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Hanada, S.

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TPOPA13 広島大学放射光科学研究センターの現状と将来計画 651
 
  • A. Miyamoto, K. Goto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
  • H. Tsutsui
    住友重機械工業株式会社
  • S. Hanada
    広島大学理学研究科
 
 

 広島大学放射光科学研究センターは、固体物理学をはじめとする物質科学研究を推進するために1996年に設立された。2008年度の蓄積リングの総運転時間は約1840時間で、そのうちユーザー利用時間は約1560時間となった。2007年度と比較して、マシンスタディ等の時間が減少しつつも、ユーザー利用時間はほぼ横ばいで同程度の時間を確保した。  本センターでは現在、稼働中の放射光源リングHiSORの後継機としてHiSOR-IIを計画中である。放射光のエネルギーは現在と同じ範囲としつつも、低エミッタンス化を図ることで1桁程度の輝度向上を目指している。MAX-IIIを参考にして設計を進めた結果、周長約40m、自然エミッタンス13.6 nmradのリングを設計することができ、現在ではシステム全体や詳細な検討がすすめられている。発表では加速器システム全体と蓄積リングを中心に設計の現状を紹介する。

 
TPMGA21 HiSOR-II用 機能複合型電磁石の磁場干渉に関する研究 554
 
  • S. Hanada
    広島大学 理学研究科
  • A. Miyamoto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
 
 

HiSOR-IIで用いる機能複合型電磁石は偏向電磁石部の磁極断面形状から2、4極成分を、端部を曲面にすることで6極成分を発生することができる。また隣接する4極電磁石も磁極断面形状を変えることにより6極成分を発生することができる。これにより磁石の総数とそれに伴う磁石間の直線部を減らすことで、挿入光源のための直線部を確保することができる。さらにHiSOR-IIではアライメントエラーを抑えるために偏向電磁石と隣り合う4極電磁石とヨークを共有させる一体型電磁石を採用している。しかしヨーク一体型の電磁石を採用するにあたり、偏向電磁石と4極電磁石間の近接部で起こる磁場の干渉を考慮しなければならない。本研究では3次元計算コードRADIAを用いて直線型の電磁石を作成し、磁場の干渉について解析、考察を行った。