Paper | Title | Page |
---|---|---|
FPACA30 | 逆コンプトン散乱X線源X-band linacにおけるRF gun改良とビーム加速実験 | 1011 |
|
||
東京大学原子力専攻では医療用X線発生装置であるX-band 11.424 GHz linac装置の開発を行っている.この装置はRF gunで発生させた電子ビームを進行波型の加速管で30 MeVのエネルギーに加速し,レーザーと衝突させることにより逆コンプトン散乱X線を得る.この装置において,RF gunから正常に電子ビームが発生されないということが以前問題になっていた.そこで,昨年度このgunを設計し直し,構造を大幅に改良したものを作製した.このgunを使った実験では良好な電子ビーム発生が確認でき,加速管によるビーム加速も成功し,電子ビームの優位な電流量が計測された.本発表ではgun構造改良の詳細と実験結果について説明する. |
||
WOOPF04 | 東大原子力ライナック・レーザー施設現状報告2009 | 57 |
|
||
東大原子力専攻ではSバンドツインライナック,Xバンドライナック2台,レーザープラズマライナックを全国共同利用に供し,今年度は14件のテーマが実施されている.SバンドツインライナックのフォトカソードRFガンでは、カートリッジ式カソード交換システムを用いて266nmの波長でRFガンにインストールした際1%の量子効率が得られた.コンプトン散乱単色X線源では,電子銃RF遮断及びタングステン製スプリング破損問題を解決するため,カソード部分にRFを遮断するチョーク構造を採用した新規電子銃を設計し,2MeV,40mAを記録した.950keVXバンドでは準2色X線による物質識別試験を行っている.また,原子力状態監視保全応用を狙ったポンプベアリングの同期透視静止画像取得試験を行っている.レーザー加速ではレーザー集光点付近のプレプラズマ形状の制御結果高指向,大電荷量の電子ビームを発生させることに成功した. |
||
WPBDA38 | X-bandライナックを用いた手荷物検査用準2色X線シンチレータアレイの基本設計 | 350 |
|
||
現在,東京大学原子力専攻では日本原子力研究開発機構等と共同で950keVXバンドライナック準2色X線源による物質評価システムを開発している。この装置は核物質を含めて違法性の高い重元素物質を検出しようとする世界各国の要求に応じた物である。高エネルギーX線が得られるコンパクトなX-bandライナックと二つの透過率の画像が得られる準2色X線シンチレータアレイを用いて小型で迅速に検査できる装置の開発を目指している。本研究では特にディテクター側である準2色X線シンチレータアレイの基本設計とそれに従うシミュレーション結果を発表する。 |