A   B   C   D   E   F   G   H   I   J   K   L   M   N   O   P   R   S   T   U   V   W   X   Y   Z  

Kamiya, J.

Paper Title Page
TPMGA12 Improvement of Electric Strength for High Voltage Connectors in J-PARC RCS Kicker System 569
 
  • K. Suganuma, J. Kamiya, M. Watanabe, T. Takayanagi, T. Togashi, T. Ueno
    日本原子力研究開発機構 J-PARCセンター
 
 

J-PARC RCS キッカーシステムは、充電電圧60kV、繰返し25Hzのパルス電磁石システムである。これまで、3500時間程度の運転を行い、高電圧パルス伝送用同軸ケーブルの接続部(コネクタ)で、絶縁油が茶褐色に変色し、粘着性の固形物が析出するという現象が発生した。結果、電源の保守頻度が非常に増え問題となっていた。原因調査のため、変色した絶縁油について油中に含まれるガスの分析を実施した。結果、300℃以下でおこる油の劣化と放電による油の劣化が推測された。また、コネクタ形状のシミュレーションをおこなった。絶縁油上部の空気層や、受側コネクタのポリエチレン先端等で、電界の集中が起きやすことがわかった。電界が緩和される構造をシミュレーションにより決定し、改良されたコネクタを実際に通電し内部の状況を観察した。結果として外筒の内径を広くすることで、油の劣化が減少し絶縁耐圧を改善することができた。