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[第6回IUC(インジェクターアップグレード推進委員会)メモ]

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日時 : 2004年12月3日(金曜日) 10:00-11:30
場所 : KEKBコントロール棟会議室

出席者(順不同、敬称略):生出、船越、榎本、春日、三橋、小林、伊澤、設楽、
小川、小野、本田、菊池、帯名、本間、大西、古川、佐波、飯田、末武、大沢、多田野
飛山、小磯、伴、紙谷、柿原、横山(書記)、佐藤(文責)

(*) Webページもご参照下さい。
所内専用: http://www-linac2.kek.jp/iuc/index.html
所内及び所外用: http://www-linac.kek.jp/iuc/index.html

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<1> 予算状況 (榎本)

・6主幹での検討結果、来年夏PhaseIを実現することが了承された。
これに伴って、今年度末までに納入可能な物品に関しては、
今年度追加予算要求を出す。(加速器締め切り:12/6(月)、機構締め切り:12/8(水))
理由書については、春日氏・生出氏により提出される。
 来年度予算要求に関しても、6主幹統一要求として提出される。

・PhaseII, IIに関する詳細・予算概要についても、ここ2,3週間の内に検討する。

<2> 放射線対策 (伴)

(2-a): 放射線申請
・PhaeIに向けて、来春、放射線の変更申請書を文科省へ提出する。
3月の放射線安全審議会までに資料をまとめる。
・PhaseI実現後、速やかにPhaseIIへ移行する事になるため、
次回の変更申請は、PhaseIIを含む物としたい。

(2-b): 安全マグネット
・PFの安全マグネット変更(現状はBH1)を、上流側に移設する必要がある。
(万一、ビームが曲がらなくても、PF-BTへ入らないように)
BH12に変更する予定。

・ ビームストッパーを、新安全ベンドの下流へ移設する必要がある。
また、スリットを、第3SYの適当な場所へ移設する。
=> 今の位置ではだめか?
=> 新Opticsに因るが、今の位置でenergy tailを切るのは放射線的に厳しい。

・PFの安全ベンドは、入射器側でもoff statusを読み、
Beam request ONであっても、安全ベンドoffならビームを出さないようにする。

(2-c): ビームモード
・現状のビームモードには、
(1) PF mode
(2) KEKB mode
(3) AR mode
があるが、PF Top-upのためには、さらに
(4) "KEKB+PF" mode
を新規に追加する必要がある。(ビームモード切替なしで、どちらのリングへも入射可)

=> PF interlock systemのハードウェア更新を、来年夏に行うことは非常に困難。
最大限努力するが、現状のシステムが古いので(PF建設時から使用)、
新規のモードを追加するためには、ハードウェアの総入れ替えが必要となる。
再来年の夏であれば、間に合う。

=> 来年の冬は、Crab cavity設置のため1月にKEKBが停止する。
来年夏は無理でも、冬に更新することもありえるのではないか?
なるべく急いで欲しい。

=> Hardwareの更新が伴わない放射線申請は可能か?
==> 可能と思われる。申請しても実施しないのは、安全サイドである。

=> KEKB ring側の安全システムは、更新作業をしないか?
==> PhaseII以降を考慮した改造は相当大変。
ハードはPLCを使用しているため、ハードウェアはそれほどいじるところはないが
ロジック変更の作業量は膨大で大変である。

・PF入射点の放射線モニタ(YEL503)が警報を発すると、Linacのビームが出せない(全ビームモードに対して)。
=> PF入射だけを停めるように変えた方が良いが、インターロックシステムの変更を要する

・PF側の安全マグネットOFF時に、Beam requestはOFFするが、
PF readyは切らない様にしたい。
=> どこで安全を担保するか?を担当者で検討する。

(2-d): PF Top-up injection

・PFリングの蓄積ビーム寿命が短い場合(2時間以下)Top-upしなければ、
通常入射時のビームロスシナリオを超えない。
また、single bunch Top-upであっても、寿命が1時間以上かつ200mA以下であれば超えない。

・蓄積電流値がある閾値以下の場合には、Top-up入射しないのであれば、
ビームが放射光ビームラインに出る可能性はない。

<2> モニタ・制御 (佐藤)

・PhaseIでは、Qマグネット7台を新規インストールするが、
これら総てにモニタを設置する予定である。
(内訳:4電極モニタx5台、8電極モニタx2台)

・読み出し系については、EPICS gatewayによりどこからでも(Linac, PF...)可能とする。

<3> PF BT Optics(飯田)

・新Optics案が紹介された(pdfファイル参照)
(富士山型ディスパージョンが平たくなった。)

=> LinacとBTのエネルギーが違う場合どうするか?
ユーザー側からエネルギーのずれ(2.5GeV)がどれくらい
許容されるのか?について、担当者に問い合わせ中。

=> ベンド磁場の一様性は、さほどいらないのではないか?
振り分けベンドが巨大化することになる。

=> 振りわけベンド下流に、強いSteering必要ではないか。

・BCE1M(振り分けベンド)とBCE1N(第一ベンド)の間にベンドが必要ではないか?
=> Opticsの検討と、実際に物が設置できるかを確認する。

=> PFが(将来)3GeV運転を行う場合でも、2.5GeV運転も行う。
第一ベンド下流のチェンバー口径を広く取る必要がある。

=> 来年の夏休みまでに、PF 2.5GeV beamをECSへ通して、
LinacでのPFビームのenergyを精密測定するStudyをしてはどうか?

=>PF BT Q Mag.の口径はいくらになるか?
==> いまのボア径 は、63φ。

<4> その他

・真空担当者は、決まっているのか?
=> 1度、真空関係者で打合せを持ったが、
作業分担は厳密には決まっていない。

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(佐藤追記)
本IUC後、関係者で集まり(春日、堀、金澤、柿原、佐藤)
ミィーティングを持ちました。
その結果、柿原氏を真空関係のとりまとめ役とし、
適宜、PF・KEKB側真空G.が協力することとなりました。

・新規磁石の名前(佐藤追記)
IUC後、関係者で集まり(菊池、飯田、紙谷、佐藤)
名前を決めました。新しい名前が入った図面を、後日配信します。

・第3SYの電磁石冷却水(佐藤追記)
ベンド一台分(振り分けベンド下流の第一ベンド)の冷却水量増加となる。
担当者と検討を始めました。
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<5> 次回IUC(#7)

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日時: 2004年12月17(金曜日) 10:00-
場所: KEKBコントロール棟会議室
議題(予定):
(1) サブグループ報告 (for PhaseI, 真空など))
(2) Phase II, III計画および予算(佐藤)
(3) その他、議論
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=== MEMO ここまで ===