyama, N. Kamikubota, T. Nakadaira
    高エネルギー加速器研究機構
  • H. Harada, P. Saha
    日本原子力研究開発機構
  • J. Tang
    Institute of High Energy Physics, China
 
 

The beam commissioning of J-PARC MR has been started from May 2008 and is in progress. As usual, injection is in the very first stage and strongly related to other parts of MR commissioning including the extractions, fast extraction to neutrino beam line, where extracted beams finally reflect the overall commissioning result. The tuning of MR injection and fast extraction will be described here.

 
WPBTA02 ステアリング電磁石を用いたJ-PARC MRのβ関数測定 301
 
  • J. Takano, T. Koseki, K. Niki, T. Toyama, S. Yamada
    高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設
  • S. Hatakeyama
    三菱電機システムサービス株式会社
 
 

 J-PARC Main Ring(MR)には186台の水平および垂直方向のBPMがあり、各BPMの位置にステアリング電磁石が水平方向に93台、垂直方向に92台設置されている。これらの機器を用いてMRのβ関数を測定した。 測定方法として当初は1ヶ所のBPMに対しプラスキック、マイナスキックおよびキック無しの3ショットのビームを必要としていた。また、ステアリング設定の時間も考慮すると1ヶ所のβ関数測定に対し約10分の時間が必要であった。この方法ではリング一周のβ関数を測定するためには555ショット、時間にして92.5時間必要となる。  そこで今回新たに1ショットで32ヵ所のβ関数を測定できるプログラムを開発した。これによって12ショット、時間にして1時間で全周のβ関数を測定することが可能となった。以上のプログラムの改良点およびβ関数の測定結果について発表する。

 
WPBTA03 J-PARC MRのDispersion測定 304
 
  • J. Takano, T. Koseki
    高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設
  • H. Harada
    日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター
 
 

 J-PARC Main Ring(MR)はそれぞれ3つの直線部とアーク部で構成されている。このうち直線部ではDispersionがゼロになるように設計されている。しかしながら、これまでのOptics計算では四極電磁石の磁極長を用いていたため、この計算結果をそのまま実際の電磁石に設定しDispersionの測定を行うとMR直線部のDispersionが残っていることが観測された。 この問題を解決するため、四極電磁石の全磁場測定結果から磁場の有効長の平均を求め、Optics計算に用いているLatticeを更新し、改めて直線部のDispersionをゼロにするような四極電磁石のK値を求めた。  この新しいK値を電磁石に設定し、Dispersionの測定を行ったところ、直線部のDispersionはゼロに近づいた。以上の計算および測定の結果および考察について報告する。