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Hanashima, S.

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FOOPH01 大型静電加速器へのECRイオン源の利用 827
 
  • M. Matsuda, T. Asozu, K. Kutsukake, T. Nakanoya, S. Hanashima, S. Takeuchi
    日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所 研究炉加速器管理部 加速器管理課
 
 

ECRイオン源は高多価・高強度の重イオンビームを生成することが可能であり、その電荷数はタンデム加速器の高電圧端子でのカーボンフォイルによる荷電変換よりも高くなっている。したがってECRイオン源をタンデム加速器の高電圧端子に搭載することにより、ビーム強度・ビームエネルギーを増強することが可能である。また加速不可能であった希ガスイオンの利用も可能となる。我々は永久磁石型ECRイオン源を原子力機構-東海タンデム加速器の高電圧端子に搭載した。高電圧端子は絶縁高圧ガス中でかつ高電圧放電による電気的サージに晒される特殊な環境であるが、機器の開発・改良を重ねた結果、安定加速を実現し、期待通りの性能を発揮している。Xeイオンでは5+から30+までの多価イオンの加速に成功し、広範なエネルギーにわたるビームを得られ、最高エネルギーは480MeVとなった。学会では入射装置の開発と加速試験について発表する。