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Dantsuka, T.

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TPMGA07 SRC He冷凍機の運転状況 575
 
  • T. Dantsuka, H. Okuno, K. Yamada, M. Kase
    理化学研究所 仁科加速器研究センター
 
 

2007年から本格稼働を開始したRIBFの主加速器である超伝導リングサイクロトロン のヘリウム冷却系の運転状況について報告する。このヘリウム冷凍機は、超伝導磁石 の冷却励磁試験やビームコミッショニングのために2005年秋からの運転を行ってきた が、冷凍能力の低下のためその冷却運転を2カ月に1度停止して冷凍機を室温まで昇温 する必要があった。2008年の2月に冷凍機の系内に油が混入していることが発覚し て、その後の調査により系内の油の量がおびただしいものであり、これまで繰り返し 起きていた冷凍能力の低下の問題もこれに起因するものであることが判った。そのた め我々は徹底的に冷凍機内の油の除去し、圧縮機の油分離機の能力増強を実施した。 冷却運転は2008年9月から開始し、10月に磁石の超電導状態を保つ為の定常運転に達 し2009年5月末まで約250日間の長期運転に成功した。

 
WOOPD01 RIビームファクトリー加速器系の現状 33
 
  • N. Fukunishi, T. Dantsuka, M. Fujimaki, A. Goto, H. Hasebe, Y. Higurashi, E. Ikezawa, T. Kageyama, M. Kase, M. Kidera, M. Komiyama, H. Kuboki, K. Kumagai, T. Maie, M. Nagase, T. Nakagawa, J. Ohnishi, H. Okuno, K. Suda, N. Sakamoto, H. Watanabe, T. Watanabe, Y. Watanabe, K. Yamada, S. Yokouchi, O. Kamigaito
    理化学研究所 仁科加速器研究センター 加速器基盤研究部
 
 

RIビームファクトリーは、ビームコミッショニング直後の2007年前半段階において通過効率が極端に低くという問題を抱えていた。ウランビームに至ってはイオン源からSRCまでの全系の通過効率は荷電変換効率を除外してもわずかに2%であった。その後一年間の間にビーム診断系、ストリッパー、加速器の安定性等について様々な検討を行い、通過効率悪化の原因を特定し、必要な対処を実施することにより2008年末の運転ではウランの通過効率、ビーム量ともに前年比でほぼ8倍となった。直後に行われた48Ca加速試験においては全系の通過効率は40%、ビーム量は170pnAを記録し、コミッショニング時の要求性能をほぼ満たすことに成功した。本講演ではRIBFの現時点における性能およびこの二年間に解決された問題、未解決の問題を整理して話す。