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Goto, K.

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WPBTA06 HiSOR-IIブースターリングとパルス6極電磁石を用いた入射の検討 338
 
  • A. Miyamoto, K. Goto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
  • H. Tsutsui
    住友重機械工業株式会社
 
 

 広島大学放射光センターの将来計画HiSOR-IIでは、蓄積リング・ブースターリングともに周長約40mの非常に小型のシンクロトロンとなっている。リングへのビーム入射には通常バンプ電磁石を用いてバンプを形成するが、このような小型リングでは電磁石の設置スペースの確保や、バンプ軌道の制御など難しくなってくる。そこで、パルス6極電磁石を用いてビームを入射する方法が検討されている。  この方法ではバンプ電磁石を用いることなく、入射されるビームのみに6極電磁石でキックを与える一方、周回するビームはほぼ6極電磁石のほぼ中央を通るので大きな影響がないことが特徴である。ただし、チューンやリングのパラメータに大きく依存する入射方法なので、それらの問題点についても述べる。

 
TPOPA13 広島大学放射光科学研究センターの現状と将来計画 651
 
  • A. Miyamoto, K. Goto, S. Sasaki
    広島大学放射光科学研究センター
  • H. Tsutsui
    住友重機械工業株式会社
  • S. Hanada
    広島大学理学研究科
 
 

 広島大学放射光科学研究センターは、固体物理学をはじめとする物質科学研究を推進するために1996年に設立された。2008年度の蓄積リングの総運転時間は約1840時間で、そのうちユーザー利用時間は約1560時間となった。2007年度と比較して、マシンスタディ等の時間が減少しつつも、ユーザー利用時間はほぼ横ばいで同程度の時間を確保した。  本センターでは現在、稼働中の放射光源リングHiSORの後継機としてHiSOR-IIを計画中である。放射光のエネルギーは現在と同じ範囲としつつも、低エミッタンス化を図ることで1桁程度の輝度向上を目指している。MAX-IIIを参考にして設計を進めた結果、周長約40m、自然エミッタンス13.6 nmradのリングを設計することができ、現在ではシステム全体や詳細な検討がすすめられている。発表では加速器システム全体と蓄積リングを中心に設計の現状を紹介する。